itukushimu.png



■医療の現場で楽な仕事はありません!


病棟勤務と外来勤務の両方を経験された看護師さんは、実際それほど多くありません。
また、それぞれを比較してみなければ、メリット・デメリットが分かりません。


大雑把にいえば、外来のほうが、よりサービス業としての側面が強いうえに、半年以上
同じ職場で働けば、常連の患者さんの顔を完全に把握できるので、神経を使います。


病院のある周辺地域で根も葉もない悪いうわさを広げられるなんてことがあるからです。
実際に医療に従事している人たちは、仕事に楽を求めている人は多くありません。


患者さんの大切な命を預かっているわけですから、仕事に対する誇りを持っています。


勿論、人によっては夜勤が嫌い(苦手)という方もいますので、そうした方は、夜勤が
ない職場で精一杯働けばいいわけですから、とにかくやってみなければ始まりません。


今回は病棟勤務と外来勤務を比較した上で、それぞれの特徴を解説させて頂きます。





■肉体的・精神的に負担が大きいのは?


外来は文字通り外来の患者さんのみを対応するので、原則的に夜勤がありません。日勤
のみとなりますので、基本的に病院が診療を行っていない日はお休みとなります。


カレンダーどおり休めても、仕事量がハンパではないので、残業がかなり多いです。


一方、病棟勤務は入院患者さんをケアしなければならないわけですから、病院がお休み
であっても関係ありません。土日祝祭日どころか盆正月でも例外ではありません。


しかも夜勤や準夜勤などの変則勤務をこなさなければならないので、かなり過酷です。


病棟勤務での夜勤は、肉体的・精神的負担は外来勤務の日勤よりも小さいです。


外来勤務の看護師さんは一日中立ちっぱなし、動きっぱなしで、あれもこれもといった
具合にやることが多いので、一日の仕事を時間内にこなすのに必死です。


しかし、だからといって病棟勤務の方が楽ということはなく、毎回夜勤をこなすために
昼と夜が逆転することになるため、「体調管理」が非常に難しいです。





■それぞれの仕事の特徴について


病棟勤務は、入院患者さんをケアするのがメインの仕事となるわけですが、夜勤をやる
ようになれば、すぐに病棟での一日24時間の流れを把握できるようになります。


一方外来で働くと、患者さんが外来にきてしばらくの間通院し、その後に入院して治療
に専念し、回復後に退院してまた外来に通うまでの流れがしっかり把握できます。


病棟では担当する患者さんは決まっているので、一人の患者さんと接する機会は圧倒的
に病棟の方が長いので、こちらが心を開けば自然と打ち解けていきます。


そうすることで治療の効果はより高まります。しかし、それが問題にもなります。


とにかく入院中の患者さんは孤独です。人によっては人生で初めて強い孤独を感じる方
も少なくないので、患者さんの「心のケア」も大切な仕事の一つです。


特に入院直前までバリバリ働いていた人ほど不安になりますし、病室で強い孤独を感じ
るので、些細なことでナースコールされることも多く、対応するのが大変です。


しかし、ナースコールされれば全てに応じなければなりません。


一方、外来勤務は冒頭で申しあげた通り、サービス業的な要素が強いです。


外来患者さんは身体の不調や病気などを治療するために来院しているわけですが、最近
の傾向としては患者さんへの対応はどこの病院でも厳しく指導しています。


下手な対応して後々とんでもない問題に発展することを病院側が恐れているからです。


このため外来の看護師さんは、言葉を含めた対応のすべてが丁重です。





■仕事の内容を比較!大変なのはどっち?


病棟勤務の看護師さんは入院患者さんの疾患・疾病に関する深い知識がどうしても必要
なので、多忙でも研修や勉強会などに参加しながら知識を吸収しなければなりません。


一方、外来勤務の場合、とにかく仕事量が膨大です。


カルテや伝票の整理もやらなければならないので、段取りが非常に重要になります。


頭であれこれ考えながらやっていては、必ずミスが生じます。


しかも、容赦なく急患が搬送されれば、スピーディーに対応しなければなりません。


そのためにも高い技術と知識が求められるわけですが、学ぶ姿勢がない看護師さんは、
いつまでも職場で混乱し続けるので、どうしても長く続きません。


「病棟勤務と外来勤務のどちらが自分に向いているのか?」と、自問しても中々自分を
納得させることができる答えは見いだせないと思いますが、心配いりません。


上述した内容を全て読んでいただいた時点で心の奥底では答えは決まっています。


決断を邪魔しているのは、失敗に対する恐怖心です。しかし、できるだけ早く失敗した
ほうが、短期間で取り戻すことができるので、思いっきって決めてしまいましょう。





『 こんな記事も読まれています 』