2015年04月の記事一覧

看護師さんのお仕事や転職に関する情報サイトです。医療機関だけでなく福祉施設や一般企業に転職するための情報を分かりやすく解説しています。

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2015年04月の記事一覧。看護師さんのお仕事や転職に関する情報サイトです。医療機関だけでなく福祉施設や一般企業に転職するための情報を分かりやすく解説しています。
脳梗塞の再発リスクを抑える治療とは?脳血栓を防ぐ新しい抗凝固薬の効果とは?

医療ドキュメント動画
今回ご紹介させていただく動画は心原性脳塞栓症を防ぐための治療について埼玉医科大学国際医療センターを舞台に密着取材しています。脳梗塞の再発リスクは1年以内では5…

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介護老人保健施設で看護師として働くために必要な資格とは?

介護老人保健施設の仕事
■介護施設の看護師求人は今後も増え続ける!急速に高齢化社会が広がる中で介護施設を利用される高齢者が依然として増え続けています。しかし、介護施設の数が全国的に不…

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レビー小体型認知症とは?アルツハイマー病との違いについて?

医療ドキュメント動画
今回ご紹介させていただく動画は「東京都立松沢病院」で院長を務めている齋藤正彦医師がレビー小体型認知症について非常に分かりやすく解説しています。レビー小体型認知…

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脳梗塞の再発リスクを抑える治療とは?脳血栓を防ぐ新しい抗凝固薬の効果とは?

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157.png



今回ご紹介させていただく動画は
心原性脳塞栓症を防ぐための治療について
埼玉医科大学国際医療センターを舞台に
密着取材しています。


脳梗塞の再発リスクは1年以内では5%
程度なのですが、3年以内となると、
一気に20%を超えてしまいます。


ですので、一度でも患えば、生涯に渡る
治療は欠かすことができません。


再発した場合は、身体の一部が麻痺する
可能性も高いので、要注意です。


7分程度あるので、お時間のあるときに
でもじっくり見ていただければ幸いです。







■脳梗塞の再発リスクについて



「ナレーション」

心原性脳塞栓症を未然に防ぐ上で重要なのが
原因となる心房の震えを取り除く事です


そこでここ埼玉医科大学国際医療センター
では、ある治療が行われています


それが「カテーテル・アブレーション」
長年この「治療」を手がけてきた
松本教授に聞きました



「松本医師」

心房細動はいままでは、薬でコントロール
するというものだったが、ほとんどの場合
正常な脈を保つことが極めて難しいという
ことが判明していたんですね


そこを無理やりと
言ったら変ですけども、
心臓の中を焼くことによって、
心房細動が起こりにくく
するという治療法...


「ナレーション」

治療には先端に直径二ミリほどの
電極がついたカテーテルと呼ばれる
細い管が使われます


これを足の付け根の静脈から心臓まで挿入
心房細動の原因となっている心房の内側の
筋肉の一部を焼くことで規則的で
正常な動きに戻すのです


この日の患者は十年以上前に心房細動と
診断された五十代の男性


治療を始めようとした
この瞬間も不整脈が見られました


患者に足の付け根から心臓まで
カテーテルが挿入されました


そして、レントゲンとCT画像確認しながら
心房細動の原因となっている筋肉の一部を
少しずつ焼いていきます


開始から5時間およそ130ヶ所を焼いた
ところで心電図に変化が見られました


治療前は不規則なリズムを刻んでいた患者の
心臓、それがカテーテルアブレーション
によって、規則的に収縮と拡張を
繰り返すようになったのです


しかしこの治療で必ずしも心房細動が完治
するわけではありません。



「松本医師」

実際に治療した直後は「100%」治っても
再発する可能性があります


というのは心臓の筋肉が元に戻ってくる一度
焼いたものが、そういう可能性があります


それがどれくらいかと言うと約30%ぐらい
の患者に起こると言われています


成功率や合併症の可能性を考えますと、
やはり「75歳ぐらい」までが
いい適用かなと思います


75歳を超えると合併症が重症になる可能性
があるということで、症状があまりないので
あれば、少し様子を見ていただきたい
というふうに思います



「ナレーション」

そこで多く用いられているのが心房細動が
起きても血栓をできにくくする抗凝固薬です


向山さんも8年前に心原性脳塞栓症を発症
してして以来この薬を服用してきました


ところが今年6月向山さんは農作業中に
再び脳梗塞発症してしまったのです



「棚橋医師」

これは脳底動脈という脳にとって
一番大事な血管が詰まってしまった


搬送されてきた時意識は良かったが
ふらふらするなど色々な症状が
ありましたけども...



「ナレーション」

8年前と同様心房で出来た血栓が脳に詰まる
心原性脳塞栓症を再び発症した向山さん


すぐに病院へと救急搬送され
血栓を溶かす治療を受けましたが
左半身にまひが残りました


血液の流れは短時間で復活したものの
脳の一部にダメージ負ったことで


軽い言語障害に加え、手足の指先の感覚を
失ってしまったのです


血栓をできにくくする「抗凝固薬」を服用
していたにも関わらず、なぜ再発して
しまったのでしょうか?



「棚橋医師」

これを(抗凝固薬)飲むことによって
血栓の予防が出来ていたんですね


大体6割ぐらいは予防できるという
データもございました


ところが血栓を予防する薬というのは
副作用として脳出血とか胃潰瘍
などが起きるわけですね


ある一定の頻度で、それが怖いために
ドクターの側も処方するのに躊躇していた



「ナレーション」

抗凝固薬は、血を固まりにくくすることで
血栓ができるのを防ぐ脳梗塞を予防します

しかし、その作用が強くなればなるほど
今度は脳内出血などのリスクが
高くなってしまうのです

このため従来の抗凝固薬は毎月血液検査を行い
薬の量を細く調整したうえで継続し
毎日服用する必要がありました


また他にも薬を服用していると作用に影響


さらに納豆などビタミンKを多く含む食品
をとっても効果が下がってしまうのです


時々飲み忘れていたという向山さんは
こうした様々な要因から脳梗塞を
再発したと見られています


そこで棚橋医師がすすめたのが
およそ50年ぶりに登場した
新しい抗凝固薬でした



「棚橋医師」

これらは従来の
抗凝固薬よりも非常に飲みやすい
そして処方しやすいという
利点があります


それからもう一つですね
最大の利点は脳出血が非常に
少ないんですね...


従来の抗凝固薬と同じように
脳梗塞を予防してくれるにも関わらず
脳出血が明らかに減っている



「ナレーション」

新たな抗凝固薬は「脳出血のリスク」
が少ないだけでなく、従来のように
細かく量を調整しなくても安定して
効果を発揮するのが特徴です


さらにほかの薬や食品の影響も
少ないといいます



動画の内容はここまでです。


新しい抗凝固薬が誕生したことにより、
脳梗塞の治療に光が見えてきました。


このBS朝日の番組で脳梗塞の特集が組まれ、
医療従事者ではなく、一般の人にこそ
診ていただきたい内容となってます。


30代後半に入ったら、より健康管理の
質を高める必要があると思います。


これからご紹介する動画を是非ご覧ください


いつも本当にありがとうございます。
ぜひブックマークしていただきたく、
何卒よろしくお願いします。


介護老人保健施設で看護師として働くために必要な資格とは?

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■介護施設の看護師求人は今後も増え続ける!


急速に高齢化社会が広がる中で介護施設を利用される高齢者が依然として増え続けて
います。しかし、介護施設の数が全国的に不足しているのが現状です。


介護難民が50万人に達しようという勢いで増えています。


しかし、この数字はあくまでも厚労省から発表されている数字です。


要介護認定されている高齢者の方々がすでに600万人に達している状況です。


ですので、実際はもっとひどい状況にあることが容易に想像できます。


今後さらに介護施設を増加させなければりません。


そうなれば当然それ相当の人材が必要となります。


ですので、各介護施設の人材不足を深刻化させないためにも、介護士さんだけでなく、
看護師さんの需要は、今後も右肩上がりで高まる可能性が高いとされています。





■介護業界の裏事情とは?


介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)のような介護施設は、医療機関
以上にサービス業としての側面が強いので、この点はしっかり認識する必要があります。


特に民間が運営する有料(高額)の老人ホームなどは、よりそういった傾向が強いです。
また大手企業はコンプライアンスも厳格であるため、細かい決まり事が沢山あります。


民間病院とは比較にならないほど、コストにシビアですから、業務の効率化を徹底します。
このため実際に職場に配置される従業員にも、各自業務の効率化を求めます。


ですので、看護師だから看護の仕事だけやっていればいいというわけにはいきません。


入浴、排泄、食事などの生活介助もやらなければなりません。


介護報酬が2014年に削減されたので、どの施設もコスト意識がより高まっています。


この点は、しっかり意識して働く必要があります。そうしないと入職後に苦労します。


といいますのも、「臨床経験」が5年以上ある看護師さんが介護施設に転職される場合、
大抵自分の都合よく施設内の仕事を中心に色々と解釈してしまいがちだからです。


例えばバイタルサインのチェックなど利用者さんの健康管理の仕事だけやっていればいい
と勝手に思いこんでいたりします。しかし、これでは雇用されても長くは続きません。


このような意識で転職すれば必ず職場の人たちと衝突することになるからです。


施設の一員として施設の全ての業務に携わるくらいの意識が必要です。


そうしないと、どの施設でも働きにくい職場と感じることでしょう。


そうならないためにも自ら積極的にレクレーションなどに参加しなければなりません。


手の空いているときには、施設内を見まわって、自分で自分の仕事を探すくらいの積極性
がないと周囲の人達から認められることはありません。またすぐ転職することになります。


つまり自分の専門領域だけの仕事をすればいいという環境にはないんです。


むしろ専門領域内の仕事だけをやりたいのであれば、医療機関で働くべきです。


基本的に施設側が求めている看護師さんは、専門領域の知識や技術を生かしながら積極的
に他の職員たちと一緒に介護だけでなく、レクや機能訓練などを行ってくれる人です。


もし本気で介護施設で働く意思があるならば、この点をアピールするとよいでしょう。


また、転職するにあたって、大きな壁となるのが「お給料」です。


どうしても病院よりも低くお給料が設定されています。


利用者さんの多くが病院よりも医療依存度が低いので、この点は仕方ありません。


しかし、こういった問題が原因となって老人保健施設やディサービス、ディケアなどでは
看護師さんを確保できていません。医療機関以上に人材不足が深刻です。


上述したとおり介護報酬が2014年に下げられてしまったので、今後さらに窮地におい
こまれる施設が増えることが予想されていますので、この点もしっかり考慮してください。


また、介護施設で働くのであれば、最低でも高齢者と接することが好きなことが条件です。
高齢者と接することが嫌いな人が介護施設で働くことになれば、必ず問題がおきます。


ですので、転職に失敗しないためにも必ず施設を訪問して見学しましょう。





■医療行為を行う機会は少ない!


看護師さんの場合は介護福祉士の資格を取得しなくても介護の仕事ができます。


看護師として働くのであれば、特別な資格は必要ありません。


介護施設というと、「 老人ホーム 」のような施設をイメージされる方が多いです。


基本的に老人ホームのような「介護施設」における看護師さんの仕事は、利用者さん
の健康管理が中心となります。勿論医療行為を行う機会はゼロではありません。


デイケアやデイサービスよりも、医療行為を行なう機会は多いです。


しかし、一般病院に勤務する看護師さんほど機会は多くありませんが、利用者さんが
病気や怪我をした場合は、当然適切な処置を行わなければなりません。





■介護士さんとの連携も大切!


看護師さんが介護老人保健施設をはじめとした介護施設で働くにあたって必要となる
比較についてですが、基本的に認定看護師の資格があれば働くことはできます。


しかし、どうしても「臨床経験」が必要です。新卒以外で看護師としての経験がない
看護師さんがいきなり介護施設に常勤で勤務するのは難しいです。


看護師として介護施設で働く場合、専門看護師のような専門的資格は必要ありません。


その代わり介護士さんが行うような「介護の仕事」も行わなければなりません。


人手不足が深刻なので、食事や入浴補助なども行なうことになります。


施設の中には沢山の従業員がいますが、一番多いのは介護士さんです。常に連携して
一日の業務を行わなければならないので、コミュニケーションが何より大切です。


レビー小体型認知症とは?アルツハイマー病との違いについて?

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今回ご紹介させていただく動画は
「東京都立松沢病院」で院長を務めている
齋藤正彦医師がレビー小体型認知症について
非常に分かりやすく解説しています。


レビー小体型認知症の特徴にはじまり
治療方法や他の認知症との違いについて
解説しているので非常に勉強になります


また以下の著書は非常におすすめです。

「痴呆介護の100箇条」

「親のボケに気づいたら」


とくに後者は認知症を患った場合の具体的
な対応方法が解説されているので
非常にためになる本です。


今回はテロップが一切入っていません
12分以上あるので、お時間のあるときに
でもじっくり見ていただければ幸いです。







■レビー小体型認知症とは?


「齋藤正彦医師」

前回のアルツハイマー型の認知症に続いて
今回はレビー小体型認知症という
病気についてお話をします


アルツハイマー病が
二十世紀の初めに発見されて
すでに100年以上研究が続いている
病気であるのに対して


レビー小体病という病気は
1996年に初めて国際的に認知されたと
いいますか、診断基準が提案された
ような病気ですので


まだ病気そのものが出来上がって
出来上がってといいますか


広く認知されるようになって
まだ15年ぐらいしかたって
いないという病気です


この病気は、1976年に小阪憲司先生
という日本の研究者が


大脳皮質にレビー小体という
特殊な物質がたまっている病気がある
ということを報告して


その中に認知症の患者さんが沢山含まれて
いると、いうふうな論文をお書きになった
のが、そもそもの始まりです


1984年に小坂先生が進行性の認知症と
パーキンソン症状を主症状とする


「びまん性レビー小体病」という病気を
提案されて、でそれがもとになって、
1996年に国際会議が開かれて

そこでレビー小体型認知症という病気の
診断基準が作られました。


レビー小体病については、最近あの広く
語られていますので、皆さんよく
ご存知かもしれませんが


その中心的な症状は、認知症というわけ
ですから、もちろん正常な社会生活や
職業的な機能に支障をきたすほどの
認知機能の低下があるということです


記憶ですとか注意の障害とか様々な
認知障害が起こってまいります


ただアルツハイマー病の患者さんと比べて
レビー小体型認知症の患者さんは


当初記憶障害があまり目立たないことが
あります。注意の欠陥やあるいは見たもの
を正しく認識できないというふうな


別の種類の認知の障害はあるけれども
例えば昨夜こういう夢を見たとかですね


こういう2〜3日前にこういう現象があって
妻と口論したと、ゆうふうなことを
しっかり覚えていらして


診察室で語ることの出来る患者さんが
いらっしゃいます


ただし、記憶は残っているけれど、
社会生活に支障ができるような認知障害
というのは、全体としては起こってくる


それがまず大事なことです




■レビー小体病の症状の特徴とは?


それから二番目の中心的な症状として
注意とか意識の明晰さというものは
変化する変動するということです


すごく調子のいい時と全然ダメな時が
あるということが言えます

で、多くの場合ですね、精神的に調子
がいい時は体の動きも良い


体の動きが悪い時は精神的にも具合が悪い
そういう波が一日の中で朝は調子悪かった
のに昼ぐらいには調子いいとかですね


昨日はすごく良かったけど今日はダメと
いうふうに非常に短い周期で変動する
というのが一つの特徴です


アルツハイマー型認知症はそういった
ことはありません。朝できなかった
ことは原則として夕方できない


症状は安定して低下しているのですが
レビー小体病の場合は、変動しながら
全体として低下をしていきます


それから非常に特徴的な症状として
具体的な幻視が見えるということです




■認知症の幻視・幻覚


そこの椅子に子供が座っているから
お茶を出してしあげなさいとかですね


おじいさんがもう一人いるからそこに
ご飯を出せというふうにとてもクリアに
幻視が見えるという特徴があります


レビー小体病の場合は、確実に見える
幻視以外に気配を感じるといいますか


背中に誰かいるような気がして
振り向いたんだけど見えなかったとか
ですね、部屋の中に座っていて


廊下の向こう側の角に、私のお母さんが
立っている、だからそれに声をかけよう
と思って走っていたら姿が見えなかった


というふうな、幻視とは少し違ますけれ
ども頭の中に視覚的なイメージが浮かん
でくるというふうな症状が見られます




■レビー小体型認知症の3つ目の重要な症状


それからレビー小体型認知症の3つ目の
重要な症状は、パーキンソン症状が見ら
れることが多いということです


パーキンソン症状というのは
歩くときにですね、歩幅が小さくなって
前のめりになったり


それからお顔の表情が
少なくなったりですね
ひどくなるとよだれが流れたり


細かい指の運動ができなくなったり
というふうな症状ですけども


そいうパーキンソン症状を起こしてく
特徴があります


その3つが特徴になります


変動すること、それから幻視が見られる
こと、それからパーキンソン症状が見ら
れること、ただし、すべての患者さんに
その三つの症状全てが揃っている
わけではありません。




■レビー小体病の症状が悪化するケースとは?


だいたい臨床的には今お話した3つの
うち2つが揃っていれば


レビー小体型認知症というふうに
診断をいたします


このほかレビー小体型認知症の特徴的
な症状として、全てにではありません
けども、「レム睡眠障害」という
のが起こります


症状的にはですね
夜寝ていた人が夢を見てうなされて
起き上がって大騒ぎをして


またこてんと寝てしまうと
夜間せん妄のように長い時間続くことは
ありません。突然大きい声を出して


けんかをしたり、殴るまねをしたり
夢遊病のように激しく動くんですけど


そのまま間もなく
寝てしまうという症状があります


それをレム睡眠行動障害といいます


それからレビー小体型認知症の
患者さんはお薬に弱い


特にその幻覚や妄想を治療する薬に弱い
それからをパーキンソン病を治療する
薬に何種類かあるんですけども


ある種のパーキンソン病予防治療薬
にとても弱いというかパーキンソン病
治療薬のために...


かえってレビー小体病が悪くなって
しまうということが起こります




■レビー小体病の症状の特徴とは?


それがまぁ臨床的な特徴ですが
体の症状が多いというのも
レビー小体病の特徴で


特に早い時期から「自律神経」
の障害が起こります


例えば規律性の低血圧起き上がった
ときに血圧が下がってしまって
転んでしまう...


それから尿失禁とか便秘とかですね
そういう排泄のコントロールが
まずくなります


「アルツハイマー病」の患者さんが
尿失禁を始めるのは、認知症が
かなり進行した後ですけども


レビー小体病の患者さんは
普通に合理的な会話できるうちに
尿失禁だけが先に起こってくる
ということがあります




■レビー小体病の治療の注意点


それはレビー小体病の患者さんが
自律神経の障害を持っているからです


でそのことはレビー小体病の患者さん
の生命養護にも影響していて


えー身体的にとても弱い何か変動が
あったときに、弱いということが
起こります。


レビー小体病の治療で
気をつけなければいけないことは
今申し上げたように色々な薬の
副作用がありますし


身体的な問題が多いので
早い時期にできるだけ早い時期に
きちんと診断をするということです


覚えているものだから、なまじ記憶力
があるものだから、ご家族がそれを
認知症と認識しない


あの認知症って言われたけれど
私の夫は昨日のことをちゃんと
覚えています


だから認知症じゃないんじゃ
ないでしょうか、というふうなことを
おっしゃって、認知症という診断を
避ける方がいらっしゃるけれども


早い時期にレビー小体型認知症という
ことを知って、正しい対応をしていく
ということが大事です。




■認知症の薬物療法の注意点


薬物療法としては、
今治療はあの多少なりとも
レビー小体病の幻覚・幻視に対して
効果があるというふうに
いわれているのは


アリセプトのようなコリン作動性
アセチルコリンを分解する酵素
を抑制するお薬です


パーキンソン症状については
レボドーパのようなドーパミン
そのものを頭に入れるという
薬を使います


さきほどパーキンソン病の薬が
レビー小体型認知症を悪くする
というふに申しあげましたが


レボドーパのようなドーパミン
そのものを頭の中に入れるという
製剤は大丈夫なんですけども


パーキンソン病の薬の中に
アセチルコリンを増やす
薬というのがあります


それはアセチルコリンを抑える
という薬があってですね


それはアリセプトとは
全く反対の作用の薬ですので
そういう薬を使うと悪くなります


それからレビー小体型認知症の
患者さんの幻覚や妄想に対しては


抗精神病薬という精神科の薬が
非常に使いにくい


あの少量を使っただけで
激しい副作用が出たり


「嚥下障害」が起こったり
しかもそれがなかなか
よくならない


薬を切っても良くならないという
ふうなことがあるので


レビー小体病の患者さんの
幻覚や妄想に対して抗精神病薬を
使うときには、少量から極々少量から
専門医のモニターのもとで使う
という注意が必要です


それに代わって...
抑肝散のような漢方薬を使ったり
環境を改善することで


様々な精神症状を乗り越えるという
工夫が必要になります


私の外来にもレビー小体病の患者さん
レビー小体型認知症の患者さんは
たくさんいらっしゃいますが


あのー、覚えてらっしゃるので
記憶ができるので、あの早い時期
に来てくだされば


病気について理解をして頂くことが
とても、とてもというか比較的やさしい




■幻視・幻覚と距離が取れれば問題ない?


幻視というのは
本人にとっては全く本当のことで
幻ではないのだけれど


でも早い時期からその幻視は
レビー小体型認知症という
病気の症状であるということを
外来で話し続けていると


患者さんの中には
先生が幻視というものが
呼んでらっしゃるものが
この頃見えません


というふうな形で少しその幻覚と
距離をとることができます


で幻覚と距離をとることができないと
幻覚を説明するための妄想が
起こってきます


だけど、幻覚に対して
心理的な距離を取ることができて
私の母が夜私の枕元に立って
こういうことをしたんだと


信じきっている人と先生が幻覚
あの幻視というものが現れたので
お茶を出してしまったけど


結局飲んでくれなかったというふうに
距離の取れる人とでは


説明あのー、頭の中でご自分を納得
させる努力ても全然違うので


先生が幻視と呼ぶものというふうな
距離感があれば、何もそれを
説明する必要はない




■できるだけ早く診断を受ける


幻かもしれないからだけど
それに対する距離感がないと
私の母が出てきた...


何年も前に死んだ私の母は
なぜここに出てくるのかということ
について説明をしなければならない


そうするとそこで様々な二次性の妄想
が出てくるということになります


そういう意味でも、お薬の使いにくい
レビー小体型認知症の患者さんの認知症
については、早い時期に診断し


早い時期から専門家のサポートを
受けるということが大事であろう
というふうに思います





動画の内容はここまでです。


齋藤正彦医師は、東京大学医学部医学科卒業
してから今日まで、日本の精神医学のパイオニア
として君臨している方です。


まさかYoutube動画をアップされていたとは、
思いませんでしてので、非常に驚きました。


これからも時間が許す限り定期的に認知症関連の
動画も紹介させていただきたいと思います。


いつも本当にありがとうございます。
ぜひブックマークしていただきたく、
何卒よろしくお願いします。


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