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■今回のテーマは脱メタボ


今回ご紹介させていただく動画は、帝京大学医学部附属病院腫瘍科の寺本民生医師による
最新の「メタボリックシンドローム」について大変分かりやすく解説しています。


少子高齢化が1980年代後半から進み、中高年と呼ばれる世代の方々が急増したことを
うけて、生活習慣病を発症する人たちが急増し医療費の高騰を余儀なくされました。


このため、生活習慣病の発症を抑えるためにメタボ検診が2008年に開始したのですが、
着実に状況は改善されつつありますが、健康に関する意識はまだまだ低いです。


メタボと診断されると、心筋梗塞や脳梗塞といった命の危険にさらされるリスクが非常に
高い病気を発症しやすくなるので、メタボ診断は非常に重要です。


今回はメタボとはなんぞや?からはじまり、メタボ検査、メタボと診断された場合の日常
生活の過ごし方までを非常に分かりやすく解説しています。
 
 
 
出典:帝京大学医学部附属病院
 
 
 







■メタボリックシンドロームとは?


「佐々木梓さん」

こんなふうに健康診断で
おへその回りを測られて、
思わずお腹を引っ込めてしまった
という経験はありませんか?。


今回はメタボリックシンドローム
が気になる方必見!。


脱メタボで動脈硬化を
防ぐ方法を詳しくお送りします。



「ナレーション」

メタボリックシンドローム、
最近によく聞く言葉です。


通称メタボと呼ばれ、
すっかりお馴染みになりました。


特定健診の項目として導入された
メタボリックシンドロームは、
まずおへそ周りを図ります。


そして血圧さらに血液検査で
血糖値や脂質などの検査項目が
基準値を超えている場合に、
メタボと診断されます。


でもなぜ最近になってこのメタボが
注目され始めたのでしょうか?。



「寺本民生医師」

基本的に今までの健康診断というのは、
生活習慣病というのを見つける
ために行っていたわけですね。


しかし、この問題はその生活習慣病の
結果として起こる動脈硬化という
ものを見つけたいというのが
大きな目的なんですね。


ところが従来の健康診査だと、
その動脈硬化を見つけるための
健診としては十分でないと、


どうもお腹まわりの大きい人とか、
そういう人たちでは動脈硬化を
起こしやすいということがわかってきて、
そういう項目を受け入れようと、


これがいわゆる
メタボリックシンドローム
と言われる病態なんですね。


そういうお腹の回りの大きい人たち
というのをそのままにしておきますと、
動脈硬化を起こしてくる、


特に心筋梗塞だとか脳梗塞だとかという
命にかかわる病気が起こってくる
確率が高いということなんで、


お腹まわりをちっちゃく
しなくちゃいけないっていうのが
一番大きな目的ですね。



「ナレーション」

怖い心筋梗塞や脳梗塞の予防のために
おへそ周りを減らす食事や生活改善法
などを詳しく紹介します。


2008年から特定検診の項目として
導入されたデータもリンクシンドローム。


日本にはこのメタボ予備軍が
2000万人もいると考え
られているのです。


そこで今回はメタボが気になる方の為に
帝京大学医学部内科学講座主任教授の
寺本民生医師にメタボリックシンド
ロームと「特定健診」の目的
について聞きました。




■メタボの診断基準とは?


「佐々木梓さん」

メタボと診断される人は
どういう人なんでしょうか?。



「寺本民生医師」

おおよそのところを中心にしてですね、
男性でいうと85cm、女性でいうと
90cmという数字が決まってるんですね。



「佐々木梓さん」

女性の方がおなか周りが大きい
というのはなぜでしょうか?。



「寺本民生医師」

そもそもこのメタボリックシンドローム
というのは、内臓脂肪が多いという
人たちが問題となるわけですね。


ですから、男性と女性で比較した場合
に同じい内臓脂肪の量という
ことになりますと


ご存知のように女性は皮下脂肪が
非常に多いですね、ですから同じ量
ということになると...


男性よりも女性の方がお腹まわりは
大きくなってくる、大きいのが問題に
なるということになるわけですね。



「ナレーション」

内臓脂肪が多いのがメタボリック
シンドローム、もともと男性は内臓脂肪
が多くて、女性は皮下脂肪が多いのです。


内臓脂肪が多くなった女性では皮下脂肪
をさらに厚くなると考えられています。


でもメタボはおへそまわりだけで
決まるのでしょうか?。



「寺本民生医師」

内臓脂肪がたまってくると、
どうもこの血圧が高くなってくる、


それから脂肪ですね、
脂質の異常が起こってくる。


それからもう一つは血糖値の異常が
起こってくるってことがわかってるので、
この三項目があると勿論そうなんですが、


そのうちの2つが揃うとメタボリック
シンドロームとしましょう、というふう
に診断基準が決まってます。



「ナレーション」

おへそ周りが基準値以上で、
かつ血圧が上130以上した85以上、
そして空腹時の血糖値が110以上、


さらに中性脂肪が150以上、
またはHDL(善玉)コレステロールが
40以上、この3つの項目のうち2つ
以上当てはまれば「メタボ」と
診断されるのです。




■もしメタボと診断されたら?


「佐々木梓さん」

ではメタボと診断された場合、
どのようなことに注意すれば
よいのでしょうか?。



「寺本民生医師」

あのメタボリックシンドローム
というのは基本的にはその動脈硬化
を引き起こしやすいという
ことなわけですね。


実はその動脈硬化を引き起こしやすい
という危険因子と言いますけれども、


そういったものは糖尿病であったりと
か高血圧であったりとか、


コレステロールが高いとか、喫煙ですね、
そういったものがあるんですけれども、


その他にこのメタボリックシンドローム
ってものがあると非常に危険度が高まる、


そういった意味で言うとメタボリック
シンドロームの最終的な問題は、
心筋梗塞などの大きな動脈硬化で
疾患を起こすということが問題
となるわけですね。



「佐々木梓さん」

そこで今回は動脈硬化とそこに
潜む怖い病気についてこのコーナーです。




■動脈硬化とは?


「ナース」

ドクター、そもそも動脈硬化って
どういう状態なんですか?。



「ドクター」

血管の壁にコレステロールが沈着して
血液の通り道が狭くなり、


そして血管の弾力も失われていって
血液が流れにくい状態になることなんだ。



「ナース」

でもなぜ動脈硬化になってしまうの?。



「ドクター」

動脈硬化の危険因子は糖尿病、
高血圧、高コレステロール血症、
喫煙と言われていて、最近では
これにメタボが加わっている。


糖尿病、高血圧、高コレステロール血症
は、生活習慣病と呼ばれていて、
高脂肪食の取り過ぎ、運動不足などの
生活習慣によって起こるんだ。


つまりメタボを放置して不健康な生活を
続けるってことは危険因子がいくつも
重なって動脈硬化が促進する。


そうすると命の危険を伴う怖い病気、
動脈硬化性疾患に成りかねない
というわけなんだ。




「ナース」

怖い動脈硬化性疾患ってなんですか?。



「ドクター」

動脈硬化で心臓の血管が詰まると
心筋梗塞、頭の血管で詰まると脳梗塞、
どちらも命にかかわる怖い病気なんだよ。




■動脈硬化の検査


「ナレーション」

日本人の死亡原因、
2位は心筋梗塞などの心疾患、
3位は脳梗塞などの脳血管疾患です。


心疾患、脳血管疾患ともに
「動脈硬化性疾患」で、


この二つを合わせると、
1位のがんに並ぶほど近づきます。


つまり、メタボを放置しないことが
動脈硬化の予防になり、それが心筋梗塞
や脳梗塞の予防につながるのです。



「寺本民生医師」

一番簡単な方法がですね、
体の大一番表面に出ている頸動脈に
触れるんですけれども、


頸動脈を調べると、この動脈硬化を
調べる方法として超音波検査という
のがありますね、


まあそれで動脈硬化の程度を知る
ことができます。


それからその動脈硬化の最初の段階で
起こってくるのがちょっと難しい
言葉なんですけれども、


内皮機能というのがありまして、
その内皮機能を調べる方法として、
FMDというのを調べる方法があります。


これによって血管のしなやかさという
のはわかりますので、そういった方法
が一番簡単な方法だろうと思います。



「佐々木梓さん」

頸動脈の超音波検査では、
心臓から脳に血液を送る頸動脈という
血管の断面を画像化することができます。


これは頸動脈にコレステロールが
たまって動脈硬化が進み、血管内が
狭くなっている様子です。


このまま放置すると、
将来脳梗塞を起こす危険があります。




■頸動脈エコー検査のメリット?


「ナレーション」

頚動脈エコー検査の
メリットは何でしょうか?。



「寺本民生医師」

一番大きなメリットはですね、
患者さんが痛くはないということですね。


でしかもそれによって、
早くから動脈硬化があることが
分かれば予防ということにつなげる
ことができるので、このメリットは
非常に大きいと思います。



「ナレーション」

明日のFMD検査では、血液が流れる時、
「血管」がどれぐらい拡張するかを
割り出して動脈硬化の進み具合
を診ることができます。


動脈はもともと血液を押し出すため、
弾力に富んだ血管です。


血液が流れていくとき「血管内」は
大きく拡張し、その後元に戻る
血管内皮機能があります。


喫煙は動脈硬化の危険因子と言われて
いますが、その様子をFMD検査で診る
ことができます。


検査の10分前にタバコを吸うと
喫煙前FMD値6.5あった血管内皮機能
が一気に正常値を下回りました。


2割近くも低下したのです。


タバコが一瞬にして血管に悪影響を
及ぼす恐ろしい結果です。



「佐々木梓さん」

喫煙後の検査結果は怖いですよね。



「寺本民生医師」

そうですね、まあタバコってのは
あらゆる面で良くないんですが、
特に動脈硬化に対する強い影響を
持っていたことが分かってるんですね。


それで昨年から始まった特定検診
というのの中にはですね、メタボリック
シンドロームに加えてですね、


喫煙の項目も調べましょう、
というふうに入ってるわけで、
動脈硬化を注意しましょうと言う
中には喫煙は非常に重要な問題
になっていると思います。




■メタボを解消するには?


「ナレーション」

検診でメタボと診断された方は要注意です。


それでもタバコを吸い続ければ動脈硬化
の危険度がますます高くなります。


動脈硬化の予防のためにも特定検診では
喫煙習慣の有無を正しく申告しましょう。


40歳未満で動脈硬化が気になる
という方のためにもう一つの肥満の
目安を紹介します。


それはBMIです。体重を身長×身長で
割って25以上ならメタボの
可能性があります。


25以上の方は今日から
体重計に乗る習慣をつけましょう。



「寺本民生医師」

やはり体重を減らすということは
大切ですね。そういった意味では
食事のコントロールをして、


体重5%減というくらいが目標になる
と思いますけど、そーゆーうことが一番
いい方法だろうというふうに思います。



「ナレーション」

5%減量を目指す食事のポイントです。


食事の量は2割カットしてみましょう。
腹八分目の状態で我慢。


かさのある野菜のおかずから
食べ始めるという方法がおすすめです。


はじめは空腹を感じますが、
満腹中枢が腹八分目で満腹と感じられる
までの二週間頑張って続けてみましょう。


食事は偏らずにバランスよくが基本です。


腹もちのよいお米はしっかり取って
高カロリーなおかずは少し控えめ
にすることがポイント。


外食では洋食、中華よりも和食。
おすすめは1品物よりも
バランスの良い定食。


野菜が不足した時はジュースで
補うのも一つの方法です。


そして酒の肴はさっぱりしたものを
選びましょう。揚げ物が欲しい時は
衣のない、素揚げを選ぶなど、


なるべく低カロリーなメニューを
心がけましょう。


次は5%の減量を目指して運動の
ポイント、運動は気負わずに続けられる
ものからスタートしましょう。


駅を一つ手前で降りて歩く、
昼食後に散歩するのもおすすめです。


体重が減れば「血圧」や
中性脂肪が下がります。


毎日少しずつでも続ける事が肝心です。



「寺本民生医師」

メタボリックシンドロームというのは、
今回昨年から始まった特定健診ですね、
まあその中に含まれているわけで、


これらの四十歳以上の方々に
適応されているわけですね。


そういった方々がやはり体重が多すぎる
と言われたら、やはりはできるだけ
5%ぐらい、先程申し上げましたけども、
5%ぐらいの体重減少ってことをして
ほしいんですが、そういう食生活をする
ということはですね、


言ってみれば子育て世代になりますね、
40代以上ってことはですね、


そういった方がそういうふうにするって
ことは、子どもたちにもそれだけの影響
を与えているということを認識して
いただいて、この体重減少という
ものに取り組んでいただきたい
というふうに思っております。



「佐々木梓さん」

今回は脱メタボリックシンドロームで
動脈硬化の予防についてお送りしました。


脱メタボを目指して生活習慣の
見直しから始めていきましょう。





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