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■口腔外科の役割とは?


口腔外科では、口腔、顎、顔(口周辺)などの疾患を専門的に治療・取り扱う診療科です。口腔=口の中の疾患というと一般的には歯に関する病気をイメージされます。


確かに口腔の疾患は、埋伏歯や智歯周囲炎など歯に関するものが少なくありませんので、一般的な歯科との境界線が不透明な部分もあり、混乱される方も少なくありません。


しかし、実際には歯が原因となる疾患以外にも様々な疾患がありますし、口腔外科が取り扱っている疾患は非常に幅広いのが特徴で、その数の多さに驚かされると思います。


例えば口腔がんなどの悪性腫瘍をはじめ口腔乾燥症などの口腔粘膜疾患、唾液腺炎などの唾液腺の疾患があり、それ以外にも顎の外傷などの治療も口腔外科では行います。


口は言うまでもなく人間が生きていくうえで欠かすことが出来ない大切な器官です。


口から食べ物や飲み物を摂取し、口から言葉を発して人との会話するわけですが、口腔内の疾患や顎などの外傷によって、これらの機能に障害が起こる場合があります。


そういった場合に口腔外科で適切な治療することにより、それぞれの機能が回復します。






■口腔外科の看護師求人は少ない?


歯科の外来やクリニックでは、求人の大半は歯科衛生士ですが、看護師の求人もあります。


歯科クリニックは一時社会問題となるくらい急速に増え続けた時期がありまして、都市部ではコンビニ並に歯科クリニックが同じエリア内に密集しているところもあります。


クリニックの数が非常に多いので、求人そのもが沢山ありますので、仕事と家庭の両立を目指すを看護師さんにとってはクリニックの求人は探しやすく働きやすいです。


家庭のある看護師さんや潜在看護師でも、自宅周辺で無理なく求人を捜すこと出来ます。


非常勤であれば敷居も低いので就職しやすいです。長期のブランクがある看護師さんでも採用される可能性は常勤よりも高いので、復職を検討されている方にもおすすめです。


仕事に対する自信を取り戻すまでの間は非常勤で頑張るのもひとつの手です。


一方、病棟での仕事となると常勤の求人も多いですが、夜勤や日曜出勤が求められます。この点を考慮した上で転職、就職活動を進めていく必要があります。




■口腔外科では?


口腔外科の看護師さんの仕事についてですが、外来と病棟では異なります。


口腔外科病棟では、入院設備がありますので、幅広い疾患や外傷の手術も行っています。これらをケアするために専門的知識をしっかり身につけなければなりません。


大学病院や総合病院などの規模の大きな病院では一日に数回手術が行われます。このため分刻みに業務を進めていかないと、すぐに後がつっかえてしまいます。


そうなると当日の予定をこなせませんので、職場では常に業務効率を高めることを求められるわけですが、これが現場で働く人達にとって大きなストレスになります。


ですので、しっかり当日の手術に備えることが重要になります。


口腔外科の病棟では入院する患者さんのケアも当然行わなければなりません。


繰り返しになりますが常勤で働く場合は夜勤もありますし、日曜出勤も当然求められます。


クリニックでもバイタルサインのチェックや採血などは看護師さんが行いますが、歯科衛生士と役割の違いが明確になっていないため、やりづらさを感じることも多いです。


例えば一般的な歯科クリニックでは、歯科衛生士の仕事は診察の介助だけではありません。患者さんの歯の健康を保つために歯科衛生指導や患者の歯石、歯垢の除去などを行います。


実務経験を積むことで知識やスキルが向上するわけですが、業務が年々増えていながら、歯科衛生士と看護師の役割が明確になっていない点は改善される兆しがありません。


そうした厳しい状況にありながらバキューム類の操作や歯科用セメントの混和などの作業を看護師さんが行うこともあるので、人によってはやりにくさを感じてしまうわけです。





■病棟での看護師さんの仕事とは?


病棟での入院患者さんのケアに関してですが、こちらに関しては他の診療科とほぼ同じです。


バイタルサインのチェックをはじめ、診療介助や口腔ケアなど患者さんの状態にあわせて必要となる様々な介助を行いますので、段取り良く業務をこなしていく必要があります。


というのも看護師さんのやることが沢山ありすぎるからです。忙しく病棟内を動き回っているうちに当日やらなければならないことを忘れてしまうといったこともありえます。


こうしたうっかりミスが患者さんのクレームにつながることも十分ありえます。


しかし、仕事に慣れるまではどうしてもこうしたミスは起こってしまいます。


ですので、同じミスを繰り返さないことが大切なので、必ずメモを多用してください。スマホのボイスメモや写真をメモ代わりに使うのもよいでしょう。


記憶を感覚的なものとして残したいのであれば、やはり手書きのメモが一番です。


また、患者さんに口腔ケアやブラッシングを指導するのも看護師さんの重要な仕事です。


意外に思われるかもしれませんが、口腔外科では様々な検査が行われています。


このため、看護師さんも検査の介助を行わなければなりません。


口腔外科で行われる検査は以下のとおりです。


(1)歯周病検査

(2)歯列不正検査

(3)唾液分泌機能検査

(4)味覚検査





■口腔外科で働くうえで大切なこととは?


家庭の事情により、病棟よりもクリニックで働くことを希望されている看護師さんが意外と多いのですが、クリニックの求人の大半はパートやアルバイトなどの非常勤です。


もし常勤で働きたいのであれば病棟をおすすめしますが、上述したとおり夜勤や日曜出勤がありますので、仕事と家庭の両立を求めているのであれば、非常勤がいいでしょう。


口腔内の手術を行った患者さんのほとんどが、食事や会話が難しい状態になりますので、いかに患者さんの立ち場を理解して、適切なケアを行なうかが重要になります。


そのためにも口腔外科で働く看護師さんは、口腔内のケアも学ばなければなりません。記憶すればいいわけではないので、身につくまではかなり大変です。


特に高齢患者さんは時間が取られることも多いので、慣れないと焦ってしまうんですよね。そうなるとつい大きな声をあげてしまい、それがトラブルに発展することもあります。


そうなると余計に患者さんは抵抗するからです。後になって患者さんのご家族から厳しいクレームを受けることも多いだけに冷静に対応することが求められます。


やはり仕事を身につけるうえで一番の早道は、要領よく仕事をこなせる人の仕事のやり方をよく観察し、それを真似ながら実践していく「守・破・離」が大切です。





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