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今回ご紹介させていただく動画は、
福島中央テレビの番組「福島ドクターズTV」
「閉塞性動脈硬化症」を特集しています。


閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化や血管が
詰まってしまうことによって発症します。


主な症状は、脚に痺れ、痛み、冷えなどで、
数十メートル歩くのも困難になります。


初期の段階では主だった症状がでにくい
ことから、病院を訪れるころには、かなり
症状が進んでしまいます。


今回の動画では、閉塞性動脈硬化症の症状、
原因、治療なども解説してます。


今回の動画も15分以上ありますので、
非常に長いですが、お時間のあるときに
ご覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■閉塞性動脈硬化症とは?


「中川久美さん」

みなさんこんにちは。


「見る、知る、学ぶ」福島ドクターズTV、
ナビゲーターの中川久美です。


さて、足がいつも冷たかったり、
しびれたり、またしばらく歩くと
足が痛くて歩けなくなったりする
ことはありませんか?。


それはもしかしたらこの病気を患っている
サインかもしれません。


今回のテーマはこちら
「閉塞性動脈硬化症」です。


閉塞性動脈硬化症になる人の数は
このところ急激に増えていますが


実際に医療機関で正しい治療を受けて
いる人は決して多くはありません。


閉塞性動脈硬化症とは
どんな病気なのでしょうか?。



「ナレーション」

閉塞性動脈硬化症は足の動脈硬化が
原因で起こる血管の病気です。


健康な血管はしなやかで
弾力がありますが


何らかの原因で動脈の壁が硬くなったり
血管の壁の内側に油がたまったりすると


血液の流れが悪くなって血管が
詰まりやすくなります。


足の血液の流れが悪くなると
痛みで思うように歩けなくなり


さらに悪化して血液の流れが
完全に止まってしまうと


足先に酸素と栄養が届かなくなって
足を切断しなければならない
こともあるのです。


郡山市の太田西ノ内病院循環器内科部長
の小松宣夫先生にお話を伺いました。




■閉塞性動脈硬化症の原因とは?


「中川久美さん」

なぜこの病気になる人が
増えているんでしょうか?。



「小松宣夫先生」

動脈硬化というのは
血管の老化現象なので
高齢化が進んでいることが
理由の一つになります。


でも老化のスピードを
早めてしまう原因もあって
一番はやはり食生活の欧米化ですね。


それからタバコ。


あとは車社会で歩かない、
運動量が減ってるんだと思います。



「ナレーション」

閉塞性動脈硬化症は
欧米に多い病気ですが
最近はこの病気にかかる
日本人が増えています。


60歳以上の5人に1人
およそ600万人から800万人が
この病気を抱えていると
考えられていますが


実際に医療機関で治療を受けているのは
わずか8万人ほどにとどまっています。




■治療する人が極端に少ない理由とは?


「中川久美さん」

なぜ閉塞性動脈硬化症で受診する人は
こんなに少ないんでしょうか?。



「小松宣夫先生」

まずこの病気のことを知っている人は
少ないということがあります。


それから初期のうちは典型的な症状に
乏しいので気付きにくい。


で、実はこれが一番の問題なんですが、
この病気はかなり重症になるまで
症状がない人が多いですね。


症状のある人の三倍から四倍無症状の
人がいると言われています。


だから診断がつけられなくて
埋もれてる人がとても多いんです。



「中川久美さん」

食生活の欧米化や
タバコといった生活習慣
とも深くかかわる閉塞性動脈硬化症は、
誰もが成り得る病気です。


知らず知らずのうちに足の血管が
蝕まれていく病気ですが、悪い影響が
出てくるのは足だけではありません。


そこにこの病気の
もう1つの怖さがあります。




■閉塞性動脈硬化症に苦しむ患者の声


「中川久美さん」

なにか症状みたいなものは
あったんですか?。


「60代男性患者」

左足にしびれた出たんですね。



「70代男性患者」

ある距離を歩くと
必ずこの右足の側部ですか、
ここが痛くなるんですよ。


その距離がだいたい
500メートルぐらいなんですよ。


いつも決まったところで痛くなり、
ちょっと休むと、大丈夫に...


そういう兆候が今考えると
10年前からあったんですよ。



「ナレーション」

閉塞性動脈硬化症の主な症状は、
足のしびれや冷え、痛みなどです。


足の痛みは
しばらく歩くと
あらわれますが、
休むとおさまって、
また、歩けるように
なるのが特徴です。


病気が進むと、じっとしていても
足が痛むようになり


さらに重症になると、
足にできた傷が治らなくなって
最悪の場合、足を切断しなければ
ならないこともあります。


ところが閉塞性動脈硬化症は多くの場合、
重症になるまで少々はありません。


症状があっても年のせいだからと、
放おって老いたり...


足の痛みで整形外科を受診しても
血管の病気と気づかれなかったりする
ケースが少なくないのです。


そして閉塞性動脈硬化症は、
足の痛みなどにとどまらず、
さらに深刻な問題に
つながっています。




■閉塞性動脈硬化症の診断が難しい理由


「70代男性患者」

救急車でここに来たんですよ。


血管が詰まって、動脈硬化...



「中川久美さん」

どこの血管がつまりました?。心臓?。



「70代男性患者」

心臓。それでここに緊急入院して、


その時はすでに脚も
いうことをきかなかった。


階段の上り下りが、つらかった。



「ナレーション」

心筋梗塞などで病院に運ばれて
初めて閉塞性動脈硬化症だったことを
知るケースが少なくないのです。



「小松宣夫先生」

足に動脈硬化がある人は、
全身の血管特に心臓や脳の血管にも
動脈硬化が起きている可能性が
非常に高くなります。


そのために心筋梗塞や脳梗塞などで
亡くなってしまうことが多いですね。


だから閉塞性動脈硬化症は
症状は脚にでますが、命にかかわる
病気でもあるんです。




■早期発見を実現するABI検査とは?


「ナレーション」

閉塞性動脈硬化症は、足の痛みなどで
生活に支障が出るだけでなく...


足の切断さらには命にかかわる
脳や心臓の血管の病気にも
つながっている病気です。


だからこそ早く見つける
ことが重要になります。


「閉塞性動脈硬化症」を
見つけるのに欠かせないのは
「ABI(Ankle Brachial Pressure Index)」
 と呼ばれる検査です。


両腕と両足首の血圧を同時に図るだけで
血管の詰まり具合がすぐにわかります。


痛みもなく、10分ほどで済む
簡単な検査なので足の痛みなどの
症状がある人は受けるようにしましょう。


検査は循環器内科や心臓血管外科
で受けることができます。



「中川久美さん」

この病気は症状がない人も多いので
特にタバコを吸っている人や


動脈硬化が進みやすい糖尿病の人などは、
50歳を過ぎたら症状がなくても検査を
受けることをお勧めします。


このあとは閉塞性動脈硬化症の
治療についてお伝えします。




■閉塞性動脈硬化症の治療とは?


「ナレーション」

閉塞性動脈硬化症の治療は、
食生活や適度な運動など生活習慣を
見直すことから始まります。


タバコは一息吸うだけでも
血管にダメージを与えるため、
必ず禁煙しなければいけません。


また、生活習慣の改善と合わせて
薬による治療もおこなわれます。


主に使われるのは
血液をサラサラにして
流れをよくする薬と血液を
サラサラにしながら、
血管を広げる作用を
併せ持つ薬です。


症状が重い場合はカテーテルという
細い管を足の付け根の動脈から入れて
狭くなったり、詰まったりした部分を
広げる治療が行われます。


カテーテルに付けた風船を膨らませて
狭くなったところを押し拡げたり


風船で広げた部分に「ステント」と
呼ばれる金属の筒を入れたりします。


ステントは形状記憶合金で出来ていて、
血管の太さに合わせて広がるので血管が
広がった状態を内側から支える形で
保つことができます。


また、血液の新しい通り道を作る
バイパス手術が行われることもあります。




■治療した患者の体験談


「中川久美さん」

カテーテルの治療をして違いますか?。



「60代男性患者」

違います。20〜30メートル歩くと
疲れて休まないと歩けなかったんですよ。

それが全然関係なく歩けるように
なったんで、全然違います。



「70代女性患者」

カイロみたいなものを貼ってたのも、
もう貼らないで済むし


素足でいられるようになったんですよ。



「中川久美さん」

それまでは素足では
いられなかったんですか?



「70代女性患者」

いられなかった。冷たくて



「中川久美さん」

それは夏でもですか?



「70代女性患者」

そうです、そうです。


カテーテルの手術(治療)のね、
最中にも分かるんですよ、
血管が通るというのが


足先が温かく、
ジワ〜と温かくなるっていうのが、
初めて経験しました。




■早期治療の先にあるものとは?


「中川久美さん」

やはり早く見つけて治療する
ことが大切なんですね。


「小松宣夫先生」

そうですね。


放おっておくことが一番怖いですからね、
で治療のゴールは何かというと


歩けるようになるという
足の治療ももちろん大事なんですけども


やっぱり心筋梗塞とか脳梗塞にならない
ようにすることが治療のゴールなんですよ。


だからそのためには
足がよくなった後もタバコをやめる
といった生活習慣の改善とか


運動療法も続けて血管を守ることが
一番大事なんだと思います。



「中川久美さん」

病気に対する正しい知識を
身につけることで命にかかわる
病気から大切な血管を守りたいですね。




■「医話Q題」閉塞性動脈硬化症のリハビリ


「中川久美さん」

さて今日は、
閉塞性動脈硬化症について
お伝えしていますが


血管や心臓の病気を抱える人にとって
重要なリハビリがあることを
ご存知でしょうか?


「医話Q題」は心臓リハビリテーション
についてご紹介します。



「ナレーション」

心臓リハビリの対象になっているのは、
心筋梗塞や狭心症、慢性心不全などの
心臓の病気と閉塞性動脈硬化症を
はじめとする血管の病気です。


病気の再発や悪化を防ぐために運動療法を
中心に、生活習慣の改善に取り組みます。


太田西ノ内病院循環器内科で
心臓リハビリが専門の遠藤教子先生
にお話を伺いました。



「中川久美さん」

心臓リハビリというのは
あまり知られてないですよね。



「遠藤教子先生」

そうなんですね。


お薬やカテーテル治療で狭くなった
血管を広げて血液の流れがよくなれば
それで治ったと思われる方がほとんど
なんですけれども...


運動療法を含めまして、
自分はどういう病気で、
どういう状態にあるかですとか、
どういったお薬が必要なのか


それから生活習慣の改善をしていくという
ことを続けていかなければ再発ですとか


他の部分が新たに病気になってしまう
ということがありますので


実は治ったように見える、
そこからが本当のスタートなんです。



「ナレーション」

運動療法は心電図や脈拍を
チェックしながら有酸素運動や
簡単な筋力トレーニングなど
一人一人の心臓の機能に合わせた
メニューで行われます。



「遠藤教子先生」

運動療法を続けていくと、
血管の中から血管を広げる作用がある
ホルモンが出てくるので


細い血管がそれ以上狭くならないように
するという効果がありますし


動脈硬化がちょっと良くなる
というデータもあるんです。


それから足などに一定の筋力をつければ
身体の中の酸素のめぐりがよくなりまして


心臓の負担も軽くなって、
心臓が弱っていてもやりたい
ことができるんですね。


ですから患者さんには
そこを目指して欲しいです。



「ナレーション」

心臓リハビリは運動療法のほかに、
食事や生活指導なども行われます。


血管や心臓の病気になると
不安感からあまり動かなくなる人も
少なくありませんが


逆に筋力が落ちて心臓に負担を
かけることにもつながります。




■リハビリを受けるメリットとは?


「70代男性患者」

大動脈弁のちょっと調子が悪くなりまして、
取り替え手術をしたんですね。


やっぱり、こうやってリハビリを
やることは非常に体力がつきますね。



「50代男性患者」


体もそうなんだけど、
気持ちも前向きになるんです。


何もしてないと、やっぱり考え事を
したりするのも多くなる。


体を動かしていると、活力が出る。



「ナレーション」

心臓リハビリは専門医のもとで
早く始めて長く続けることが大切です。



「中川久美さん」

心臓リハビリを行う医療機関は少しずつ
ですが、県内でも増えてきています。


取材した大谷氏の治療院をはじめ、
外来で心臓リハビリを行っているところも
ありますので問い合わせてみてください。


それでは、また来月お目にかかりましょう。


次回は最近増えている
睡眠時無呼吸症候群がテーマです。


無呼吸症候群とは
どんな病気なのでしょうか?。




今回の動画はここまでとなっています。


ABI検査によって、早期発見が可能ですが、
実際に受けられる方は少ないです。


閉塞性動脈硬化症は、単なる加齢による
一時的な症状ではありません。


閉塞性動脈硬化症を発症すれば、
お薬による治療をベースに運動療法と食事
療法をずっと継続しなければなりません。


早く受診すればするほど楽になりますので、
咳に苦しめられている方は是非
専門医受診しましょう。



いつも本当にありがとうございます。

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