■企業看護師の仕事とは?


「企業看護師」という言葉を耳にしたことがございますでしょうか?


企業看護師は「産業看護師」ともいわれていますが、地方では大きな工業団地がある
ような地域でなければ、あまり馴染みのない言葉かもしれません。


都会に本社を構える比較的規模の大きな企業は、従業員の心と体の「健康管理」にも
力を入れていますので、保健指導も企業側が先頭に立って行っています。


企業看護師は、医師をサポートしながら従業員の保健指導を行います。


このため一般病院で働くのとはかなり勝手が異なります。


企業看護師は「医療行為」を殆ど行いません。従業員が仕事中に怪我や病気で倒れ
てしまった場合など、可能な範囲で「応急処置」を行う程度です。


このため病棟勤務の看護師さんの仕事よりも肉体的にも精神的にも負担は小さいです。


健康管理が主な仕事ですので、責任もそれほど大きくありません。





■企業看護師の役割について


基本的に企業看護師の職場は会社の医務室や保健室です。


会社で働いている人たちの健康管理が主な仕事であるため、病人の看護はしませんし、
人の命に関わる責任はありませんので、そうした面だけみれば比較的楽といえます。


一般病院やクリニックで働くのとは勝手が異なるので、最初は戸惑うと思います。


それぞれの従業員の健康に関するデータを管理しなければなりません。


医務室での従業員との会話も非常に大事です。


近年ではコンプライアンスを厳格化する企業が多いです。


その代償として働きにくい職場環境となってしまうケースが増えています。


心理的ストレスがあまりにも強いため、一度でも「 うつ病 」など心の病を患うと、
長期間に渡って療養することになり、こうした問題が年々悪化しています。


このため従業員の心の問題が取り沙汰されるようになりました。


こうしたことから、病棟勤務にはない難しさが企業看護師の仕事にはあります。


ですので、「病棟勤務より楽そうだな」といった意識では働くことはできません。






■経験ゼロでいきなり企業看護師にはなれません


殘念ながら過酷な病棟勤務でそれなりのキャリアを積んだ看護師さんの中には、医療
機関以外の看護師さんの仕事を軽視する向きが強いですが、これは間違いです。


医療機関で働くのとはまた違った難しさがあります。


ただし、労働環境に関しては医療機関で働くよりも恵まれています。


まず原則的に夜勤はありませんし、土日・祝日が休みの会社が圧倒的に多いです。


このため、企業看護師もカレンダーどおり休むことができます。


一般病院に勤務している看護師さんからすれば羨ましいですよね。


ただし、介護施設でもそうですが、臨床経験のない看護師さんを採用することはまず
ありえません。3年以上の病棟勤務が求められますので、覚悟して下さい。


これからキャリアアップを目指す看護師さんからすると、仕事の大半が従業員の健康
管理である企業看護師として働くのは、少し物足りないかもしれません。


しかし、大学病院のような大型病院で働く看護師さんが、中高年になると肉体的にも
精神的にも限界に達しますので、どこかで区切りをつけなければなりません。


そうした場合に第二の看護師人生として、企業看護師は最適かもしれません。





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