2015年04月の記事一覧

看護師さんのお仕事や転職に関する情報サイトです。医療機関だけでなく福祉施設や一般企業に転職するための情報を分かりやすく解説しています。

月別アーカイブ:2015年04月

2015年04月の記事一覧。看護師さんのお仕事や転職に関する情報サイトです。医療機関だけでなく福祉施設や一般企業に転職するための情報を分かりやすく解説しています。
看護師を苦しめる交代勤務の実態とは?心と体を休めるのが難しい!

看護師の悩みについて
■辛いのは二交替から三交替にシフトしたとき?病院によって微妙に異なりますが、三交替制を採用している病院の多くが日勤、準夜勤、深夜勤で構成されており、二交替勤務…

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糖尿病の三大合併症の原因とは?最新の糖尿病診断法とは?

医療ドキュメント動画
今回ご紹介させていただく動画は、読売テレビの人気番組「おはようドクター」で「糖尿病」について解説されています。恐ろしいことに、糖尿病は糖尿病の疑いがある人を含…

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クリニカルパスが導入されている医療機関で看護師として働くメリット・デメリットとは?

看護師の仕事の問題
■クリニカルパスとは?「 クリニカルパス 」は、質の高い医療を効率よく患者さんに提供するために開発された診療計画票です。文字だけでなくイラストなどを織り込んで分…

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老健看護師として介護老人保健施設で働く魅力とは?医療機関にはない施設で働くメリット・デメリットとは?

介護老人保健施設の仕事
■介護老人保健施設の主な目的介護老人保健施設は利用者さんの「 在宅復帰 」を主な目的としております。そのためにリハビリを中心に介護を行っているわけですが、施設内…

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心原性脳塞栓症の予防法とは?新しい抗凝固薬の効果とは?

医療ドキュメント動画
今回ご紹介させていただく動画は、「心原性脳塞栓症」の予防法について分かりやすく解説しています。これまで抗凝固薬を服用した場合、患者さんの負担が多かったわけです…

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心房細動の主な症状について?心房細動はなぜ自覚症状がでにくいのか?

医療ドキュメント動画
今回ご紹介させていただく動画は脳梗塞の原因の一つとされる「心房細動」の特徴について解説しています。心房細動は、自覚症状がでにくいので、自分で気がついた時には、…

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心原性脳塞栓症の原因である心房細動とは?心房細動の特徴と発症しやすい人とは?

医療ドキュメント動画
今回ご紹介させていただく動画は脳梗塞の一種である「心原性脳塞栓症」の原因「心房細動」について解説しています。心房細動は、「不整脈」の一種でして、突発的に動悸や…

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CCUで働く看護師の注意点とは?CCUで働くメリット・デメリットとは?

病院での仕事について
■CCU(冠疾患集中治療室)の役割とは?「集中治療室」は、病院内に設けられている一つの施設で、命の危険にさらされた重篤な患者さんを治療するために24時間体制で容…

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脳卒中の原因とその症状とは?なぜここまで重症度が高いのか?

前向きになれる言葉と感動するお話
今回ご紹介させていただく動画は「脳卒中」について解説しています。埼玉医科大学国際医療センターの脳卒中内科の棚橋医師が脳卒中の原因や症状いついて分かりやすく解説…

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福祉施設で看護師として働くさいの注意点とは?意外に多い福祉施設の種類について!

看護師の仕事の比較
■福祉施設とは?福祉施設とは、法に沿った社会福祉を行うのめの施設です。福祉施設と一口にいっても種類は色々ありまして、代表的なものが以下のものです。(1)児童福…

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看護師を苦しめる交代勤務の実態とは?心と体を休めるのが難しい!

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■辛いのは二交替から三交替にシフトしたとき?


病院によって微妙に異なりますが、三交替制を採用している病院の多くが日勤、準夜勤、
深夜勤で構成されており、二交替勤務に慣れている人は慣れるまでかなりきついです。


しかし、最近では大都市圏の病院を中心に三交替制にシフトするケースが増えています。
ちなみに勤務時間に関しては、以下のケースが比較的多いよういに見受けられます。


(1)日 勤:午前8時半〜午後5時

(2)準夜勤:午後4時半〜午前12時半

(3)深夜勤:午前12時〜午前9時



「日勤+深夜」、「準夜勤」、「休み」で、深夜がある場合は日勤が必ずあります。


病院近くに住んでいる方は、日勤が終わると一旦自宅に戻り、食事を済ませたら軽く仮眠
を取ってから出勤される方が多いのですが、病院から自宅が遠い人は結構たいへんです。


お泊りセットを持参し、日勤が終わったら仮眠室で食事を済ませ、そのまま仮眠を取って、
そのまま出勤します。深夜明けの準夜勤は疲れが残っているので、かなり辛いです。


準夜勤は午後4時に出勤し、午前12時45分に病院を出ます。タクシーで帰れる人は、
タクシーを利用し、人によっては、そのまま残業される方少なくありません。


準夜勤明けは、午前1時の時点で、すでに休みの日に入っています。


人によっては、疲れが溜まりすぎていて、そのまま夕方まで寝てしまう方も多いです。


ですので、休みであるにもかかわらず、有効に使えないことから存した気分になります。
これで連休は月に2〜3回程度なので、2交替を好まれる看護師さんが多いです。


また小学生くらいのお子さんがいらっしゃる方の場合、子供を実家に預けることが出来る
環境にないと厳しいです。家族の協力が得られなければ働きつづけることは困難です。


3交替制を導入している職場でも働きやすい職場は既婚者(ママさんナース)が多いです。
独身者が大半を占めている職場は、中々希望が受入れられず、不満を抱えています。


また、3交替制を採用している病院のその他の特徴についてですが、急患が非常に多く、
重症患者や術後の観察を徹底しなければならない状況にある患者さんを多く抱えてます。


病院側のこうした事情もあるので、一概に3交替制が2交替制よりも働きやすいとはいえ
ません。病院がどのような状況に置かれているかによって、適正が決まります。


ですので、もし看護師として転職、再就職されるのであれば、病院見学会に足を運んで、
しっかり病院の情報を自分の目で確認されることをオススメします。





■生活のリズムを調整するのが困難


看護師さんの仕事は常勤として働く場合、夜勤や準夜勤などの変則勤務があります。


二交代制、三交代制といった交代勤務であるため、生活のリズムが崩れやすいです。
ベテランの方であっても、変則勤務に合わせて働くのは容易ではありません。


シフトが一定ではないので「いつ寝るのか」、「いつ食べるのか」といったことを、全て
シフトに合わせなければならないので、心と体の健康を維持するのが大変です。


睡眠や食事は質が大事なので、「沢山寝ればいい」、「沢山食べればいい」というわけに
はいきません。適切な時間と量は自分の体と対話しながら調整します。


しかし、昼間に寝ても疲れが取れません。休日は一日中だるかったりします。


食欲もありすぎたり、なさすぎたりを繰り返すと摂食障害になりかねません。


自ら心掛けて適度な睡眠と食事を心がけるなければならないので、本当に大変です。





■さらに過酷になってしまう原因とは?


交代勤務によって人間本来の生活リズムが乱れてしまいます。


ただでさえ過酷で大変な看護師さんの仕事が、より一層大変になってしまうわけです。


看護師さんの仕事は患者さんに適切な「看護ケア」を行なうことですが、常勤として働く
看護師さんの中には外来で訪れる患者さんよりも健康でない方が少なくありません。


過酷な交代勤務によって慢性的な寝不足や、 休息不足に陥っています。


このため体調不良を抱えたまま状態で働いていますので、人によっては中高年になる前に
を続けることに限界を感じ、苦悩の末に退職することになります。


中にはそのまま看護師の仕事を辞めてしまう方が少なくありません。





■無理に無理をして大きなダメージに


それでも看護師さんの多くが毎日気丈に振る舞いながら、テキパキ働いています。


しかし、看護師になったからといって、体が丈夫になるわけではありません。


肉体的にも精神的にも確実にダメージを受けています。病院の中には「病原菌」が多く、
免疫力が低下すると、これらに感染しやすくなりますので、感染リスクは高いです。


健康でなければ続けることが出来ない過酷な仕事でありながら、健康を維持することが、
容易ではありません。できるだけ肉体的・精神的ダメージを抑える必要があります。


そのためにも体調をうまく管理しながら、生活をコントロールする必要があります。


そのためにも出来るだけやりたくないことをやらないようにする必要があります。


例えば有料のサービスを使って身の回り(掃除など)のことをやってもらうだけでも体を
休める時間が増えます。これだけで「ストレス」はかなり抑えられます。





■ストレス発散が大きなストレスを呼ぶ!


交代勤務は生活のリズムの乱れそのものによる体調不良だけでなく、「睡眠」「食事」
などの基本的欲求が思い通りに満たされないことで精神的不調に陥りやすいです。


そして、ストレスにさらされる場合も少なくありませんから、精神的不調に関するケアも
不可欠です。過食、飲酒、買い物、ギャンブルでは解消できません。


しかし、ストレス発散の手段としてこれらに依存する看護師さんが多いです。


その結果、さらに苦しむことになりますので、これらを避けるようにしてくだいさい。


できるだけ長く同じ職場で働き続けるためにも、転職のさいには情報収集を徹底しましょう。


糖尿病の三大合併症の原因とは?最新の糖尿病診断法とは?

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今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの人気番組「おはようドクター」
で「糖尿病」について解説されています。


恐ろしいことに、糖尿病は糖尿病の疑いが
ある人を含めると、2000万人を越えて
いるので、他人ごとでは済まされません。


しかし、糖尿病と診断されても、
実際に治療を受ける方は、何とたったの
4割程度しかいないようです。


兵庫医科大学病院の宮川潤一郎先生が、
最先端の糖尿病診断について解説してます。


今回の動画は7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■糖尿病の最新治療について
 
 
 
「脇浜紀子さん」

今日から新しく始まる
「おはようドクター」、日本を代表する
名医に病気の最新情報を聞き出し...



「植村なおみさん」

日本一わかりやすい
医療番組を目指します。



「脇浜紀子さん」

第一回は新しい治療へ糖尿病の
最新情報をお伝えします。


今や国民病ともいえる糖尿病
強く疑われる人も含めると
その数およそ二千五十万人


成人のおよそ「5人に1人」
という計算になります。


ではここで問題、
日本では糖尿病で治療が必要
と指摘された人のうち


およそ四割が
病院を受診していないか
適切な治療を受けていない


○か×か?



「脇浜紀子さん」

教えていただくのは「糖尿病治療」
の最先端医療機関兵庫医科大学病院
の宮川潤一郎先生...


糖尿病科を率いるトップリーダーです



「脇浜紀子さん」

では、早速ですが宮川先生


糖尿病で治療が必要と指摘された人のうち
およそ四割が病院を受診していないか、
適切な治療を受けていない


○か×か?



「宮川医師」

正解は○です。


何の症状もないので
あるいは非常に仕事が忙しくて
病院に行きにくいと


受診しにくいという方がかなり
おられるんだろうと思います。



「脇浜紀子さん」

あまり自覚症状がないからとか
仕事が忙しいからということで
「糖尿病」を放置しておくと
どうなるんでしょうか?。



「宮川医師」

糖尿病を放置しておりますと
糖尿病の「合併症」という
ものが起こります。


細い血管に起こる糖尿病による
「三大合併症」というもの
 がございます。


これは網膜症と糖尿病性腎症
それから神経障害という
ことになります。


それに加えてですね
太い血管に起こる。


まあこれは動脈硬化を中心にした
病態ですけども動脈硬化が非常に
進みやすくなりますので...


進みますと脳梗塞とか
「心筋梗塞」を発症します


そうすると直接命にかかわることが
起きてきますので非常に危険ですね。



「脇浜紀子さん」

糖尿病の合併症について
もう少し詳しく教えてください。



「宮川医師」

先ほど申し上げましたが例えば「網膜症」
ですと高血糖の状態が進みますと


「眼底出血」とか、そういうものを
 起こして失明に至ることになります


それから「腎症」
これがまあ障害されますと
最終的に尿が作れなくなるということで


これも成人の「透析」の原因の第一位に
なっておりまして、これは毎年毎年
少しずつ増えております。



「宮川医師」

それから三番目の「末梢神経障害」
ということですが、神経も障害されまして


例えば手にしびれが来るとか
足にしびれが来るとか


知覚が低下するとかいうことが
起こりますが、これに「血行障害」が
加わりますと非常に危険でして


糖尿病の場合すね、これが重なりますと
足の部分の潰瘍が起こりやすいですね


それでさらに進みますと
壊死ということが起こりまして


現在でもですね足を切断したり
指を切断したりできなくなるような
患者さんがおられますので非常に危険です。



「脇浜紀子さん」

先生、糖尿病の診断は
どのようにするんですか?



「宮川医師」

これは基本的に血糖を測るわけですが
このHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
という検査項目が追加されまして


これは血液中で酸素を運ぶ
ヘモグロビンというものがございますが


これにブドウ糖がどれぐらい
結合しているかを見る検査です


ですから血糖が高いと
この比率が高くなるということで
このHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)


というのは、これは過去一、二か月間の
平均血糖のようなものですので
検査毎数日間のですね


食事とか運動などの生活習慣の
影響はあまり受けません。



「脇浜紀子さん」

糖尿病かどうかを診る
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値
基準について教えて下さい。



「宮川医師」

はい、これは糖尿病の診断基準という
新しい診断基準ですが


HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
6.5%以上、この表示はNGSPという
国際標準値の表示の仕方です


それに加えてこの下にあります
1番から3番のいずれかが確認されたら
糖尿病という診断がつきます


まずは「空腹時血糖値」
朝一番の空腹時血糖値が126以上


あるいは糖負荷試験後の二時間の値が
200以上、あるいは「随時血糖値」


これは何時如何なるときに測っても
食前でも食後でもいいんですが


これが200以上、このいずれかがあると
糖尿病型の血糖ということで


HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値
とあわせて、えーこれがあてはまれば
糖尿病と診断できます。



「脇浜紀子さん」

血液検査以外に血糖値を
知る方法というのはありますか?。



「宮川医師」

これは最近行われだしました
CGM(持続血糖モニタリング)
というものですけれども


センサーをですね皮下に刺しまして、
装置をつけておくんですね


そして、機械が勝手に五分ごとに
上がりますので、ほぼ「持続的」に
血糖値を知ることができますね


現在では数日間持続して血糖を
モニタリングすることができます


診察の時に血糖測るだけでなくて
毎日の血糖値が実際に治療をしながら
どうなっているのかという
事がよく分かります。



「脇浜紀子さん」

では糖尿病の最新治療
について教えてください



「宮川医師」

基本的にはですね


「2型糖尿病」というのは
やはり生活習慣の是正これが
大事だと思います


したがって食事療法とか運動療法
そういったものが非常に大事に
なってくるわけですが


それ以外にですね、最近では
新しい糖尿病治療薬というので
インクレチン関連糖尿病治療薬
というのも出てまいりました


インクレチンという消化管から
出すホルモンの作用を
利用したお薬です。



「脇浜紀子さん」

インクレチンというのは
その消化管から出るホルモンのこと?。



「宮川医師」

そうです


その作用を利用して血糖を下げようとする
お薬ですけれども、非常にいい薬ですので


まあ第一選択薬で使いなさいという
ふうになっていませんけれども


積極的にそういったお薬を使って
治療に取り組むのが大事だと思います。



「脇浜紀子さん」

放置しておいたらダメということですね



「宮川医師」

そうですね。とんかく糖尿病の合併症を
防ぐために治療しているんだ
ということでございます。



「脇浜紀子さん」

糖尿病自覚症状が最初あまりない
というところに驚きましたね


知らないうちに進行してるかもしれない
ということですもんね


気をつけないといけませんが
私あまり甘いものを沢山食べる
ほうじゃないので


糖尿病関係ないかなと思ってたんですけど
よく考えたら、お酒を結構飲むんですよね


お酒も糖分ですよね


結構で...気をつけます。





動画の内容はここまでです。


糖尿病の怖いのは、やはり合併症を発症
させてしまうことですよね。


ところが治療となると、費用が高いうえ
に時間が取られてしまいます。


ですので、糖尿病患者のうち4割程度の
人しか治療しないのですね。


そうした中で注目を集めているのが、
最新の「薬物治療」です。


次は最新の糖尿病治療についてです。


いつも本当にありがとうございます。
ぜひブックマークしていただきたく、
何卒よろしくお願いします。


クリニカルパスが導入されている医療機関で看護師として働くメリット・デメリットとは?

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■クリニカルパスとは?


「 クリニカルパス 」は、質の高い医療を効率よく患者さんに提供するために開発された
診療計画票です。文字だけでなくイラストなどを織り込んで分かりやすいのが特徴です。


また医療機関によっては、「クリティカルパス」と呼ぶところもあります。


意外にもクリティカルパスを最初に導入したのは医療機関ではないんです。


1950年代にアメリカの工業界で初めてクリニカルパス導入され、医療機関で広く浸透
したのは、それから30年後の1980年代に入ってからだそうです。


また日本ではさらに遅れて1990年代に入ってから、少しずつ浸透していきました。


クリティカルパスを導入することで院内における様々な情報を共有しやすくなります。


ですので、業務を飛躍的に改善、チーム医療の向上、インフォームド・コンセントの充実、
科学的根拠に基づく適正な医療の実施(EBM)などがクリニカルパスの導入で期待できます。


現状では病床数(400以上)が多い病院では約90%以上導入されてますが、それ以下
となると殘念ながらクリティカルパスを導入していない病院の方が圧倒的に多いです。





■クリニカルパスを導入している病院で働くメリット


クリニカルパスを導入している職場とそうでない職場を比較した場合、導入している職場
の方が働きやすいとされています。看護師さんの間でも評判は決して悪くありません。


例えばクリニカルパスが導入されている病院では1人の患者さんが入院してから退院する
までの治療、手術、看護、生活介助などの計画がすべて一元管理されています。


このため看護師さんがアセスメントを行いながら看護計画を立てなくてもよくなります。


まずクリニカルパスの診療計画に沿って、患者さんにきちんと説明し、患者さんから理解
が得られた状態で適切なケアを行っていきますので、後々揉めることがありません。


クリニカルパスは、患者さん用と病院用(医師、看護師など)に分かれていまして、
クリニカルパスを導入している病院では、大抵入院してすぐに患者さんに手渡されます。


このため患者さんは入院してから退院するまでの治療に関する、おおよそのスケジュール
を把握しながら、その経過をある程度予測することができるので、不安を軽減できます。


例えば入院当日はどういったことを行うのか、翌日以降に受ける検査やどんな治療・ケア
を行うのかが明確に記載されているので、患者さんは入院した時点で知ることができます。


クリニカルパスを導入することでチーム医療として強化できる点も大きなメリットです。
これはチーム内の不協和音を最小限におさえてくれるので、より働きやすくなります。


例えばA医師と看護師Bが同じチームでCという患者さんの治療にあたっているとします。


A医師も看護師Bもクリニカルパスに沿って治療および看護を進めることができますので、
何度も同じことを確認しあわなくてもよくなり、これだけでかなりの労力を抑えられます。





■クリニカルパスのその他の役割


患者さんの術後の食事や入浴、体位変換などのケアも標準化されたものが表になってます。
その表に沿ってケアを行えば良いので、余計なことを考えずに仕事に集中できます。


看護師さん一人一人の負担を軽減できるだけでなく、より効率よく仕事をこなせます。


例えば医師の指示を何度も確認する必要もありませんし、自分で不明な点を調べる必要も
ないといった具合に、大幅にこれまでの無駄を省くことができるようになりました。


クリニカルパスを見るだけで、詳細に自分のやるべき処置やケアが記載されていますので、
患者さんの対応がよりスムーズに行えるだけでなく、より質の高いケアを行えます。


これまでどうしても看護師さんによって「看護の質」に差があったわけですが、こうした
問題もクリニカルパスを導入することによって、ほぼ解消されました。


大抵どこの医療機関でもクリニカルパスは患者さん用と病院用の二つを作成します。


そして、患者さんが入院したら、すぐにクリニカルパス手渡すことができますので、入院
当日に検査、治療、手術、処置、看護など退院までのスケジュールを説明できます。


また、患者さんもクリニカルパスを見れば、説明をきちんと聞いたいなかったとしても、
患者さん自身の目で退院までのスケジュールを確認し、しっかり把握することができます。


例えば検査を受けて何日後に手術を受けるのか、また手術受けてから普通の食事ができる
ようになるまでには何日かかるのかといったことを患者さん自ら把握できます。


このため、患者さんに対する説明不足によって生じるトラブルなども激減します。


患者さんが余計なことに気を取られないで済みますので、患者さんの不安も激減します。
これにより患者さんの心に安心感が広がり治療及び手術の経過も必然的に良くなります。





■看護師として復職するなら?


病床数が多く、尚且つ一日に沢山の患者さんが入退院するような規模の大きな病院では、
当然それぞれの看護師さんが対応する患者さんの数も比例して多くなります。


このような状況で看護師さんが看護計画を作成するとなったら大変です。


時間が取られすぎて、本来やるべき重要度の高い仕事が出来なくなってしまいます。


しかし、クリニカルパスを導入することによって、こうした問題も解消されます。


また、クリニカルパスによって科学的根拠に基づいた治療がより可能となり、意味のない
検査や無駄な投薬を軽減できるので、医療機関側も大幅にコストを削減できます。


そして、クリニカルパスの作成についてですが、医師や看護師は勿論のこと、薬剤師、
検査技師、放射線技師など、それぞれの専門分野の意見をしっかり集約しています。


しかも、しっかり科学的根拠に沿っていますので、机上の空論とはなりえません。


クリニカルパスによって質の高い確かな情報をそれぞれの専門スタッフが共有することに
よって、多くの医療機関でチーム医療の質を飛躍的に向上することに成功しています。


どの患者さんに対しても同レベルの治療及び看護を行うことが出来ますので、提供できる
サービスの質を平均化することで患者さんの不満を大幅に抑えることができます。


勿論クリニカルパスは、決して万能というわけではありません。


改善しなければならない点を多く含んでいます。例えば患者さんの多くが長期間入院する
療養型の医療機関では、クリニカルパスは期待される効果を発揮しにくいです。


それよりも、「外科病棟」のように出来るだけ早い段階で手術や治療をして退院していく
方が向いています。しかも無駄な検査などを大幅に減らすことができます。


こうしたメリット・デメリットが色々ありますが、もし復職して看護師として働くなら、
クリニカルパスが導入されている医療機関を選ぶことを強くオススメします。

老健看護師として介護老人保健施設で働く魅力とは?医療機関にはない施設で働くメリット・デメリットとは?

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■介護老人保健施設の主な目的


介護老人保健施設は利用者さんの「 在宅復帰 」を主な目的としております。そのために
リハビリを中心に介護を行っているわけですが、施設内では当然医療行為を行います。


この点がデイサービスなど、他の介護施設と異なる点です。


このため老健看護師として働くには、病棟勤務の経験がどうしても求められます。


基本的に介護老人保健施設では日勤が中心となります。また医師が常駐しているところも
多いので、老健看護師さんは医師の先生との連携することが非常に大切です。


介護施設の代表である「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」は、日勤・夜勤の両方
がありますが、施設によっては日勤のみのところも少なくありません。


介護老人保健施設も日勤・夜勤もあり、介護施設と病院の中間といったところです。





■介護老人保健施設での働き方について


介護老人保健施設は、医師が常駐しているところが多いです。


このため24時間体制で看護サービスを提供していることから「夜勤」があるわけですが、
他の介護関連施設よりも配置されている看護師さんの数が多いのが特徴です。


このため他の介護施設よりも看護師求人の数が多いとされています。


リハビリを主な目的としていることから「理学療法士」や「作業療法士」が常駐している
ケースも少なくありません。このため施設内は必然的にスタッフの数が多くなります。


ですので、老健看護師さんは利用者さんが健やかに安心して過ごしていただくためにも、
「 介護スタッフ 」の方々としっかり連携を取ることも非常に重要です。





■老健看護師のやりがいとは?


介護老人保健施設で働く看護師さんの「やりがい」についてですが、やはり利用者さんが
施設内で一生懸命リハビリを続け、家族が待つ自宅へ帰ることが出来た時だそうです。


残念ながら利用者さんのご家族の中には、自宅復帰に消極的な場合が少なくありません。
また思ったように利用者さんのリハビリが進まないケースも多々あります。


そうした厳しい状況にありながら、利用者さんが自宅復帰が出来るまでに機能が回復し、
ご自宅に戻られる方を見送るときは、やはりこみあげてくるものがあります。


こういったことを他のスタッフと共有できる喜びという点も大きな魅力となります。





■介護士と看護師の仕事の分業化が後退する?


法改正によって2012年4月より、介護士さんも一部医療行為が解禁になりましたが、
介護施設はどこも人材不足のため、法改正以前から一部の医療行為を行っていました。


これまで暗黙の了解とされていたことが、法によって明文化されました。


ちなみに現在介護士さんが行える医療行為は以下の二つです。


(1)たんの吸引(咽頭内は原則禁止)

(2)経管栄養(胃瘻・腸瘻・経鼻経管栄養からの注入)


登録研修機関で研修を受けて、認定証を交付された介護士のみ上述した医療行為を行える
のですが、これに以下の条件がプラスされますので、かなり窮屈な印象を受けます。


●「医師・看護職員と介護職員等との連携体制が確保されている場合に限り」

●「本人(ご家族)の同意が必要」

●「医療者による監督の下」


しかし残念ながら介護士さんの中で受講される方は期待していたほど多くないようです。


法改正前も浣腸や摘便まで介護士さんが行っているケースが少なからずありましたので、
研修を受けることで、自分の役割が増えることを警戒しているのかもしれません。


これまで医療行為を行えるのが医師や看護師だけというのは、介護関連施設の度を超えた
「人手不足」な状態をみれば、どう考えても無理がありすぎました。





■介護関連施設へ安易に転職すると後悔する?


本来であれば看護師さんと介護士さんの仕事は明確に分業されるべきなのですが、ご存知
のとおり多くの施設が人材不足に陥っているため、あれもこれもごっちゃになっています。


しかも2014年の介護報酬改定にともない、今後さらに人材確保が難しくなるとされて
いるだけに、介護老人保健施設などで看護師として働く場合は注意が必要です。


本来であれば介護関連施設における看護師さんの仕事は利用者さんの健康管理です。


バイタルサインのチェックをはじめ服薬管理、点滴、浣腸、摘便などの医療行為や突発的
な怪我や急変した場合の対応などを行うだけでも仕事量としてはかなりの量です。


しかし、きちんと分業されていない施設では、これらに加えて介護の仕事を手伝わされる
ケースが少なくありません。その結果として余計に看護師さんの負担が大きくなります。


しかも、利用者さんだけでなく、従業員(パートなどを含む)の健康管理まで行わなけれ
ばならない施設もあり、こうなると、とても看護師さんだけでは対応出来ません。


もし転職を考えているのであれば、求人先の労働条件をしっかり把握して下さい。


介護の仕事をするために介護関連施設に転職するのであれば問題はありません。


しかし、大抵の方はそうではありません。病院で長らく働いていた看護師さんが介護関連
施設へ転職しても、上述した理由から仕事があまりにも過酷なため辞めてしまいます。


また、お給料もどうしても、医療機関で働くよりも低くなってしまうので、施設であれば
どこでもいいと安易に転職してしまうと後悔することになるので要注意です。


純粋に看護の仕事のみ行いたいというのであれば、やはり医療機関で働くのがベストです。


心原性脳塞栓症の予防法とは?新しい抗凝固薬の効果とは?

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今回ご紹介させていただく動画は、
「心原性脳塞栓症」の予防法について
分かりやすく解説しています。


これまで抗凝固薬を服用した場合、
患者さんの負担が多かったわけですが


新薬が登場したことによって、
劇的に改善されることとなりました。


埼玉医科大学国際医療センターの
脳卒中内科の棚橋医師がその理由を
分かりやすく解説しています。



今回の動画は3分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。







■新しい抗凝固薬の特徴とは?
 
 
「棚橋医師」

心房細動の予防にはですね
まあ血栓を防ぐ薬ですね


「抗凝固薬」というのが
従来から使われてきました。


これはワルファリンといいまして
経口薬なんですけれども


患者さんにとって...
大変不便な面もあったんですね


1つは「食べ物」の制限を
しなければいけないと


例えば納豆であるとか
あるいはホウレンソウなどの
ビタミンKを含む緑色野菜を
制限しなければいけない
点がありましてですね


それからもう一つはですね


薬物相互作用といいまして
お年寄りですと色んな薬を
飲んでいますよね


ワルファリン以外にも
例えば「腰」が痛いから
鎮痛薬を飲まれる


あるいは骨が弱くなったから
骨粗しょう症のお薬を飲まれる
とかですね、色んなお薬を
飲まれますとですね


薬と薬の作用は
非常に強く出まして
効きすぎてしまったり


効きが悪くなったりするという
問題点があったんですね。


そして、もう一つは
ワルファリンを飲んでいる方は
定期的に血液検査して


どれくらい効いているか


あるいは効きすぎていないか


あるいはまったく効いていないか


というのチェックをしながら
ある一定の強さに保つようなことを
するために最低1ヶ月に1回くらいは


お医者さんを受診して「血液検査」
しなければいけませんでした


ところが今度出てまいりました
新規の経口の抗凝固薬は


実はあまり「食べ物」の
制限がありません


それから色んな「薬剤」との
飲み合わせもあまり問題がないと


そしてまたですね
血液検査をねワルファリンでは
やらなければいけなかったのが


今度はそれも
不要であるというような
特徴を持っていますですね



■従来の抗凝固薬のリスクとは?


そして、さらにですね
あの大きな特徴は血を固まらない
ようにするお薬ですから


当然その出血性合併症という
副作用がどれを飲んでも
出るわけですね


一番怖いのは
頭の中に出血する
頭蓋内出血、脳出血ですね


それ以外にもですね


実は鼻血が出るとか
あるいは青あざですね


それから歯肉、歯を磨いた時に
血が出るというような


これはまぁ命にかかわるような
出血ではありませんが


こういった抗凝固薬というのは
宿命的にですね


その「出血性合併症」が
あるわけですね


まぁその中でもワルファリンに
比べて何と言っても


最大の特徴は新規の抗凝固薬は
脳出血が半分以下に減ってますので


そういう意味で私たちは
新規の抗凝固薬を飲める方は
それにしていこうと考えていますね


現在プラザキサというお薬と
そしてイグザレルト、エリキュース
というですね3つの新規の経口の
抗凝固薬がでておりますので


まぁ多くの方がこれらの薬剤を
だんだん使われるようになって
きたということですね。



動画の内容はここまでです。


従来の抗凝固薬を服用した場合、
1ヶ月に1回検査を受けることとなり、
その負担は非常に大きなものでした。


日常生活が大きく制限されるので、
色々支障をきたしました。


新薬が市場に投入されたことにより、
劇的に改善されることとなりました。


ここ最近の医療の進化は凄いですね。


いつも本当にありがとうございます。
ぜひブックマークしていただきたく、
何卒よろしくお願いします。

心房細動の主な症状について?心房細動はなぜ自覚症状がでにくいのか?

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今回ご紹介させていただく動画は脳梗塞
の原因の一つとされる「心房細動」の
特徴について解説しています。


心房細動は、自覚症状がでにくいので、
自分で気がついた時には、脳梗塞の発作
に襲われるケースが多いです。


埼玉医科大学国際医療センターの
脳卒中内科の棚橋医師がその原因と対策
について分かりやすく解説しています。



今回の動画は5分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。







■心房細動の自覚症状が出にくい理由とは?


「ナレーション」
 
埼玉県鶴ヶ島市
こちらに心原性脳塞栓症を
発症した患者がいます
 
 
向山忠治さん68歳
 
 
向山さんの
身体に異変が起きたのは
今から8年前の農作業中
のことでした
 
 
「向山さん」
 
なんかちょこっと
おかしかった
 
 
頭の中が、ちょっと
ぐらつくっていうかさ
耳鳴りがして
 
 
それで言葉が少し
おかしくなっちゃった
 
 
 
「ナレーション」
 
すぐに救急搬送された向山さん
 
 
そして検査の結果
右の大脳の一部の脳梗塞が
確認されたのです
 
 
 
「棚橋医師」
 
ある日突然ですね
左半身の力が弱くなった
 
 
それから
言葉がうまく喋れない
これはろれつが回らなく
なったんですね
 
 
ということで話をして
すぐに「病院」に
いらっしゃったんですね
 
 
もう8年前ですね
 
 
ところがやっぱり病院に
いらっしゃったときに
心房細動というですね
不整脈がありました
 
 
 
「ナレーション」
 
向山さんの脳梗塞の原因
それは心房細動でした
 
 
心房が不規則かつ
小刻みに震えることで
 
 
血液がよどみ
いつしか血の塊「血栓」が
できていたのです
 
 
これは実際に心臓にでき
た血栓をとらえた映像です
 
 
直径およそ二センチの
大きな塊が「血液」の中を
漂っているのが分かります
 
 
向山さんもこうした
大きな血栓が「血液」の
流れに乗り、脳に到達
 
 
脳梗塞を発症したと
見られています
 
 
では梗塞を発症する前に
心房細動に気がつくことが
できなかったのでしょうか?
 
 
 
「向山さん」
 
何にもなかった
 
 
だからこういうのがあれば
こうだっていうのが
分かっていればいいけど
 
 
何にもないんだもん
 
 
どうしてだか分かんなかった
 
 
 
「ナレーション」
 
実は自覚症状が
ほとんどないことが
高齢者における
 
 
心房細動の大きな
特徴の一つとされています
 
 
向山さんの場合も
「脳梗塞」を発症する
そのときまで自ら
心臓の異変に気づくことが
できなかったのです
 
 
それでは心房細動を
いち早く発見するには
どうすればよいのでしょう?
 
 
そのための有効な手段が
心電図検査です
 
 
そもそも心臓は
洞結節と呼ばれる場所から
発せられる電気信号を
受け収縮と拡張を繰り
返していますが
 
 
この電気信号から
心臓の異常を読み取る
のが心電図です
 
 
 
「棚橋医師」
 
これは正常な方の心電図ですね
 
 
波が「等間隔」で尖った
波がでていますね
 
 
この間隔が大体ほとんど
いつも同じくらいの間隔
だというのが正常だと
 
 
ところが心房細動の患者さんでは
この尖った波と波との間隔がですね
 
 
かなりデタラメになっている
 
 
ある時は非常に短くて
ある時は非常に長いと
ただ時々脈と脈の間隔が
少しくらい変わっても
患者さんは自分では分からない
 
 
心電図を取って初めて分かる
ということだと思います
 
 
 
「ナレーション」
 
健康診断でも行われる「心電図検査」
 
 
この検査こそ何より「心房細動」の
早期発見に欠かせないのです
 
 
しかし、心電図検査で異常が
ないからといって、決して
安心は出来ません
 
 
心房細動には震えが一時的なもので
自然に止まる「発作性」
 
 
震えが一週間以上続く「持続性」
 
 
そして「永続性」の三つのタイプがあり
 
 
健康診断などで行う短時間の
「心電図検査」では見つからない
ケースも珍しくないといいます。
 
 
そこで現在では小型の電極を
二十四時間装着して心臓の動きを
記録する「ホルター心電図検査」
などが用いられています。
 
 
こうした一定時間継続して
検査を行うことにより
 
 
以前よりも早期に心房細動を
発見することが可能になって
きているのです。




動画の内容はここまでです。


心房細動は症状が出にくいので
少しでも不安があるのであれば、
早めに心電図検査を受けられた
ほうがいいですね。


次回の動画では、具体的な脳梗塞
の予防策が解説されていますので、
次回の動画を是非ご覧ください


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何卒よろしくお願いします。

心原性脳塞栓症の原因である心房細動とは?心房細動の特徴と発症しやすい人とは?

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今回ご紹介させていただく動画は脳梗塞
の一種である「心原性脳塞栓症」の原因
「心房細動」について解説しています。


心房細動は、「不整脈」の一種でして、
突発的に動悸や目眩がおこります。


埼玉医科大学国際医療センターの
脳卒中内科の棚橋医師が心房細動の原因
について分かりやすく解説しています。


棚橋医師いわく下記の項目が2つ以上
当てはまった方は、心電図をとった
方が良いと説いています。


(1)動悸を感じる

(2)息切れがする

(3)胸に違和感がある

(4)血圧が高い

(5)75歳以上の方


今回の動画は5分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。







■心房細動とは?


「久保恵子さん」

心原性脳塞栓症の原因になるという
心房細動について改めて教えてください。



「棚橋医師」

心房細動と言うのはですね、
心臓の不整脈の一種なんですね。


心臓というのは心房と心室という
二つお部屋があるんですけども...


電気的な刺激が心房の方から心室に
伝わっていて、心臓が収縮すると...


だいたい1分間に心臓というのは
60回から80回くらい収縮して
おりますですよね。


その「心房細動」というのは
心房というところの電気的な
刺激が異常になって...


その本来の「心房」というのは、
規則正しく収縮しないで、小刻みに
震えるような状況になるんですね。


そうしますと「心房」が
規則的に収縮しなくなりますと
心房の中の血液が鬱滞します


流れが遅くなりますね。


そうしますと...
血液というのは流れが遅くなると、
そこで固まりやすくなるんですね。


だから心房細動の患者さんは、
心房の中に血栓ができてくる、
そしてそれが血液の流れとともに
脳の中に入っていくという、
そういう病気なわけですね。



「久保恵子さん」

どのようなことが「原因」で
起こるんでしょうか?



「棚橋医師」

そうですね、まず第一に
一番の原因は「年齢」なんですね。


高齢化してくるとですね、
心臓の中の左房ですね。


この中の働きが悪くなってきて、
定期的な異常が起こって
くるといわれてます。


心筋が線維化を起こすという
専門用語ではいいますけども


まあこういったものが、
まず一つは何と言っても
年齢が高くなるとおきやすくなる。


それと同時にですね、
やはり生活習慣病の高血圧があるとか、
糖尿病があるとかですね、
肥満があるとかですね。


こういった方の場合にも、
やはりですね、無い方とくらべると、
心房細動を起こしやすくなっている
というふうに言われています。



「久保恵子さん」

あのVTRに出てきた向山さんは、
自覚症状が全くなかったと
いうことなんですよね。


60歳のときだった
ということなんですけれども...



「棚橋医師」

そうですね。心房細動があってもですね
患者さんが全く自覚していない
人がいるんですね。


それが結構厄介なわけですね。


まぁ大体自覚していない方が
どれくらいいるのかといったことは、
中々正確な統計はないんですけども


恐らく3割4割くらいは、
心房細動があっても、自分が心房細動
であることを認識しない、あるいは症状が
ほとんどないと言われています。



「ナレーション」

そこで、どんな人が
心房細動になりやすいのか、
先生にチェック項目をまとめて
いただきました。


視聴者の皆さんも、
当てはまる項目があるかどうか
チェックしてください。


(1)動悸を感じる

(2)息切れがする

(3)胸に違和感がある

(4)血圧が高い

(5)75歳以上の方



「棚橋医師」

まず心房細動が実際に起きてますとね


患者さんの中では、やはり「心臓」
がドキドキしてるとですね


特に脈が早くなってくる
ことありますので、これは恐らく
心房細動がおこっているときの
症状の一つになっている
可能性がありますね


それから息切れですね
例えば運動した後に何となく
息苦しいなというのがありますね


これも心房細動が起こっているときに
訴えられる時の一つの症状ですね。


それから三つ目に胸に違和感がある
なんとなく変だなということですね


これは自分の普段の心臓のリズム
じゃなくなってきますと、それほど
症状としては無いんだけども


何かちょっと変だなぁと
胸のところがおかしいなと
いうようなですね


そういう訴えをされることがあります


そういう方の場合には、
もしかするとその時に心房細動が
起きていた可能性があるという
ことなんですね...


それから血圧が高いという
項目がございますけども


まぁこの血圧が高いというのは
やはり血圧の高い人の中から
心房細動が起きやすいものですから


ただまぁ、血圧の高い人全部が
おきるわけではありませんけどね
こういう項目も一つ重要ですね。


それからもう一つは年齢のことを
申しあげましたですけどね


一般的には75歳以上になって
おられる方は、私ども「高齢」と
考えておりますので


特に75歳以上になっておられる方
というのも一つの項目にくわていると


だから一つの項目があったから
すぐにですね、その心房細動というわけ
ではなくて、こういうものが重なっている


一つ二つ三つと重なっている場合には、
心房細動になった●●もある
かもしれませんし...


将来心房細動になる可能性も
ありますので、どこかの時点でやはり
心房細動があるかどうかを、お調べに
なったほうが良いだろうというのが
私たちの考えなんですね。



「久保恵子さん」

二つくらい当てはまる方は
要チェックという...



「棚橋医師」

そうですね。


こういった色んな項目が重なっている
まぁ二つ以上あるような方は、一度は
心電図をおとりになっていただく
といいかと思いますね。



「久保恵子さん」

では、心原性脳塞栓症には、
どんな予防法があるのでしょうか?
こちらをご覧ください。




動画の内容はここまでです。


自覚症状がないケースが多いようなので、
自分では気がつかないうちに心房細動を
患っている可能性が高いようです。


次回の動画では、具体的な心房細動の
予防策が解説されていますので、
次回の動画を是非ご覧ください


いつも本当にありがとうございます。
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CCUで働く看護師の注意点とは?CCUで働くメリット・デメリットとは?

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■CCU(冠疾患集中治療室)の役割とは?


「集中治療室」は、病院内に設けられている一つの施設で、命の危険にさらされた重篤な
患者さんを治療するために24時間体制で容態を管理することを主な目的としています。


「集中治療室」は、英語でIntensive Care Unitといい、ICUと略称で呼ばれることが多く、
また、以下の通りいくつかの種類に分かれており、高度な医療を提供しています。


(1)冠疾患集中治療室 (CCU:Coronary Care Unit)

(2)外科系集中治療室 (SICU:Surgical Intensive Care Unit)

(3)腎疾患集中治療室 (KICU:Kidney Intensive Care Unit)

(4)精神病集中治療室 (PICU:Psychiatry Intensive Care Unit)

(5)脳卒中集中治療室 (SCU:Stroke Care Unit)

(6)脳神経外科集中治療室 (NCU:Neurosurgical Care Unit)

(7)新生児集中治療室 (NICU:Neonatal Intensive Care Unit)

(8)小児集中治療室 (PICU:Pediatric Intensive Care Unit)

(9)母体胎児集中治療室 (MFICU:Maternal Fetal Intensive Care Unit)

(10)呼吸器疾患集中治療室 (RCU:Respiratory Care Unit)



今回は冠疾患集中治療室(CCU)について解説させていただきます。


CCUは、「心臓血管系」の疾患を患う重篤患者を対象に専門的治療を行っています。


CCUで取り扱っている疾患は以下のとおりです。


●急性心筋梗塞

●不安定狭心症

●重症心不全

●致死性不整脈

●急性大動脈解離

●肺血栓塞栓症


心臓病は、日本人の死亡原因の第2位で、その中でも「急性心筋梗塞」大きな割合を占め
ており、患者さんの約半数は発症から数時間以内に死亡する大変リスクの高い疾患です。


また「心房細動」のような重症度の高い不整脈を併発するリスクがあるので、一回の発作
で死に至ったり、運良く助かっても長いリハビリを要するケースが少なくありません。


急性心筋梗塞によって亡くなられた患者さんの多くが、発病後24時間以内に亡くなり、
救急搬送された患者さんの約10%が病院に到着する前に亡くなっています。


救急搬送された患者さんは、命の危険にさらされた大変危険な状態にあるので、CCUで働く
看護師さんは、医師の先生や救急隊と連携し、迅速に対応するための準備をします。


搬送された患者さんの処置の一つとして、救急蘇生装置(AED)があります。


心停止状態に陥った患者さんでも、3分以内であれば救命装置を使用した場合の蘇生率は
約70%で、1分遅れると約10%低下するため、スムーズな対応が求められます。


当然のことながらCCUの現場で使用される医療機器の取り扱いは失敗が許されませんので、
確かな知識と技術が求められます。そうしなと緊急時に対応することができません。





■CCUの業務内容について


CCUに設置されている「集中監視装置」によって、24時間体制で患者さんの容態(心拍、
血圧、呼吸など)をモニターで監視しながら管理することが出来ます。


CCUで働く看護師さんは、重篤な状態にある患者さんの容態が急変した場合に迅速に対応
するためにも、専門的知識と技術をしっかり身につけなければなりません。


そして、患者さんの容態が重篤な状態に急変した場合、看護師さんは医師の先生にに速や
かに報告し、具体的な処置に関する指示をもらわなければなりません。


CCUには毎日緊急の患者さんが入院してきますので、常に余談を許さない状況が続きます。


そうした過酷な状況で働く看護師さんの多くが強いストレスにさらされますので、精神的
にも肉体的にも負担が非常に大きいですが、その分仕事のやりがいはあります。


病院によってはよりスムーズに重篤患者さんを処置するために心臓カテーテル室を設けて、
心臓カテーテルの治療を行ったあとに速やかにCCU病棟へ移動する形をとっています。


こうすることにより、急性期の患者さんや、心筋梗塞の患者さんが一度に沢山搬送された
場合でも、現場での混乱を最小限に抑えながら適切な治療を行うことができます。


CCUで働く看護師さんの大事な仕事として医師の手術の介助といった医療補助があります。
患者さんの僅かな容態の変化や痛みを見逃さないように観察やケアを行います。


ごん存じの通りCCUに搬送される患者さんの多くが命の危険にさらされた危機的状況にあり
ますので、現場では一刻の猶予もないケースも少なくありません。


そうした極度の緊張状態の中でCCUで働く看護師さんは、冷静かつ迅速に患者さんの容態
を把握し、何らかしの異常が見つかればすぐに医師の先生に速やかに報告します。





■CCUで働く看護師の役割と仕事について


看護師さんの対応によって重篤患者さんの一命を取りとめるケースも少なくありません。


それくらい看護師さんの役割は大きなものですが、CCUの仕事は、肉体的にも精神的にも
過酷であるため、大抵の病院は20代、30代の若い看護師さんを中心に構成しています。


CCUの病院では看護師さんを育てるために院内研修の充実化を図っています。


一刻を争う中で迅速に適切な対応ができるようになるためには、時間がかかりますが、
ここで苦労して身につけた知識や技術、そして経験は一生涯の財産となります。


数年もすれば「自分はこれだけのことが出来るようになった」と、自分の仕事と自分自身
に誇りを持てることでしょう。そのためにも常に学び続ける姿勢が大切です。


そうすることで、一早く周囲の人達に認められます。またCCUで看護師として働くために
必要な専門的な知識を身につけるためにも勉強会や研修にも自ら積極的に参加して下さい。


それと同時に健康管理も非常に重要になります。休むのも大切な仕事なので、オン・オフ
のバランスの取り方を出来るだけ早い段階で確立するようにしてください。


CCUで看護師として働くことにより、最新鋭の医療機器の使用方法や専門的な医療や看護
に関する知識を身につけることが出来るうえに、緊急時の対応も飛躍的に向上します。


CCUで働く看護師さんは常に重篤患者さんの容態を観察し、医師の処置の介助を行うだけ
でなく、面会に来られた患者さんのご家族の精神的ケアも非常に重要です。


こうしたことを日常的に行っているので、看護師として一段上の高みに到達できます。


ですので、何らかしらの事情によって仮に仕事を変えなければならなくなったとしても、
これまでの経験を生かし、すぐに新しい職場で即戦力として働くことができるでしょう。


CCUで働く看護師さんの中には、より一段上の知識と技術を身につけたいという思いから、
「認定看護師」や「専門看護師」を目指す方も少なくありません。


専門看護師となれば、さらに看護として活躍の場を広げることができます。


脳卒中の原因とその症状とは?なぜここまで重症度が高いのか?

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今回ご紹介させていただく動画は
「脳卒中」について解説しています。


埼玉医科大学国際医療センターの
脳卒中内科の棚橋医師が脳卒中の原因や
症状いついて分かりやすく解説しています。


脳卒中は突発的に起こる一回の発作で死亡
してしまうケースが少なくありません。


しかも運良く助かっても、身体の一部に
麻痺が残り、長期間に渡るリハビリを
行わなければなりません。


脳卒中を予防するうえで、やはりまず
脳卒中について知ることが大切です。


今回の動画は3分程度あります。


お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。







■脳梗塞の再発リスクについて



「久保恵子さん」

最初のコーナーは脳卒中を学ぶです。
この方をお招きしました。


埼玉医科大学国際医療センター
神経内科棚橋憲夫教授です。


先生よろしくお願いいたします。



「棚橋医師」

お願いします。



「久保恵子さん」

早速ですが脳卒中とは
どのような病気なんでしょうか?



「棚橋医師」

まぁ脳卒中というのはですね
頭に行く血管が詰まるか


もしくは破れることによって
脳の中の細胞の機能が落ちて
してしまうんですね。


1つは脳の血管の詰まる
「脳梗塞」ですね


もう一つは脳の血管が詰まって
脳の中に血の塊ができる

これは昔「脳溢血」
といってましたけど...
いわゆる「脳出血」ですね


それからもう一つはですね
脳の中にできるコブですね


動脈瘤などができて
それが破裂する「くも膜下出血」と
脳の中のどの場所に●●よって
症状が異なるわけですね


最も多いのはやはり半身不随ですね


そして、半身が痺れてくる
あるいは言葉が出ない
ろれつが回らない


あるいは目眩がする、ふらつく
まぁこういった症状を起こして
くるのが脳卒中ですね


しかも突然起こるという特徴です。



「久保恵子さん」

脳梗塞の中にもいくつか
種類があるんでしょうか?



「棚橋医師」

そうですね

脳の血管が詰まるのが脳梗塞と
今申し上げたんですけども


どういうふうに詰まるかによって
起こり方がちがうわけですね


一つはですね脳そのものは
普通に健全なんですけれども
心臓の中に血栓ができて


そしてそれが「血液」の
流れに沿ってですね


脳の中に飛んでいって
脳の血管が詰まるのが
「心原性脳塞栓症」
といっています。


どうして心臓の中に血栓が
できるのかということですね


コレについてはだいたい日本では
8割以上の方が「心房細動」という
心臓の「不整脈」ですね


これが原因になっています


それ以外にも心臓の中に
色々例えば「心筋梗塞」だとか


心筋症といって心臓が上手く
収縮しないような疾患があります


もちろんそこからも
脳に「血栓」が飛んでいて


心原性がおきますけども
圧倒的に多いのが...


お年寄りに多い心房細動という
心臓の不整脈ですね


心原性脳塞栓症の場合は血栓が
大きな塊がたまにいきますので


一度そういう発作がおきるだけで
亡くなる方もいれば、あるいは...


お仕事を失ってしまうこともあれば
そしてまた寝たきりになってしまう
ことも非常に多いんですね。



「棚橋医師」

だいたい半分以上の方が

まぁあの社会復帰が中々難しい
という状況ですので...


そういう意味で一度の発作で
ノックアウトされてしまうという意味で
ノックアウト型脳梗塞ともいわれています



「久保恵子さん」

重症度が高いということですね



「棚橋医師」

そういうことですね



「久保恵子さん」

「ノックアウト型脳梗塞」とも
「心原性脳塞栓症」は、どのような
 病気なんでしょうか?


ある患者を取材しました。



動画の内容はここまでです。


先日歌手の米良美一さんがくも膜下出血で、
緊急入院され、何とか一命を取りとめました。


ようやくリハビリに入ったようです。
30代後半からは健康管理が大事ですね。


これからご紹介する動画を是非ご覧ください


いつも本当にありがとうございます。
ぜひブックマークしていただきたく、
何卒よろしくお願いします。


福祉施設で看護師として働くさいの注意点とは?意外に多い福祉施設の種類について!

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■福祉施設とは?


福祉施設とは、法に沿った社会福祉を行うのめの施設です。


福祉施設と一口にいっても種類は色々ありまして、代表的なものが以下のものです。


(1)児童福祉施設

(2)老人福祉施設

(3)障害者福祉施設

(4)身体障害者施設

(5)知的障害者更生施設

(6)精神障害者施設

(7)重症心身障害者施設


それぞれにいくつか種類があります。例えば(2)老人福祉施設には、介護老人保健施設
や特別養護老人ホーム、有料老人ホームなど業務の形態が異なる施設が複数あります。


ご存知のとおり、高齢化社会が急速に進んだことによって、介護関連施設が急増しました。
このため必然的に看護師さんの需要も比例する恰好で拡大しています。


老人福祉施設以外にも身体障害者施設や知的障害者更生施設などの障害者向けの福祉施設
でも看護師さんの需要はありますが、施設の特性上介護ほど大きな需要はありません。


老人福祉施設の中には「特養」をはじめ、夜勤があるところも多いのですが、それ以外の
施設は夜勤が無い所も沢山あるので、夜勤が苦手な人からすれば働きやすい職場です。





■福祉施設の看護師の仕事は大変です。?


病棟勤務を長年経験されたベテラン看護師さんの中には老人福祉施設へ転職を検討されて
いる方が少なくありませんが、福祉の仕事=楽と安易に考えている方が多いです。


これはとんでもない誤解です。確かに老人福祉施設には、難易度の高い疾患を患っている
利用者さんはそれほど多くないため、高度な医療に依存する利用者さんは少ないです。


このため徹夜で利用者さんに対応するといったことはありません。


しかし、食事や入浴など日常生活の介助も行うため、肉体面でかなりハードです。


認知症がかなり進んでいる利用者さんの場合、清拭や口腔ケアだけでも非常に困難です。


一般病棟には長期(1年以上)の入院患者はそれほど多くありませんが、福祉施設の場合
長期間にわたって入所されている方が非常に多いので、人間関係の問題も当然あります。


福祉施設では年間を通じて色々な行事が行われますので、その運営なども参加しなければ
なりません。初詣、節分、お花見、日帰り旅行、納涼会、運動会、文化祭などです。


福祉施設で働いている看護師さんの年齢層は高めです。特に老人福祉施設が顕著です。


やはり、年齢が高い看護師さんの方が利用者さんとコミュニケーションが取りやすいため、
トラブルが起こりにくいので、施設側もベテランの看護師さんを好む傾向が強いです。





■福祉施設での看護師さんの仕事と役割


福祉施設で働く看護師さんの仕事についてですが、基本的に一部の施設を除いて医療行為
はほとんど行われません。利用者さんの健康管理や生活介助が中心となります。


バイタルサインをチェックをしながら利用者さん一人一人の健康状態の把握をします。


施設にもよりますが看護師の主な仕事は施設利用者の健康管理になります。それ以外には、
バイタルチェックや血糖値測定、薬の管理、軟膏塗布、湿布貼付といった処置を行います。


また入浴、食事、排泄など利用者さんの生活介助は介護職員が中心に行いますが、どこの
施設も人材不足に苦しめられているので、積極的に手伝う姿勢を見せて下さい。


介護職員の人達から対応で困った場合、どう対処すれば良いのか色々と看護師さんに相談
されることも多く、これらに適切なアドバイスをすることで徐々に信頼を得ます。


利用者さんの容態が急変することも少なくありません。


老人福祉施設のような高齢者のみ利用できる施設でも、脳梗塞、心筋梗塞のような突発的
な発作に襲われることも多く、あっという間に死んでしまうケースも少なくありません。


そうならならいためにも、異常を早期に発見し適切に対応しなければなりません。


緊急事態がおこった場合、医師との連絡を密に取りながら冷静に対処していきます。





■感染症の対応について


また福祉施設は、どうしても医療機関よりも「感染リスク」に対する危機感が薄いです。
一応ほとんどの施設に「感染症対策マニュアル」らしきものがあります。


このためスタッフや利用者さんへ衛生面でも色々と配慮しなければなりません。


特に高齢の利用者さんが多い老人福祉施設では例え健康であっても抵抗力が低下している
ため、感染しやすいので特に免疫力が落ちる冬場には十分注意が必要です。


福祉施設で警戒しなければならない感染症として、インフルエンザ、ノロウイルス、腸管
出血性大腸菌感染症、結核、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症などです。


感染予防の基本は、うがい手洗いですが、これすら徹底していないところがあります。


一度も感染症を患ったことがないので、目に余る行動をとる施設もあります。


そうした中で適切な感染症対策を行うのは大変だと思いますが、自分の身に降り掛かって
くる問題なので、無視することはできません。しかり啓蒙していく必要があります。





■ブランク可の看護師求人は多い?


基本的に介護老人保健施設や特別養護老人ホームの多くが、医師が常駐していません。
利用者さんの容態が急変した場合、病院へ搬送する手配を看護師さんが行います。


施設によっては、緊急時に優先的に受入れてもらうために医療機関と提携しているケース
もありまして、万一の時は非常に心強いので、この点は施設側に必ず確認しましょう。


また老人福祉施設の看護職員の人員配置については以下のとおりです。
 
 
(1)入所者が30人以下の場合は、常勤の看護師を最低1人以上配置する
 
(2)入所者が31〜50人の場合は、常勤の看護師を最低2人以上配置する
 
(3)入所者が51〜130人の場合は、常勤の看護師を最低3人以上配置する
 
(4)入所者が131人以上の場合は、常勤の看護師を最低4人以上配置すする
 
 
 
老人福祉施設で働く職員で最も多いのが介護職員になります。入所者100人に対して、
常勤で働いてくれる介護職員を31人以上配置しなければなりません。


このため施設によっては、常勤の看護師さんは一人だけというケースも少なくありません。
勤務時間(早番や遅番)などは、それぞれの施設によって異なるので注意して下さい。


また、利用者さんの生活介助(入浴や食事など)、リハビリテーションなどのサービスを
提供しているデイサービスは、利用者さん10名に対して看護師1名配置します。


有料老人ホームの多くが、利用者とその家族の満足度高めるために独自のサービスを展開
している所が比較的多いので、その分従業員一人当りの負担は増えることになります。


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