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看護部長は誰でもなれるのか?


看護部長は、病院で働く看護師さんをまとめるのが主な仕事です。一般の会社でいえば部長職と同じで経験を積むことによって、経営陣から認められれば看護部長に抜擢されます。


一般の会社では昇進試験や過去の実績などが認められると部長職としての役割が与えられるのですが、看護の世界もおなじで、どなたでも看護部長になれるチャンスがあります。


1990年代までは大学を卒業された看護師さんは少なかったので、当時は看護部長も看護師長もほとんの方が大学を卒業されていませんでした。


最近は大学を卒業された看護師さんが増えています。より専門性の高い最先端の看護と医療を学んでから医療の現場に入ってくるケースが増えています。


しかも、今後看護大学や看護科がある大学は薬剤師と同じく6年制になる可能性が高く、また医師不足を解消するために専門性の高い看護師さんを育成する動きが高まってます。


そうなると今後は看護師としてどんなに確かな経験と技術を現場で身につけたとしても、誰でも看護部長になれるというわけにはいかないかもしれません。





看護部長の主な役割について


看護部長の主な役割は以下の3つです。


(1)看護部責任者としての考えを病院の計画に反映させる

(2)看護部の考え方や方針を明確にした上で提示する

(3)看護部の目標を明確にした上で徹底する



2000年に入ってからそれ以前よりも看護師さんの役割や地位は向上しています。看護部長は看護部のトップとして、看護師さんの教育や看護方針などを決定します。


そうすることで、看護師さん一人ひとりにしっかりと自覚を持たせます。


こうした意識付けを行うために病院内では以下のような組織が構成されます。


院内感染防止委員会、医療事故防止委員会、衛生委員会、拘束委員会、入浴委員会、薬事審議委員会、退院調整委員会、栄養管理委員会、etc


こうした委員会に必ず看護師さんは所属することになります。このため職場以外での人間関係の問題も決して小さくありません。良好な関係を築くためにも積極性が大事です。





看護の仕事は人間性が何よりも大切


看護部長は、各病棟の看護師長と連絡を取りながら、病院内の看護師さんが係る業務に関する連携を強化しながら同時に看護師さんの教育・人事・業務管理を行います。


当然のことながら、自分がかつて所属した部署だけを優遇するといったことがあってはなりません。各病棟の看護師長に公平に対応しなければなりません。


そうしないと必ず問題になります。長期間同じ病院で働いているとこうした当たり前のことが当たり前でなくなってしまうので、しっかり自制しなければなりません。


看護師さんの仕事は、患者さんへ適切な看護ケアを行なうことです。


サービス業の側面が非常に大きいので、この点をしっかり自覚する必要があります。とくにどこの病院も経営難にあるため、よりサービス業としての面を強化しています。


患者さんとその家族が「 何を求めているのか? 」しっかり判断し、適切に対応しなければなりません。ですので、看護や医療に関する知識や技術だけではだめです。


質の高い看護ケアをサービスとして提供するためには知識や技術も大切ですが、基本的に看護師さんの仕事は、「人間性」が最も問われます。





自ら率先して学ぶ姿勢を周囲に見せる


看護部長は患者さんに対して質の高い「看護ケア」を提供できるようにするために、自らが先頭に立って看護師さんに対する教育を行わなければなりません。


また働きやすくて、やりがいのある職場づくりも常に意識する必要があります。


大型病院には沢山の看護師さんが勤務しているため、看護部も大所帯です。


ただ口うるさく叱るだけでは人はついてきません。特にやってはいけない叱り方は、他の人がいるまえで見せしめ的に叱りつけてしまうことです。これは相手に恨みを買います。


また、どんなに部下の仕事に対する姿勢に不満があっても、「最近の若い看護師はろくなのがいない」と周囲に愚痴をいうだけでは絶対に改善されることはありません。


なぜそのような姿勢で取り組んでいるのか原因を把握して適切な指導を行なう必要があります。


また、自ら学ぶ姿勢を見せなければ、意識の高い看護師を育てることはできません。そのために積極的にセミナーや講習会に参加し、自ら意識を高める必要があります。


しかし、多忙を極める状態で、スキマ時間に勉強するのは本当に大変なことですし、責任者であるがゆえの不安や悩みがあるので、人としての生き方も問われます。





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