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今回ご紹介させていただく動画は、
福島中央テレビの番組「福島ドクターズTV」
「肺炎」を特集したものです。


戦後まもないころ日本人の衣食住全てが
最低な状況にあり、この頃の日本人の
死亡原因1位が肺炎でした。


その後飛躍的に衣食住がよくなったため、
肺炎は死亡原因の上位から外れます。


しかし、80年代後半から再び肺炎で死亡
される方がじわりじわり増えていきます。


そして、昨年ついに第三位に浮上しました。
それくらい肺炎は危険な疾患です。


今回の動画では、肺炎の原因や症状、治療、
予防についても分かりやすく解説してます。


今回の動画も15分以上ありますので、
非常に長いですが、お時間のあるときにでも
ご覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■肺炎の症状と原因について


「中川久美さん」

みなさんこんにちは。


「見る、知る、学ぶ」福島ドクターズTV、
ナビゲーターの中川久美です。


さて、これまで長い間日本人が亡くなる
原因のトップスリーは「がん」「心筋梗塞」
などの「心疾患」「脳出血」などの
「脳血管疾患」でした。


ところが最近、脳の病気を抜いて、
死亡原因の三番目になった病気があります。


それが今回のテーマ「肺炎」です。


肺炎とはどんな病気なのでしょうか?。



「ナレーション」

肺炎は肺の中にある
肺胞が炎症を起こす病気です。


肺胞は、一つ一つが袋のようになっていて
ブドウの房のように集まって酸素と二酸化
炭素を交換する役割を担っています。


この肺胞が炎症を起こすと酸素と二酸化
炭素の交換がうまくできなくなって


高い熱や激しい咳とともに息苦しさを
感じるようになります。


症状が重くなると酸素が十分に取り込めず、
命に関わる場合もあります。


郡山市の坪井病院 理事長で呼吸器疾患が
専門の坪井永保先生にお話を伺いました。



「中川久美さん」

どうして「肺炎」に
なってしまうんでしょうか?。



「坪井永保先生」

肺炎の原因になるのは細菌やウィルス、
化学物質など様々です。


日常かかる
肺炎の原因で
一番多いのは細菌です。


細菌はどこにでもいて、
一般の健康な人の鼻やのどにもいるんです
けれども、いるだけでは悪さはしません。


体力が落ちたり、
免疫力が落ちたりしたときに、
その日頃いる細菌が暴れ出して肺の中に
入っていて、肺炎を引き起こすわけです。




■なぜ高齢者は肺炎になりやすいのか?


「ナレーション」

肺炎の原因で一番多いのは
「肺炎球菌」と呼ばれる細菌です。


健康な人の鼻や喉にもいるありふれた
細菌ですが、体の抵抗力が弱まった
時などに肺炎を引き起こします。


よく風邪をこじらせると肺炎になると
いいますが、これは風邪やインフルエンザ
にかかると、体の抵抗力が落ち


さらに空気の通り道である気道が炎症を
起こして防御機能も弱まるために細菌が
肺に侵入しやすくなるためです。


特に体力や抵抗力が低下している
お年寄りは風邪がきっかけで肺炎になる
ことが少なくありません。



「坪井永保先生」

小さなお子さんであるとか、
糖尿病や呼吸器、いわゆる肺の病気
などを持っている人...


いわゆる持病を持っている人は免疫力が
低下しやすいので注意が必要です。


高齢になればなるほど体力や免疫力が
低下しますので「生活習慣病」などの
持病をあわせ持つ人が増えます。


で、肺炎になりやすい、そういう方、
持病を持っている方がなりやすいし、
しかも重症化しやすいという
現状があります。


肺炎になるかって亡くなる方の
九十七%が六十五歳以上の高齢者と言われ
ていますので、特にお年寄りは肺炎に
気をつける必要があるんです。



「中川久美さん」

肺炎は鼻やのどにいる
細菌を吸い込んで発症するなど、
メカニズムが単純で誰もが
成り得る病気です。


そしてお年寄りは重症化しやすく
注意が必要ということでしたが、
お年寄りの肺炎の多くは意外なことが
原因となって発症します。




■肺炎はこうして発症する


「ナレーション」

それは食道に入るはずの食べ物や飲み物
が誤って空気の通り道である器官に
入ってしまう誤嚥です。


食道の入り口は
気管の入り口と並んでいます。


普段は呼吸をしているため、
食道の入り口は閉じていますが


食べ物や飲み物がの投与を送り込まれて
くると気管の入り口の蓋が閉まって食道
の入り口が開く仕組みになっています。


ところが年をとると飲み込む機能がうまく
働かなくなって食べ物や飲み物が気管に
入ってしまうことがあります。



「坪井永保先生」

食べ物や飲み物などが気管に入ると、
食べ物の成分だけではなくて、口の中の
雑菌も一緒に肺の中に入ってしまう


そうすると肺の中で菌が増えて
誤嚥による肺炎、いわゆる誤嚥性肺炎
というものになってしまいます。


普通は器官に物が入って、
異物が入ってしまっても咳き込んで
吐き出せるんですけども


特にこのお年寄りというのが
その咳の反射も弱くなってしまって
低下してるのでうまく吐き出せなく
なってしまう、それで誤嚥性肺炎に
なりやすいということがあります。



「ナレーション」

お年寄りがかかる肺炎の七割以上が
誤嚥性肺炎と言われています。


そして誤嚥が起こるのは食事をしている
時ばかりではありません。



「坪井永保先生」

寝ている間に、
口の中の雑菌が唾液と
一緒に器官の中に入ってしまって


それが肺に到達して誤嚥性肺炎
になることもあります。


寝ている時のことなので
本人も気づきませんから、
それが一番怖いですね。



「ナレーション」

眠っている間は
飲み込みの機能が低下するため、
食事は問題なく呑み込めている
元気なお年寄りであっても


知らない間に誤嚥を繰り返して
いる場合があります。



「中川久美さん」

肺炎で亡くなる人が増えたのは
高齢化で誤嚥性肺炎が増えたためと
考えられています。


肺炎は時に命にかかわる病気で重症化
しないためには体調の変化を見逃さず
早く治療を始めることが大切です。


気を付けるべき症状を
詳しく見ていきましょう。



■肺炎を患った患者さんの体験談


「中川久美さん」

何か症状っていうのは
何かお感じになりましたか。



「70代男性患者」

風邪気味でね、
熱も37〜38度はありました。


でも、肺が悪いなんて
思わなかったので...


幾日か過ぎてから、
ちょっと会議がありまして
いよいよ終わりになったら


フッと吐くのはできても、
吸うのができない


これには参って、
救急車でここまで来たんです。



「70代男性患者」

最初は風邪かなと思ったの
ちょっと熱が出たり痰が出たり


毎日犬と散歩しているんですけども
散歩するのもちょっとしんどいなと


すぐにここに来て
そしたらすぐに入院だと言われたの



「60代男性患者」

河川あたりの除草というか
草刈りをやっていたんですよね。
 
 
そしたら身体に
ブルブルッときたんですよ。



「中川久美さん」

ブルブルっていうのは、寒気ですよね。



「60代男性患者」


寒気です。


もう病院に来たころは
朦朧としてたのかな
そのまま入院ということに
なったんですよね。




■肺炎の治療を先延ばしする原因とは?


「ナレーション」

肺炎の主な症状は
三十八度以上の高熱、
激しい咳、濃い色をした痰、
胸の痛み、息苦しさなどです。


風邪に似ていますが、
風邪よりも症状が重く、
長引くのが特徴です。



「坪井永保先生」

肺炎は、菌が倍、倍、倍
というふうにどんどん
増えていきますから


それとともに
熱も出るだろうし、
体力も消耗します。


さらには呼吸不全も
どんどん進んでいくという
状況になって


高齢者の場合には
特に一晩置いただけでも
命どのかかってしまうという
ことがあります。


したがって三日経っても
熱が下がらないというような
場合には肺炎かもしれないと
思うことが大切です。



「ナレーション」

しかし、お年寄りの場合は、
熱や咳などの症状がなく、
元気や食欲がないだけという
場合も少なくありません。


また、誤嚥性肺炎の場合はだるい、
食欲がないといった肺炎とは
関係がないように思われる
症状が多く見られます。


食事の時にむせたり、
食後に痰がからんだりすることがあれば、
ご縁している可能性があるので
見逃さないことが大切です。



「坪井永保先生」

お年寄りの場合には
実際に熱が出ていても
寒気がしたりなどの
症状に乏しいことが多い


いわゆる訴えが曖昧なんですね


だから客観的に見ると、
軽い症状に見えるんだけれども
実際に身体の中で起こってることは
若い人たちよりも重大な出来事が
起こっていることが多いわけです。


それから日頃一緒に住んでる方が
今日はちょっといつもと違うという
ようなことがあった場合には早めに
医療機関を受診することが大切です。



「中川久美さん」

肺炎が疑われる場合は呼吸器内科を
受診することをお勧めします。


このあとは肺炎の治療法と予防の
ポイントをお伝えします。




■肺炎の治療と予防法について


「ナレーション」

肺炎の治療は細菌が増えるのを抑える
抗菌薬を使うのが基本になります。


しかし、肺炎が急激に悪化すると
薬による治療が追いつかない
ケースもあります。


基本的なことですが、重要なのは
肺炎の引き金となる風邪を引かないなど、
予防に気を配る事です。


また、高齢者の皆さんは予防策として
肺炎の原因となることが最も多い細菌、
肺炎球菌のワクチンを接種して
おくといいそうです。


このワクチンは一度摂取すると、
五年ほど効果が続くと言われています。


そして誤嚥性肺炎の予防には
飲み込む力が低下しないように
舌や口の周りの筋肉を鍛える
ことが大切です。


坪井病院でリハビリの指導をしている
作業療法士の佐々木貴義さんに
簡単な体操を教えていただきました。




「佐々木貴義さん」

首の筋肉が硬くなるとスムーズな
飲み込みができなくなりますので


まずは首の筋肉をストレッチして
いくのが重要になります。



「中川久美さん」

はい。



「ナレーション」

頭を前後に倒したり、横に倒したり、
ゆっくりぐるっと回したりしましょう。



「佐々木貴義さん」

この時に注意する点は
あまり力を入れて曲げすぎないこと、
痛くならない程度に動かしてください。



「ナレーション」

次は頬の体操です。


口を閉じたまま膨らませたり、
すぼめたりしましょう。


口の中の食べ物をのどに
送りやすくする効果があります。



「中川久美さん」


なかなかここに(頬)に
力が入りますね。



「佐々木貴義さん」

はいそうですね。


なかなか使わない筋肉ですので、
こうやってあえて動かしてあげる
ことが重要になってきます。



「ナレーション」

舌を動かす練習も大切です。


舌を前に突き出したり、
口の両はしをなめるように
横に出したりを繰り返します。



「坪井永保先生」

口の周りや首の筋肉をほぐしてあげて
スムーズに飲み込むことが出来るように
なるっていうことも重要ですし


あともう一つは動かすことによって、
唾液の分泌もでてきますので
飲み込みがよりスムーズになります。


なので食事の前にこういう体操を行って
いただけるとより効果的だと思います。



「ナレーション」

体操は無理をせず、
毎日続けるようにしましょう。


さらに口の中を清潔にすることも
忘れてはいけません。


口の中にいるたくさんの雑菌を
減らすことができれば


誤嚥した場合でも、
肺炎のリスクが下がります。


歯を丁寧に磨き、
舌の汚れもとるようにしましょう。



「中川久美さん」

肺炎っていうのは
知っていそうで実はあまりよく
知らない病気なんですね。



「坪井永保先生」

そうですね。

昔からのあった病気ですから
誰でも知ってるわけです。


でも肺炎の本体像というのは
なかなか知られてなくて


肺炎になったんだってとか、
肺炎で命を落としたそうだとかですね、
それで片付けてしまうことが多いです日頃、


そうではなくて、
予防できるものは日頃からしましょう
というふうに考え方を改めてほしいです。


予防にはワクチンもあれば
日頃の体調管理もあるし
口腔ケアもあります。


肺炎にならないために多くの人
に肺炎に対する正しい知識を
身につけてほしいと思います。



「中川久美さん」

肺炎球菌ワクチンの費用は八千円ほどです。


市町村によっては、高齢者を対象に、
予防接種の費用の一部を助成している
ところもありますので、お住まいの市町村
に問い合わせてみてください。


それでは、また来月お目にかかりましょう。
次回は突然激しい痛みに襲われる
尿路結石がテーマです。


夏に増える尿路結石とは
どんな病気なのでしょうか...




今回の動画はここまでとなっています。


口腔内を清潔な状態に保つ必要があるわけ
ですが、これまで蔑ろにしてました。


これからは口腔内の衛生を保つためにも
口腔内のケアだけでなく、歯と歯茎の健康
に関しても、しっかり取り組みます。



いつも本当にありがとうございます。

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