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■今回のテーマは「大腸がん」


今回の動画は「大腸がん」がテーマです。帝京大学医学部附属病院 下部消化管外科の橋口陽二郎先生により、大腸がんの特徴から大腸がん検査及び治療について解説しています。


今年は俳優の今井雅之さんが大腸がんで亡くなられました。生前あれだけ元気だった方が壮絶な治療を受けていることを物語る容姿の変貌ぶりが大きな話題となりました。
 
 
大腸がんは早期では症状らしい症状がほとんどないので、早期発見が非常に難しいとされていますので、大腸がん検査が非常に重要なわけでして、ここ数年で飛躍的に進化してます。


大腸がんだけに限ったことではありませんが、40代に入ると大腸がんの発症リスクが高まりますので、便潜血検査や大腸内視鏡検査を受けた方がいいようです。


また、大腸がんの治療に関しましてもかなり進んでいます。帝京大学病院では、大腸がん手術の実に75%がを腹腔鏡下で手術を行っているようです。
 
 
 
【 出典 】帝京メディカル
 
 

 
 


 
 
はじめに


「松菜乃子さん」

帝京大学病院の下部消化管外科では、大腸や小腸を中心に様々な疾患の外科的治療を行っています。今回の帝京メディカルはその中でも患者数が特に多いと言われる「大腸がん」について解説します。


今回のポイントは3つ、一つ目は大腸がんの症状について、二つ目はその診断と検査について、三つ目は最新の治療について、以上三つの項目を下部消化管外科の橋口陽二郎先生に質問します。




大腸がんの症状の特徴について


「松菜乃子さん」

先生、大腸がんは自覚症状がないこともあるそうですが、その症状について教えて下さい。



「橋口陽二郎先生」

はい、大腸がんは進行がんと早期がんに別れるんですね。まだ早い段階の早期がんの場合は、ほとんど症状がないのが普通です。


一方進行してきますと、そのガンの場所ですね。右側にあるか左側にあるか、また直腸にあるかによって、症状が違います。まず右側の大腸がんは一番症状が出にくい場所ですね。


貧血とか、お腹のしこりとして見つかることが多いです。


左側の結腸がんですと、血便に気づく、あるいは便秘になったりとか、お腹が痛くなったりとか、そういう症状で見つかることが多いです。


直腸の場合は先程述べたような血便とかですね、便秘、腹痛、そういう症状に加えて何回もトイレに行きたくなるような頻便とか、便をしても何か残っているような残便感と、そういうような症状が出現してきます。




大腸がんの検査について


「松菜乃子さん」

大腸の検査にはどのようなものがあるのでしょうか?



「橋口陽二郎先生」

はい、まずスクリーニング検査として、大腸がんのリスクが高い人を振り分けるための検査としての「便潜血検査」があります。


それから精密検査としてですね、大腸がんを見つけるための大腸内視鏡検査があります。大腸がんが見つかった場合にはですね...


これがどのくらい進んでいるかということを見つけるためのCTスキャン、それからPETというような検査が行なわれています。


便潜血検査はですね、便を取りまして、その便の中に血液が混じっていないかというのをチェックする検査です。


この検査の特徴は大腸がんがあると必ずプラスになるというわけではなくて、進行がんの場合で90%がプラス、早期がんの場合で50%くらいがプラスですから...


大腸がんのリスクが高い人をふるい分けるためのスクリーニング検査として、便潜血検査が行なわれているということです。


大腸がんの検査として最も重要なのは、大腸内視鏡検査ですけども、これは先端にカメラがついたスコープを肛門から入れて大腸の中を検査するものです。


大腸がんをみつけるだけでなくて、ポリープとか、それ以外の異常ですね、そういうものがあればそれもみつけることができるし


生検と言って組織を取ることによって最終的な病理診断というのを得ることができるので、最も重要な検査ということが言えます。



「松菜乃子さん」

いくつになったら検査をすればよいのでしょうか?。


「橋口陽二郎先生」

40歳というのは非常に重要な年代になります。40歳を過ぎたら便潜血検査を受ける、もしくは大腸内視鏡検査を受けることによって、大腸がんの予防に努められるのがいいかと思います。




大腸がんの治療について


「松菜乃子さん」

最後に大腸がんの治療方法や帝京大学病院で治療するメリットについてお聞かせ下さい。



「橋口陽二郎先生」

まず内視鏡治療ですけれども、早期のものについては、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)と呼ばれるような、かなり大きながんでも取ることができるようになっています。


手術そのものも非常に低侵襲手術といいまして、小さな傷で出来るようになっていまして、まぁ代表的なものが腹腔鏡による大腸がんの手術です。


また特に早期のものについては、非常に目立たない単項式の腹腔鏡手術というのも行っています。帝京大学では75%以上の大腸がんの手術を腹腔鏡下に行っています。


それからまた肛門温存ですね、最近ではISR(括約筋間直腸切除術)といいまして...


直腸と腹腔をつなぐような手術が進歩しておりまして、一生人工肛門になる患者さんが非常に減っています。


また転移したガンでですね、治療というのが難しいわけですけれども、肝臓とか肺も非常に多くなければ手術して治すことができますし...


特に帝京大学は、非常に技術の高い外科医が揃っておりますので、また沢山あったときにですね、抗がん剤で数が少なくなったり、小さくなったりすることによってチャンスがなかった方にもチャンスが生まれていると。


帝京大学ではそういう非常に進んだガンに対して積極的な治療で治すということを目標にやっておりまして、かなりこういうことに成功している患者さんがでています。




「松菜乃子さん」

大腸がんの治療は随分進歩しているんですね、今日はどうもありがとうございました。



「橋口陽二郎先生」

ありがとうございました。



「松菜乃子さん」

様々ながんの中でも患者数も多く、亡くなる人も多い大腸がんですが、早期に発見して、適切に治療することで治すことが出来ます。


40歳を過ぎたら自覚症状がない方でもまずは検査を受けてみてはいかがでしょうか。



それでは、また次回の帝京メディカルへ!






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