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今回ご紹介させていただく動画は、
帝京大学医学部附属病院の「GICU」の
実際の現場を収録したものです。


GICUは、診療科の急性期の患者さんを
受け入れ、生命の危機から守ります。


時々刻々と命の危険にさらされている
患者さんの治療及び看護はとてつもない
緊張感の中で行われます。


そうした状況にありながら、GICUで働く
医師や看護師などの医療スタッフは
互いに協力しあうことによって、
医療・看護を行います。


GICUの仕事の流れを把握するうえでも、
非常に学びとなる動画です。



今回の動画も15分以上ありますので、
非常に長いですが、お時間のあるときに
ご覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■GICUとは?


「佐々木梓さん」

皆さんは、病院の中にICUという施設が
あることはご存知でしょうか?。


そうです。重篤な患者さんを集中的に
診るところ、集中治療室ですね。


そのICUの前に「G」をつけたGICUは、
最近全国の病院で増えているといいます。



「ナレーション」

ICUは、集中治療室を意味するインテン
シブケアユニットの頭文字でGICUの最初に
付いているGは「総合的な」という
意味のジェネラルです。


つまり、GICUは病院内で発生した重篤な
患者すべてを受け入れて生命の危機を
回避させる役割を担っています。




■GICUを設置した目的とは?


「高田真二医師」

これまではですね。


各診療科の患者さんの状態悪くなったとき、
その各病棟のナースステーションのすぐ横
にある部屋に患者さんを移して


そこで患者さんを手厚く診るという
ふうに対応していました。


しかし各病棟には、重症の患者さん以外に
他の患者さんも沢山いらっしゃいます。


したがって看護師は重症の患者さん以外の
他の多くの患者さんも同時に診なければ
いけないという非常に大変な
状況にありました。


それらの状況を改善して、重症患者さんを
より手厚く診ることができるような体制に
したいと、そういう目的で作られたのが、
この中央診療部門であるGICUです。



「ナレーション」

GICU設置の概念です。


各診療科の受賞者用のベッドに収容して
いた患者を集中的に診る事が出来るように
一箇所に集めたユニットがGICIです。


つまりGICUには様々な診療科の
患者が収容されます。



「高田真二医師」

帝京大学病院のGICUには、
専従の医師が365日24時間体制で
患者さんの状態を綿密にモニターして
いますので、素早い対応が常に可能な
体制が整ってます。


つまり従来よりもワンランク上の医療や
看護を提供しようというのがGICUです。




「佐々木梓さん」

万全の体制で診てくれるなんて、
患者さんにとっては頼もしい存在ですね。


そこで今回はGICUについて見ていきます。




■集中治療の役割とは?


「ナレーション」

帝京大学医学部附属病院 集中治療部
高田真二医師、GICUを預かる集中治療科
のスペシャリストの一員として重傷患者
をどうしたらより早く生命の危機から回復
させて一般病棟に戻すことができるかを
追求しているといいます。



「佐々木梓さん」

そもそも集中治療はどのような考え方で
行われているのでしょうか?。



「高田真二医師」

重症患者さんを最も安全かつ最も効率的
な診療するための医療システムが
集中治療なのです。


つまり、診療科や原疾患を問わず、
呼吸循環などの重要な臓器の働きが
突然非常に悪くなった患者さんに対して


総合的、集中的に医療や看護を行い、
患者さんを生命危機から回復させる
ことを目的とした医療です。



「どういう病名か?」とか、
「どこが悪いか?」ということではなく


「どれぐらい具合が悪いか?」
 という重症度なのです。




■どのように重症患者を対応するのか?


「ナレーション」

重要臓器の「重度急性機能障害」は、
生命の危機に直接つながります。


そのため多くの場合、機械を使った
臓器の補助が必要になります。


例えば呼吸不全には人工呼吸器、
腎不全などには血液透析です。


これらの高度な医療機器を操作し
保守点検を行っているのが「臨床工学技士
(メディカルエンジニア):ME」です。


医療機器を一か所に集約させることで
緊急の場合にもすぐに対応できるのです。



「高田真二医師」

患者さんに対して継続的で密度の高い
監視を続けることで、異常が起きた時も
いち早くする見つけることが出来ます。


そして、きめ細かい対応を行なうことで、
速やかに患者さんを回復させることも
できるようになります。


二人の集中ケア認定看護師を中心とした
37人の看護師たちがこの継続的で
密度の高い監視を行っています。




■重症患者を一箇所に集めるメリットとは?


「佐々木梓さん」

重症の患者さんを一箇所に集めることで
どんなメリットがありますか。



「高田真二医師」

様々な診療科の重症患者さんを一箇所に
集め、GICU専従の医師が管理することで、
診療手順に一貫性が生まれ


より良い診療を行えるようになります。
それから臨床工学技士などの必要な人員を
効率的に配置できますから


医療の安全性が大幅に向上する
ことが期待できます。


もう一つは、専従医を中心とした診療協力
体制が生まれることです。


つまり多くの医療スタッフたちが一人
の患者さんを支えることとなり


まさに究極の「チーム医療」が
可能となるわけです。



「佐々木梓さん」

様々な分野のスペシャリストが協力しな
がら支えているGICUは、まさに患者さんに
とって命を救ってくれる空間ですね。


その現場を見ていきますが、
その前にこのコーナーです。




■「ザッツ医学」人間と酸素


「ナース」

ドクター今回は集中治療には欠かせない
人間と酸素についてですね。



「ドクター」

そう、空気中にはどのくらい酸素が含まれ
ているか知っているかい?。



「ナース」

え〜っと、半分くらいですか?。



「ドクター」

いやいや、およそ78%が窒素で、
酸素はおよそ21%、窒素と酸素でおよそ
99%を占めているんだ。


残りの1%の中に二酸化炭素をはじめ、
たくさんの成分が含まれているんだ。



「ナース」

空気中におよそ5分の1しか入って
いないなんて、酸素は随分少ないんですね。



「ドクター」

原始の地球上には酸素は
存在しなかったんだ。


そんな環境の中で
生物が誕生したので、
酸素は生物にとっては、
猛毒の存在だったんだ。



「ナース」

でも、わたしたち人間は酸素がないと
生きられないですよね。



「ドクター」

いや、人間にとっても酸素は
有毒な物質なんだよ。



「ナース」

えっ〜どうしてですか?。



「ドクター」

うん、人間は進化の過程でエネルギーを
効率よく得るために酸素を利用するように
なったと考えられていて


その進化の歴史は酸素の毒性との
闘いでもあったんだ。


つまり人間は酸素を利用していきるために
活性酸素を処理する機能をもたなけれ
ばならなかったんだよ。



「ナース」

そうだったんですか。



「ドクター」

現在では人間はおよそ20%の酸素濃度
に適応しているけれど、高い濃度の酸素
に長い時間さらされると...


その毒性を処理し、
いれず致命的になる
こともあるんだよ。



「ナース」

なるほど、それで、酸素は必要だけれども、
生命を維持するには微妙な調整が
必要なんですね。



「ドクター」

うん、そのとおり。




■GICUのメリットとは?


「高田真二医師」

GICUの特徴は、
あらゆる科の患者さんが
入ってくることです。


その使命は、
院内の重症患者さんを
全て受け入れ、


生命危機から回復させる
ことにあります。


ですから生命の危機から
回復した患者さんは、
また元の診療科の病棟に
戻ることになります。


つまりGICUは、
患者さんの治療の中の
大切な時期を預かっている
ことになります。


GICUの専従医と、各科の専門医、
さらに様々な医療スタッフが協力して、
治療方針や点順の統一を図っています。


このようなシステムで、
世界的に効果が認められた
質の高い安定した医療を
行っています。




■GICUで行われる治療の流れ


「ナレーション」

大きな手術を終えた患者さんが担当の
ドクターとナースに付き添われて
GICUに入ってきました。


患者さんが入室すると同時に
GICUのスタッフが受け継ぎます。


手術室で使用していたモニターを
そのままGICUのモニターセットに接続して
切れ目なく容態の監視を続けます。


刻々と変化する患者さんの医療データーは
個別ベッドサイドと中央管理センターの
療法で24時間体制の監視をしていて


電子カルテとも連動しています。


帝京大学医学部附属病院のGICUには、
現在10床のベッドがあり


各ベッドに最先端のモニターと
医療機器を備えています。


GICUに来た患者さんは、
重症集中治療のスペシャリストたちの
安定した質の高い医療を受けて
急性期を過ごすのです。




■GICUで働く人たちの声


「GICU専従医師:宇野幸彦さん」


GICUに入室してこられる患者さんはですね、
生命の危険があるような重い病気を
発症していたりですね


あるいは身体に非常に大きな負担となる
大きな手術を終えたばかりの患者さんが
入室されてこられます。


まぁそういった患者さんの特徴はですね、
病状が時々刻々と変化すると、いうのが
一つの大きな特徴であると思います。


そういった病状の変化というのがですね、
日夜を問わず起きますので


私たちとしては、病状の変化を
見落とすことがないようにですね



常に緊張する気持ちを維持して
診療にあたるように心がけています。


後日ですね、非常に病状が順調で
元気になった姿をわざわざ私どもに
見せに来てくださる患者さんも
いらっしゃってですね、


そういう場合は
非常にやりがいを
感じてます。



「集中ケア認定看護師:平井千尋さん」


術後の急性期の方や重症な患者さんが
合併症を起こさずに元気になって
頂くように看護をしています。


細やかな観察だったり、
様々な方法で状態把握をします。


さらに呼吸循環を含めた総合的な
リハビリテーションを行ってます。


患者さんのケアに実際に関わり、
看護スタッフが高い水準で看護ケアを
行えるように指導しています。


患者さんが笑顔で退院時にこちらに
来ていただいた時は本当に嬉しく、
私自身元気をいただいています。



「臨床工学士(ME):尾藤恵さん」

MEは、工学の知識や技術の分野で
チーム医療の一員をになっています。


機器の使用前、動作中、使用後点検や
看護師に対して定期的に機器の講習会
などを開催しています。


GICUでは、血液浄化が主な業務になります。


今患者さんにとって一番いい治療方法を
医師や看護師と相談し、選択し


協力して安全に行っています。


MEは、24時間体制の当直も行って
いますので、夜間や休日でも迅速に
対応することができます。




■GICUの一日の始まり


「ナレーション」

夜を通した医療と看護が行われ、
朝8時30分、担当科の医師の回診です。


患者の容態を確かめ、生命の危機を
脱したかどうかを見極めて


各科の病棟に移っても
良いかどうかを判断します。


24時刊体制で見つめてきた患者さんの
命はGICUのスタッフたちの絶え間ない
看護活動で回復し、患者さんは
一般病棟に帰って行くのです。




■GICUの将来性について/span>


「高田真二医師」

GICUには、高度な技術と暖かい心を持った
スタッフがいつもいます。


現代は医療技術も看護技術も医療機器も
目覚ましい発展を遂げている時代です。


GICUでは生命機器から回復させる
共通の目的に向かって


スタッフ一同協力しながら、
最善を尽くしておりますので、
患者さんやご家族の皆様には
ご安心いただけるものと
考えております。



「佐々木梓さん」

様々なスペシャリストたちが集まって
チーム医療を行い、患者の命を見守って
くれるGICU、最先端の医療設備を備えた
このような施設が病院の中にあることは、
本当に心強くて安心できますね。




今回の動画はここまでとなっています。


医療技術や看護技術、医療機器が進化する
ことによって、職場内の仕事の進め方も
変わらざるえないケースが多いです。


それにより、さらにマンパワーや費用が
必要になることも少なくありあません。


しかし、多くの医療機関では、一人当りの
従業員の負担を増やすことで何とか
対応しているのが偽ざる姿です。





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