■子どもが小さいうちは仕事と家庭の両立が非常に難しい!病棟勤務の場合、夜勤が入ると1週間のうちに日勤は3日程度となります。
一般の会社ではまずありえませんので、大抵驚かれます。
夜勤が入れば普通のことですが、それでも昼夜が何度も逆転することから生活のリズムを
自分で調整するのは簡単ではありません。どうしても体内時計が狂いますよね。
独身時代は休みの日には誰にも気兼ねせずに寝ることが出来ます。
しかし、結婚して子供ができればそうもいかなくなります。
仕事で疲れてどんなに爆睡していても、子供に無理やり起こされてしまいます。
家庭と両立して働くとなると、やはり家族の協力がなくては看護の仕事は到底できません。
旦那さんのお休みの日に合わせることができないと、完全にすれ違いになってしまいます
ので、休みを家族に合わせるためにも「完全週休二日」が必須ですね。
仮に職場が「完全週休二日」となっていても、休みの日は家庭を優先させなければなりま
せん。休みの日をいかに有効に使うか事前に考えておく必要があります。
そうしないと時間が容赦なく過ぎていき、「身体の疲れがとれない」「自分の時間が全く
ない」「心に余裕がなくなる」といった悪循環に陥りますので、しっかり計画しましょう。
■休みが少なすぎると嘆いていませんか?基本的に休日数や休憩時間は、労働者の当然の権利として「労働基準法」により、定めら
れているにもかかわらず、その最低限の休日を取れずにいるケースが依然としてあります。
医療機関によって、年間の休日数は異なり、職場によっては大きな差があるわけですが、
労働基準法では最低限の休日数を定めていますので、本来厳守しなければなりません。
これは医療機関に限った問題ではありません。どの業界、業態でも抱えている問題です。
2012年までは、飲食系のサービス業を中心にブラック企業が蔓延していました。
数ヶ月間一日も休まず出勤していたなんていう記事を何度目にしたかしれません。
現在少しずつ改善されつつありますが、悪質なケースは逆に増えていることから、ついに
政府も重たい腰をあげて、ブラック企業対策に取り組む姿勢を示しています。
休日と休暇を混合されている方が少なくありません。
ここで簡単に整理しますと、休日は特別な手続きを行わなくても休むことができる日です。
一般の会社では、土日が休みとなっていますが、これが休日にあたります。
一方、医療機関で働く看護師さんの多くが、二交代、三交代といった交代制勤務によって、
日勤と夜勤を行うわけですが、これは予め勤務シフトが決められています。
看護師さんにとって、非番の日が申告しなくても休めるお休みの日となります。
一方、休暇についてですが、有給休暇(有休)や産前産後休業(産休)など、事前に申請
して休む許可をもらわなければならないお休みのことをさします。
基本的に労働基準法では、最低週1日お休みの日が与えられなければなりません。しかし、
これも毎週必ず1日休みというわけではなく、4週に4日休めればOKとなっています。
■週休二日制と完全週休二日制の違いとは?次によく混乱してしまう週休二日制と完全週休二日制の違いについてですが、先に述べた
通り、週1日は必ず休みがなければいけませんが、その曜日は雇用する側が決められます。
土日だから必ず休みにしなければならいというわけではありません。
週休二日制は、月にたった1週でも週休二日の休みがあればOKとなります。
それ以外の週は週一日しかお休みがなくても、この場合は何ら問題ありません。
一方、完全週休二日制は、必ず毎週2日お休みとなります。
こちらも曜日は雇用する側が自由に決められるので、土日とは限りません。
おなじく「祝・祭日」にかんしても休みの対象になるかどうかは雇用主次第となっている
ので、この点に関しても後々問題としないためにも必ず確認するようにしましょう。
■心のバランスを取るために休みは大切!夜勤が入ると寝る時間が毎日一定ではないので、疲れが取れにくいですよね。
しかし、それ以上に心のバランスを取るのが難しいです。
看護師さんの仕事は人の命にかかわる仕事です。
「 一分一秒 」を争う場面に遭遇することも日常茶飯事です。
ベテラン看護師さんといえども、予想不可能な事態に遭遇することもあります。
そうなると、強いストレスに襲われ、取り乱してしまうこともあります。
でもこうなってしまうのは、仕事に対して一生懸命だからなんですよね。
人の命の大切さを考えれば焦って急ごうとするのも当然です。
ですので、心を安定させるためにも身体を休めることが何より大事です。
しっかり身体を休める(労る)ことで心のバランスもきちんと取ることができます。
反対に肉体的な「疲労」は、簡単にはとれません。若い方はいいですが、30代も後半に
入ると「ガクン」と体力が落ちますので、体の休ませ方がより重要になります。
■週休二日の看護師求人の中身を必ず確認する!実質週休2日でなければ精神的負担はより大きなものとなっています。
夜勤を長く取るところは、休みとかぶってしまいます。
そうなると、週休二日となっていても、休みの時間が削られてしまいます。
看護師求人を探す際にはこの点は必ず事前に確認しましょう。
そのまま頑張りすぎて働けば、病気になってしまうかもしれません。
ストレスと上手くつきあっていくためにも身体を休めることが大切です。
実際には医療機関の多くが表向きは「週休二日制」となっています。
しかし、きちんと休みをとれていないケースが少なくありません。
人手不足から毎月「夜勤」を多めに入れられてしまい、ぎりぎりの状態で働き続けている
看護師さんも少なくありません。しかし今の時代は週休2日は当然の権利です。
できるだけ長く看護師として働くためにも、しっかりと身体を休めることができるように
働き方を上手に調整しなければなりませんので、休みは重要な条件になります。