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■個人病院は雑務がいっぱい?


大型病院で働いている看護師さんの中には、看護師としてのキャリアよりも働きやすさ
を求めて個人病院へ転職することを検討されている方が少なくありません。


しかし、一方的な思い込みであるケースも多く、気をつけないと転職に失敗します。


看護師さんが個人病院で働く場合の注意点についてですが、大型病院と異なり、従業員
が少ないので、色々な仕事を掛け持ちしながら日々の業務をこなすことになります。


個人病院は、看護業務だけでなく、レントゲン、各種検査のサポートに加え、電話対応、
備品の管理、掃除、買い物など細かい仕事が山のようにあります。


場合によっては薬剤師さんの仕事を手伝う場合もあります。また、大型病院のように、
院内研修がしっかりしていませんので、仕事に慣れるまでは混乱が続きます。


しかし、多岐にわたって病院の仕事に関わることになりますので、色々なことを学べる
点はメリットといえると思います。こうした点を理解しておかないと後で苦労します。





■事前に求人先についてしっかり調べる


個人病院のこうした裏事情について、調べないで求職活動を始めてしまうと、個人病院
に対して過剰な期待(仕事が楽、夜勤が無い、土日祝日完全休業など)を抱きます。


個人病院であっても、入院設備があるところが多いので、その場合は夜勤がありますし、
求人票には書かれていないことで、確認しなければならないことも少なくありません。


そういったっことをきちんと確認することも、一社会人としてとても大切です。


そうしないと、入職後に高い確率で「思ってたのと全然違う!」と、後悔しますので、
「なんで私がこんなことやらなければいけないの」といった思いが態度にでます。


口には出さなくても、不満が他の従業員に伝わってしまうので、周囲を不快にします。


そうならないためにも、しっかり求人先については調べなければなりません。





■個人病院でも専門資格を生かせるのか?


上述したとおり、個人病院は大型病院では考えられないくらい雑務が多いです。


しかし、大型病院が取り扱っているような難病の患者さんは訪れません。


このため、高度な医療に触れる機会は極端に少なくなります。


ですので、キャリアアップを目指すなら、個人病院はオススメできませんが、将来的に
専門の資格を取得することを目指しているのであれば、個人病院でも問題ありません。


例えば、もし「フットケア指導士」の資格取得を目指しているのであれば、内科、形成
外科、皮膚科などの専門の個人病院でも生かすことができます。


特に高齢化社会が進んでいるので、どこの病院も高齢患者の占める割合が増えてます。
フットケアで高齢患者さんの足に関するトラブルも予防できるので、重宝されます。


個人病院は、事業規模が小さいので、従業員の数も当然少ないです。勿論看護師さんも
例外ではありません。当日何らかのトラブルが起これば定時では、まず帰れません。





■個人病院は人関係が良いは幻想?


実際に大型病院で勤務している看護師さんの中には、個人病院への転職を希望している
方は少なくありませんが、妄想に近い願望を抱いている方が稀にいます。


多くの看護師さんが勘違いしている点の一つに「人間関係」があります。


従業員の人数が少ないことから、人間関係の問題がないと期待してしまうのです。


確かに個人病院ははたから見るとアットホームな雰囲気がありますよね。


しかし、実際に中に入ってみると、そうでもない場合が多いです。


それぞれの従業員が違う方向を見ながら働いているところも少なくありません。


人と人との距離が短いので相性が悪い嫌いな人でも接する機会が必然的に多くなります。
逃げ場が無いですから、人によっては大型病院で働くよりもストレスを感じます。


良く業務が回るなと、別な意味で感心してしまうくらい、人間関係に問題があるケース
も実際にありますので、安易に期待しすぎるのは、転職を困難にします。


ただし、業務に関するトラブルに悩まされる機会は大型病院よりも少ないでしょう。


そうした中、創業者が院長を務めている場合は、院長自身が叩き上げのため、従業員を
大切にする傾向が強いので、そうした病院は必然的に雰囲気が良いです。


このため、従業員同士の連携もしっかりしています。やはり中心が大切なんですね。


つまり、個人病院では大型病院以上に院長の人となりが重要になります。





■個人病院のメリット・デメリットとは?


個人病院に中には入院設備がない所も少なからずあります。


そうした場合、当然のことながら夜勤はありません。このため、仕事が楽と考えている
方が少なくありませんが、夜勤がなくても、雑務が多いので、仕事はハードです。


しかし、従業員が少ないので、勤務シフトに関しては多少融通がきくかもしれません。
しかし、当然のことながら何でも自分の要望が通るわけではありません。


大きな病院よりも個人病院の方が労使間の関係が親密であることは間違いありません。


個人病院で長く勤務するようになればなるほど、重要な仕事を任さえるようになります
ので、やることは更に増えることになりますが、その分やりがいがあります。


また、周囲から信頼されていることを実感できるので、ここまで来ると家族的な雰囲気
に包まれながら働けるようになりますので、経営マインドのようなものが芽生えます。


従業員の数も少ないので夜勤がなければ勤務シフトの管理もさほど難しくありません。
勤務時間や日にちの変更などの融通をきかせてもらえるのは、ありがたいですよね。


大型病院は、郊外にあるケースが多いのですが、個人病院は町中にあります。


ですので、通勤も非常に楽です。自宅付近にある個人病院であれば自転車で通えるので、
なおさら楽ですよね。通勤途中に保育園への子供の送り迎えや買い物もできます。


地域医療に貢献することができるわけですから、これほど素晴しいことはありません。





■個人病院のお給料について


個人病院へ転職するのなら、ぜひ自分のこれまでのキャリアを最大限生かせる診療科を
選んでください。その方が働きやすいですし、すぐに新しい環境に慣れます。


またそうすることによって、自分の目指す看護を実践しやすいです。


過去に働いた経験のない診療科で働くのも悪くはないですが、慣れるのに時間がかかり
ますし、個人病院側も同じ診療科の経験者を求めているので、なおさらです。


もし皮膚科に勤務していた経験が長いのであれば、皮膚科の個人病院を選ぶべきです。


しかし、神経内科に興味があって、どうしても神経内科で働きたいというのであれば、
話は別ですが、そうでないのであれば、得意とする診療科で働くべきだと思います。


個人病院でも入院設備がああるならば、夜勤は当然ありますし、日曜出勤もあります。


しかし、大型病院のように重症患者さんが入院している可能性は低いです。


このため大型病院での夜勤ほど肉体的にも精神的にも辛くないとされています。


しかし、全ての個人病院がこのケースにあてはまりません。


しかし病床数が少なすぎると夜勤を一人で対応させられる個人病院が少なくありません。
外来を担当する看護師すらいないなど、ブラック企業ならぬブラック病院状態です。


1夜勤あたり20時間以上(もしかしたら宿直扱いになっているのかもしれません)も
働かされたりするケースもあるくらいですから、注意しなければなりません。


もしも夜勤が難しいのであれば、クリニック(診療所)であれば夜勤がありませんし、
専門の診療科が沢山ありますので、より転職しやすいので、魅力を感じることでしょう。


ただし、夜勤がない分、どうしても収入は下がります。


例えば大型病院で月給28万円だったとしたら、個人病院なら25万程度、夜勤がない
クリニックであれば、23万円から25万円程度になるかと思います。





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