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今回ご紹介させていただく動画は、
福島中央テレビの番組「福島ドクターズTV」
「白血病」を特集しています。


新薬の登場によって白血病ですら不治の病
ではなくなりつつあります。


しかし、白血病を患う人の大半は、
急性白血病であるため、治療が遅れると、
手の打ちようがなくなります。


治療のカギは早期発見ですが、
初期の段階では風邪と間違えて医療機関を
受診しないケースが少なくありません。


今回の動画では、白血病の原因、種類
予防治療などについて解説してます。


今回の動画も15分以上ありますので、
非常に長いですが、お時間のあるときに
ご覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■白血病とは?


「中川久美さん」

みなさんこんにちは。


「見る、知る、学ぶ」福島ドクターズTV、
ナビゲーターの中川久美です。


さて、今回のテーマはこちら。白血病です。


血液のがんである白血病は、
女優の夏目雅子さんや
歌手の本田美奈子さんなど
多くの著名人が患ったこともあって、
その病名は広く知られています。


かつては不治の病といわれましたが、
最近は治療法も進歩して治る
ケースも増えてきました。


今回は白血病とはどのような病気なのか、
そしてこの病に苦しむ人を救う社会の
取り組みについてもご紹介します。



「ナレーション」

人の血液は酸素を全身に運ぶ赤血球、
細菌などから体を守る白血球


出血を止める働きをする血小板などの
成分で構成されています。


そしてこれらの成分は骨の中にある骨髄と
Uゼリー状の組織で作られています。


骨髄の中では造血幹細胞と呼ばれる
細胞が分裂を繰り返し、赤血球や白血球
に変化していきますが...


何らかの原因で正常な血液成分ではなく、
がん細胞に変化する場合があります。


このがん細胞が増えて
全身に広がっていくのが白血病です。


福島県立医科大学付属病院 血液内科部長
の小川一英先生に伺いました。




■白血病の原因とは?


「中川久美さん」

どうして血液の成分が作られる時に
「がん細胞」になってしまうでしょうか?



「小川一英先生」

はい、遺伝子に傷がついたりして
異常が起きるんだろうという
ふうに考えられています。


これまで非常に多くの染色体異常や
遺伝子異常が報告されています。


ただ、そういった異常がなぜ起きるのか、
ということについては、実はほとんど
分かっていません。



「ナレーション」

白血病は遺伝子の異常で起きると
考えられていますが、親から子へと
遺伝する病気ではありません。


年齢が高くなるにつれて患者が増える
傾向はありますが、小さな子供も含め
幅広い年代に見られる病気です。



「中川久美さん」

遺伝子の異常が原因となる白血病は
誰もが成り得る病気です。


この白血病にはいくつかのタイプがあり、
病気が進行するスピードによって大きく
急性と慢性に分けられます。



「ナレーション」

白血病のおよそ八割を占めるのが
「急性白血病」です。




■白血病患者の体験談


「60代男性患者」

何となく、こう疲れるな...
という感じはあったんですね。


鼻血がちょっと出たり、あと熱も...
風邪引いたかな、みたいな感じで
それで医者に行ったんですけどね。



「70代男性患者」

風邪の症状がいつまでも治らないので、
それで医大に来たんですよね。


(検査したら)随分、
白血球の数が減っていると
「白血病の疑いがある」ということで
その日に入院ということに
なったんですよ。




■急性白血病の特徴とは?


「ナレーション」

急性白血病は病状が急激に進むのが特徴で、
治療をしないと数週間から数か月で命を
落としてしまう危険性があります。



「小川一英先生」

急性の場合は、何らかの症状があって
見つかるということがほとんどです。


例えば風邪の症状が長引いて
熱がいつまでも下がらないとか、
あるいは急に貧血の症状が出てきたとか、


あるいはぶつけてもいないのに
体中に青あざが出来てきた。


まあそういった症状で
見つかることがほとんどです。



「中川久美さん」

突然なるものなんですか?。



「小川一英先生」

はい、突然です。


ですので、そういった症状が見られたら、
なるべく早く一度血液検査をお受けに
なるのがいいと思います。




■急性白血病の治療について


「ナレーション」

急性白血病の治療はいくつかの抗がん剤を
組み合わせて行い、がん細胞がなくなる
まで根気よく続けます。


抗がん剤の治療では治すことが
難しい場合は健康な人の骨髄などを使った
造血幹細胞の移植が検討されます。



「小川一英先生」

急性白血病の治療は非常に強力な抗がん剤
を何ヶ月にもわたって続けていくといった
ような、非常につらい治療です。


治療の目標は延命ではなくて、
あくまでも治癒ですので、
自分はこの病気を完全に治すんだ。


まあそういった強い気持ちで治療を続けて
いくことがとても重要になります。


仮に今の抗がん剤治療があまり上手く
いっていなかったとしても、まだ自分に
は移植治療が残っている、そういった光を
見ながら希望を持って患者さんは
この病気と向き合っています。




■急性白血病の治療を受けた患者の声


「70代男性患者」

4月に入って入院して、
8月ごろが熱が出てね、
もう大変だんですよ。


もう自分は長いことないのかな
っていう恐怖感で...


ある先生が
「頑張れば大丈夫ですから」
って、その言葉が心の中にずっと響いて...
退院させていただいて本当に今は天国です。




■白血病の種類について


「ナレーション」

急性白血病に対し、
病状がゆっくり進むのが
「慢性白血病」です。


白血病は急性、慢性のほかに、
がん細胞の性質によって骨髄性と
リンパ性という別け方があります。


日本の慢性白血病は
ほとんどが骨髄性と言われます。



「40代男性患者」

体がちょっとこう体重が減ってったって
いうのはあったんですけど、その段階では
特にあの気づかないというか、はい....



「中川久美さん」

どんなことがきっかけで
気づかれたんですか?



「40代男性患者」


会社の健康診断の血液検査で異常値が
出たということで(気づいた)...




■慢性骨髄性白血病の特徴とは?


「ナレーション」

慢性骨髄性白血病はがん細胞がゆっくり
増えるために、初期のうちは症状は
ほとんどありません。


ところが発症から何年かたつと病状が
急に悪化して治療が難しくなるために
早い段階で病気を見つけることが
重要になります。




■慢性骨髄性白血病の治療について


「小川一英先生」


早い段階、つまり、慢性期で見つければ、
今は大変いいお薬があります。


慢性骨髄性白血病という病気はかつては
移植でしか治すことができない
大変難しい病気でした。


ところが今から十数年前に画期的な
飲み薬が開発されまして


今ではその薬を飲んでいるだけで
ほとんどの方が元気に社会生活をしながら
長期に生存できるようになってきました。



「40代男性患者」

今は薬で治療をしていけるということを
伺いましたので、普通に生活して
いるような状態です。


お酒が好きなので、
晩酌とかもしているし、
スポーツもやってます。



「ナレーション」

慢性骨髄性白血病の治療を
劇的に変えたのは「分子標的治療薬」
と呼ばれる新しいタイプの抗がん剤で、
高い治療効果があると期待されています。



「中川久美さん」

白血病は薬の進歩によって
完治を望める病気になってきました。


しかし、それが厳しいケースがあるのも
事実で、その場合に選択されるのが
血液の元となる造血幹細胞の移植です。


この後造血幹細胞移植について患者の命を
救う骨髄バンクのドナー登録の情報と
あわせてお伝えします。




■造血幹細胞移植とは?


「ナレーション」

造血幹細胞移植は、白血病に侵された
細胞を健康な細胞と入れ替える治療法です。


移植には健康な造血幹細胞を
提供してくれるドナーが必要ですが、


「HLA」という白血球の型が合わないと、
患者の身体を敵とみなして、攻撃して
しまうため、ドナーと患者のHLAが
一致する必要があります。


ところが、兄妹でもHLAが一致する確率は
4人に1、血縁関係以外だと数百人から
数万人の確率でしか一致しないため、


ドナーを見つけることは
簡単ではありません。


そこで、一人でも多くの患者を救うために、
ドナーと患者の橋渡しをする骨髄バンク
が誕生したのです。



「坂本明美さん」

きょう、採血のときに
血液を2ccだけ多めにいただいて
骨髄バンクのドナー登録ができるんですよ。



「ナレーション」

郡山市で開かれた献血会場の片隅で
骨髄バンクのドナー登録の呼びかけが
行われていました。


声をかけているのは骨髄バンクを支援する
ボランティア団体を夫婦で立ち上げて
活動している坂本明美さんです。



「坂本明美さん」

だいぶ前になりますけど、
自分の息子が白血病にかかりまして


病院に入ったときに同じく白血病になって
いる方がいっぱいいらっしゃたので


できれば私たちが動くことによって
多くの方を一緒に助けられれば、
という感じで...



「ナレーション」

日本赤十字社や行政と連携し、
献血のイベントに合わせてドナー登録
を呼びかけています。



「来場者」

事故とか起きる
場合もあるでしょ、万が一



「坂本明美さん」

はい、0.0%の確率で、
安全とは言えないです。


そんなことないです、
申し訳ありません、
ありがとうございます。



「ナレーション」

ドナーになることへの不安から最後まで
説明を聞いてもらえないこともあります。


造血幹細胞の提供は主に骨髄移植という
方法で行いますが、骨盤から注射器で
骨髄液を取るため、怖いイメージが
つきまとうのかもしれません。




■骨髄バンクに登録された方の声


「中川久美さん」

骨髄を提供するっていう
イメージと実際体験された感じは、
全然違いました?



「骨髄ドナー」

はい、えっ、これでいいんだ
...っていう感じ


寝てる間に終わっちゃうんだ
...って思いましたね。


自己満足かも知れないんですけど、
誰かのためになれたということが
すごく私の中で...ここ(腰)に
少しあとが残っているんですよ。


これが勲章みたいに感じられて
ちょんちょんとあるんですけど
勲章みたいに頑張ろうと思います。




■ドナー登録について


「ナレーション」

最近は献血と同じように、腕の血管から
造血幹細胞を採取する方法も行われる
ようになってきました。


ドナー登録は骨髄バンクの
システムについて説明を受け、
納得した上で申し込みます。


あとは白血球の型であるHLAを調べるために
2mlだけ血液を採れば登録終了です。



「中川久美さん」


もうこれだけでいいんですね。



「骨髄バンクの職員」

そうなんです。これだけなんです。



「ナレーション」

登録した名前やHLAは電波で管理され、
移植を希望する患者のHLAと適合すれば
連絡が来る事になります。




■骨髄バンクの登録事情について


「中川久美さん」

骨髄バンクというのは、
これまでご存知でしたか?



「ドナー登録した人」

名前とかは勿論知ってましたけど、
その詳しい...登録したあとどうなるかって
いうはちょっと知らなかったので
きょうはじめて知りましたね。



「中川久美さん」

説明を受けていかがでした?



「ドナー登録した人」

仮に(患者さんのHLAと)合致しても
最終同意まで何段階か踏んで本人の
意志尊重という形なので...
断る理由とかもないかなと思って
(登録)しました。




■ボランティアの方々の貢献度の高さ


「ナレーション」

県内では、坂本さんたちのような
ボランティア団体の活動が活発で
福島県は人口に対する登録者数が
沖縄県に次いで全国第二位です。



「坂本あけみ」

(息子が白血病を)
発症したのは、17歳です。


それで、いろいろ闘病しましたけど
やはりダメで亡くなってしまった
んですけど...


だから、ひとりでも私みたいな
家族がなくなればという感じで
本当に、困ったときにさっと登録して
提供を受けられるようになれば
いいなと思いまして...


今、活動させていただいています。




■急性白血病の特徴とは?


「中川久美さん」

ドナー登録をする人が
もっと増えるといいですね。



「小川一英先生」

そうですね。


移植以外に治療法がないという患者さんに
とって、ドナーさんが見つかるかどうか
というのは本当に切実な問題です。


ですので白血病で苦しんでいる
患者さんを社会が救う。


そういった取り組みは大変重要で、
さらに理解が深まっていくといいな
というふうに思います。



「中川久美さん」

ドナー登録は献血ルームや献血バスなど、
HLAを調べるための採血ができる
ところで受け付けています。


18歳から54歳までの健康な人であれば、
誰でも登録することができます。


それでは、また来月お目にかかりましょう。


次回は40歳以上の20人に1人が
患っているといわれる目の病気
「緑内障」がテーマです。




今回の動画はここまでとなっています。


白血病は薬物療法が中心となるため、
治療はかなりつらいものになります。


このため、よほど強い覚悟で挑まないと、
つらい時期を乗り越えることが出来ない
ようで、やはり気力が大切だそうです。


いつも本当にありがとうございます。

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何卒よろしくお願いします。





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