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■眼科を取り巻く環境について


眼科の施設は日本国内に8000以上ありますが、眼科の約8割は個人が経営する小規模
のクリニック(診療所)です。このため眼科の看護師求人の大半がクリニックとなります。


医師の数も1万3000人程度いまして、過去数年にわたって大きな変動はありません。
また、眼科医全体の約3割が大都市圏に集中していますが、バランスは悪くありません。


眼科を訪れる患者さんの数は他の診療科と比べても決して多くありません。


内科と異なり、生まれてから一度も眼科を受診した経験が無い方が少なくありません。


受診するにしても、まず最初に開業医を受診することになります。よほど重度の眼の疾患
を患っている場合でないかぎり、大学病院や専門病院を受診することはありません。


つまり余程のことがない限り、最寄りの眼科クリニックで十分対応することが出来ます。
眼科クリニックが取り扱っている診療科目は以下のものが中心となっています。


【眼科】


(1)白内障

(2)緑内障

(3)眼瞼下垂

(4)硝子体

(5)糖尿病網膜症

(6)網膜色素変性症

(7)ぶどう膜炎

(8)弱視斜視

(9)レーザー治療

(10)コンタクトレンズ

(11)各種検査など



大抵どこの診療所でも各種レーザー治療に力をいれていますが、糖尿病網膜症をはじめ、
様々な目の病気に関する検査を行なってますので、しっかり収益の柱を複数持ってます。


また初めてコンタクトレンズを利用するにあたって、眼科医の検査と処方を受けることに
なるわけですが、これが診療所にとって結構バカにならない収益をあげてくれます。


話は少しそれますが、数年前東京や大阪などの大都市圏では、ファッションとしてカラー
コンタクト(カラコン)が若い人達の間で爆発的なブームとなりました。


渋谷や新宿といった大商業エリアにあるクリニックには行列ができるほど繁盛しました。
新規参入が少ないので、美容系のクリニックほど競争が厳しくないのもメリットです。


但し、レーシック治療を専門に行っている眼科は顧客獲得競争が非常に厳しい環境にある
うえに手術費用の格安競争も非常に厳しいので、経営する上で色々な問題を抱えてます。





■眼科での看護師さんの仕事と役割とは?


眼科クリニックでは検査・治療を行なうための医療機器が特殊であるため、これらを使い
こなせるようになるには、それ相当の知識やスキルが当然必要となります。


ですので、やはりきちんと一般的な「看護処置」ができる看護師さんが求められますので、
正職員の場合であれば応募条件として最低でも3年程度の臨床経験は必須となります。


しかし、眼科では常勤の看護師求人そのものがそれほど多くありません。


特に一般病棟は数そのものが少ないうえに、他の診療科よりも働きやすいこともあって、
中々欠員がでませんので、眼科を希望されるのであれば、クリニックが一般的です。


しかし、クリニックであっても看護師求人の大半はパートやアルバイトとなっています。
一方、眼科病棟では規模が大きいため一日にかなりの数の手術をこなすことになります。


そして、術前に患者さんへ説明、術前処置、オペ出し、術後処置、術後の指導、バイタル
サインのチェック、各種ケアなどが一連の業務の流れとなっています。


ですので、その準備だけでも結構大変です。眼科は外科と異なり大抵1時間以内に終わる
短い手術が殆どですから、きちんとこなすために効率よく進めていかなければなりません。


手術によっては、数日間入院するため、当然夜勤もありますが、手術によって患者さんは
一時的に視力が平時よりも低下しているため、食事など生活介助も大切な仕事です。


また、糖尿病網膜症の治療など、他科と連携して取り組むケースも多いです。


このため必然的に一段上のコミュニケーション・スキルが求められます。


基本的に目は人間の臓器で唯一身体の外へ露出しているため、実際に眼科で検査及び治療
に使用される医療機器や器具などは、専門性が高いため取り扱いが難しいです。


クリニックの場合は、夜勤がないため夜勤手当が無い分どうしてもお給料は低いですが、
求人が病棟よりも多いので、仕事をみつけやすい点は大きなメリットとなります。


また、クリニックは経営規模によって、当然お給料にかなり差がでますので、お住まいに
なられている地域の求人をそれぞれ比較検討されることをおすすめします。





■今後眼科の需要が急増する可能性について


眼科を受診する患者さんの目の病気で多いのが以下のものとなります。


●白内障

●緑内障

●ドライアイ

●加齢黄斑変性

●アレルギー性結膜炎

●流行性角結膜炎

●ものもらい

●逆まつげ

●近視

●遠視

●乱視

●網膜剥離




近年では、スマホが急速に普及し、スマホ専用のサービスも年々拡大していることから、
仕事とプライベートの両方でパソコンとスマホの利用時間が急増しています。


このため疲れ目やドライアイに苦しめられる人達が比例して増えています。


しかし、パソコン、スマホ、ゲームなどの利用を大幅に抑えない限り、眼科で一回、二回
治療を受けただけでは、当然のことながら、これらの症状は絶対に治まりません。


このため多くの患者さんが長期間に渡り定期的に検査・治療を受けることになります。


繰り返しになって恐縮ですが、パソコンやスマホが私たちの生活にこれほどまで深く浸透
する以前は、生まれてから一度も眼科を訪れたことのない人が結構いました。


しかし、上述した理由から、今後は施設の規模に関係なく眼科を訪れる患者さんが年代を
超えて急増する可能性が高いので、需要が縮小する可能性は低いと考えられています。


眼科をはじめとしたクリニックで働くメリットは、まず肉体的にも精神的にも病棟で働く
よりもかなり楽(この言葉は適切ではないかもしれませんが...)です。


但し眼科の仕事は専門性が高いため、病棟で培った知識や技術は次第に劣化します。


例えば以前の職場と同じ科で働こうと思っても、以前のようにテキパキ仕事をこなすのは、
非常に難しく、ある程度の期間はどうしても我慢しなければなりません。


この点がネックとなりますので、眼科で働くことについて、しっかり検討してください。


ただし、働きやすい環境で長期間働きたいのであれば、眼科クリニックはオススメです。





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