■頭痛に悩まされる人が増えている?日本国内には、約4000万人の人たちが慢性的な頭痛に悩まされています。
頭痛の種類はいくつかありまして、代表的なのが以下の3つになります。
『片頭痛』
片頭痛は、こめかみのあたりが「ズキンズキン」と、突然脈を打つような状態となり、
同時に痛みが生じるのが、片頭痛の特徴で、男性よりも圧倒的に女性の方が多いです。
片頭痛の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の影響や遺伝的要素が強いです。
脳内の血管が拡張し、血流が増加すると神経が刺激されるので、痛みが生じます。
片頭痛は、頭痛以外にも吐き気やおう吐を伴ううケースが多いです。
『緊張型頭痛』
緊張型頭痛は、首や肩、背中などの筋肉が緊張することによって、血液循環が悪化し、
体内に蓄積された「疲労物質」が神経を刺激することから、痛みが生じます。
このため、頭痛だけでなく、首や方のこりを伴うケースが圧倒的に多いです。
姿勢が悪い状態で長時間働いたり、精神的なストレスが主な原因とされています。
『群発頭痛』
群発頭痛は、女性よりも男性の方が多いのですが、季節の変わり目に突然痛みが生じ、
痛みは一定期間(1〜2ヶ月)毎日続きますが、しばらくすると痛みが治まります。
しかし、また季節の変わり目を迎えると、再び同じような頭痛に見舞われます。
■頭痛薬の服用には要注意!慢性的な頭痛に苦しんでいる人達の多くが、何らかしら薬を服用しています。
「処方薬だけ」、「市販薬だけ」、という人がそれぞれ約半数います。
また処方薬と市販薬の両方を服用している人も少なくありません。
看護師さんの9割超は女性なので、「片頭痛」に苦しんでいる方が少なくありません。
医療機関で働いているので、「頭痛薬」を入手しやすい環境にあります。
医師に診てもらいやすいためか、自分が片頭痛であると認識している人は少ないので、
生活習慣を改めようとせずに、いつまでも薬に頼ろうとする傾向が強いです。
頭痛薬は勤務先の病院の外来で受診すれば処方してもらえますが、定期的に医師に診て
もらわなければならないので、市販薬だけを使用する看護師さんも多いです。
慢性的な頭痛に苦しめられている看護師さんの中には、頭痛薬を常時服用している方が
少なくありません。しかし、頭痛薬に依存するようになると非常に危険です。
いつ痛みが発生してもいいように、常に頭痛薬を携帯することになります。
薬には大なり小なり「副作用」があります。頭痛薬を服用し続けることによって生じる
副作用の症状として多いのが、吐き気を伴う目眩で、頭痛の症状も悪化します。
こうなってしまうと、日常生活にまで支障をきたしてしまうので、要注意です。
■ストレスが頭痛の大きな原因長期間に渡って片頭痛や緊張型頭痛に苦しんでいる看護師さんの多くが、仕事中に突然
頭痛に襲われても、無理をしてでも、その日の仕事を終わらせるために働き続けます。
このため常時携帯している頭痛薬でその場をしのがなくてはなりません。
「職場の人達に迷惑をかけたくない」といった思いから、そなってしまいます。
どこの職場も人手が極端に足りていませんので、一人ひとりの看護師さんに重い責任が
押し付けられることになり、こういったことが「強いストレス」となります。
ただでさえ、看護師さんは、患者さんの命にかかわる仕事をしているため、極度に緊張
する場面に多く遭遇するわけですから、これでは余計にストレスを感じてしまいます。
こうした精神的なストレスが、頭痛の症状をを悪化させます。
一般の看護師さんも強いストレスを日常的に受けていますが、「看護師長」をはじめ、
役職についている方々は、責任が重いので、より強いストレスを受けています。
このため、数年以上にわたって頭痛に苦しめられているケースが多いです。
特に真面目な看護師さんは責任感が強いので、仕事で色々な問題に悩まされますので、
片頭痛や筋緊張性頭痛が発症しやすいので、十分注意しなければなりません。
■片頭痛の予防と解消方法について片頭痛の方は頭痛薬の服用にも十分注意してください。
場合によっては胃潰瘍やぜんそく、アナフィラキシーショックといった症状が発症する
場合があります。消炎鎮痛剤やトリプタンなどの薬は、痛みが軽いうちに服用します。
そして、こめかみなど痛む部分を「アイスノン」や「冷ピタ」などで冷すことにより、
より早く片頭痛による痛みが和らぎますので、しばらく安静にしてください。
しかし仕事中の場合は、そうもいきませんよね。ですので、痛みが小さいうちに頭痛薬
を服用し、様子を伺いながら、頭痛解消グッズを使って冷やしましょう。
上述した方法は、所詮その場しのぎでしかありません。
片頭痛から解放されるには、生活習慣を改める必要がどうしてもあります。
●1週間に1回以上のペースで片頭痛の症状が起こる場合は、予防薬を服用しましょう。
●睡眠不足は大敵なので、睡眠グッズ(アイマスクなど)で睡眠の質を高めましょう。
●暴飲暴食も良くありません。またアルコールも適量にとどめてください。
●コーヒーや緑茶は、血管を収縮させる作用が強いうえに、睡眠の妨げにもなるので、
飲むタイミングだけでなく、飲む量にも十分注意しなければなりません。
■筋緊張性頭痛の予防と解消方法について筋緊張性頭痛は、首や肩のコリによって、生じるので筋肉を温めるのが有効です。
ストレッチやウォーキングといった適度な運動によって筋肉をほぐすことができますし、
リラックス効果が高いので、徐々に頭痛が発症する回数が減っていきます。
また入浴中に体をマッサージするのも有効です。後頭部や目といった痛む部分を温める
のが有効ですが、即効性は低いので、症状が収まるまでは、鎮痛剤を服用します。
緊張型頭痛は、ストレスが一番良くありませんので、生活習慣を見直しましょう。
日常的に息抜きを取入れて下さい。筋肉を緊張させないことを考えて下さい。
腰痛と並んで頭痛に苦しめられる看護師さんは多いです。
特に女性の場合は、ストレスによる頭痛を発症しやすいので、十分注意して下さいね。
薬に依存し過ぎると、症状が悪化するので、薬はお守り程度に考えて下さい。