2015年04月の記事一覧

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クリニカルパスが導入されている医療機関で看護師として働くメリット・デメリットとは?

看護師の仕事の問題
■クリニカルパスとは?「 クリニカルパス 」は、質の高い医療を効率よく患者さんに提供するために開発された診療計画票です。文字だけでなくイラストなどを織り込んで分…

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老健看護師として介護老人保健施設で働く魅力とは?医療機関にはない施設で働くメリット・デメリットとは?

介護老人保健施設の仕事
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クリニカルパスが導入されている医療機関で看護師として働くメリット・デメリットとは?

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■クリニカルパスとは?


「 クリニカルパス 」は、質の高い医療を効率よく患者さんに提供するために開発された
診療計画票です。文字だけでなくイラストなどを織り込んで分かりやすいのが特徴です。


また医療機関によっては、「クリティカルパス」と呼ぶところもあります。


意外にもクリティカルパスを最初に導入したのは医療機関ではないんです。


1950年代にアメリカの工業界で初めてクリニカルパス導入され、医療機関で広く浸透
したのは、それから30年後の1980年代に入ってからだそうです。


また日本ではさらに遅れて1990年代に入ってから、少しずつ浸透していきました。


クリティカルパスを導入することで院内における様々な情報を共有しやすくなります。


ですので、業務を飛躍的に改善、チーム医療の向上、インフォームド・コンセントの充実、
科学的根拠に基づく適正な医療の実施(EBM)などがクリニカルパスの導入で期待できます。


現状では病床数(400以上)が多い病院では約90%以上導入されてますが、それ以下
となると殘念ながらクリティカルパスを導入していない病院の方が圧倒的に多いです。





■クリニカルパスを導入している病院で働くメリット


クリニカルパスを導入している職場とそうでない職場を比較した場合、導入している職場
の方が働きやすいとされています。看護師さんの間でも評判は決して悪くありません。


例えばクリニカルパスが導入されている病院では1人の患者さんが入院してから退院する
までの治療、手術、看護、生活介助などの計画がすべて一元管理されています。


このため看護師さんがアセスメントを行いながら看護計画を立てなくてもよくなります。


まずクリニカルパスの診療計画に沿って、患者さんにきちんと説明し、患者さんから理解
が得られた状態で適切なケアを行っていきますので、後々揉めることがありません。


クリニカルパスは、患者さん用と病院用(医師、看護師など)に分かれていまして、
クリニカルパスを導入している病院では、大抵入院してすぐに患者さんに手渡されます。


このため患者さんは入院してから退院するまでの治療に関する、おおよそのスケジュール
を把握しながら、その経過をある程度予測することができるので、不安を軽減できます。


例えば入院当日はどういったことを行うのか、翌日以降に受ける検査やどんな治療・ケア
を行うのかが明確に記載されているので、患者さんは入院した時点で知ることができます。


クリニカルパスを導入することでチーム医療として強化できる点も大きなメリットです。
これはチーム内の不協和音を最小限におさえてくれるので、より働きやすくなります。


例えばA医師と看護師Bが同じチームでCという患者さんの治療にあたっているとします。


A医師も看護師Bもクリニカルパスに沿って治療および看護を進めることができますので、
何度も同じことを確認しあわなくてもよくなり、これだけでかなりの労力を抑えられます。





■クリニカルパスのその他の役割


患者さんの術後の食事や入浴、体位変換などのケアも標準化されたものが表になってます。
その表に沿ってケアを行えば良いので、余計なことを考えずに仕事に集中できます。


看護師さん一人一人の負担を軽減できるだけでなく、より効率よく仕事をこなせます。


例えば医師の指示を何度も確認する必要もありませんし、自分で不明な点を調べる必要も
ないといった具合に、大幅にこれまでの無駄を省くことができるようになりました。


クリニカルパスを見るだけで、詳細に自分のやるべき処置やケアが記載されていますので、
患者さんの対応がよりスムーズに行えるだけでなく、より質の高いケアを行えます。


これまでどうしても看護師さんによって「看護の質」に差があったわけですが、こうした
問題もクリニカルパスを導入することによって、ほぼ解消されました。


大抵どこの医療機関でもクリニカルパスは患者さん用と病院用の二つを作成します。


そして、患者さんが入院したら、すぐにクリニカルパス手渡すことができますので、入院
当日に検査、治療、手術、処置、看護など退院までのスケジュールを説明できます。


また、患者さんもクリニカルパスを見れば、説明をきちんと聞いたいなかったとしても、
患者さん自身の目で退院までのスケジュールを確認し、しっかり把握することができます。


例えば検査を受けて何日後に手術を受けるのか、また手術受けてから普通の食事ができる
ようになるまでには何日かかるのかといったことを患者さん自ら把握できます。


このため、患者さんに対する説明不足によって生じるトラブルなども激減します。


患者さんが余計なことに気を取られないで済みますので、患者さんの不安も激減します。
これにより患者さんの心に安心感が広がり治療及び手術の経過も必然的に良くなります。





■看護師として復職するなら?


病床数が多く、尚且つ一日に沢山の患者さんが入退院するような規模の大きな病院では、
当然それぞれの看護師さんが対応する患者さんの数も比例して多くなります。


このような状況で看護師さんが看護計画を作成するとなったら大変です。


時間が取られすぎて、本来やるべき重要度の高い仕事が出来なくなってしまいます。


しかし、クリニカルパスを導入することによって、こうした問題も解消されます。


また、クリニカルパスによって科学的根拠に基づいた治療がより可能となり、意味のない
検査や無駄な投薬を軽減できるので、医療機関側も大幅にコストを削減できます。


そして、クリニカルパスの作成についてですが、医師や看護師は勿論のこと、薬剤師、
検査技師、放射線技師など、それぞれの専門分野の意見をしっかり集約しています。


しかも、しっかり科学的根拠に沿っていますので、机上の空論とはなりえません。


クリニカルパスによって質の高い確かな情報をそれぞれの専門スタッフが共有することに
よって、多くの医療機関でチーム医療の質を飛躍的に向上することに成功しています。


どの患者さんに対しても同レベルの治療及び看護を行うことが出来ますので、提供できる
サービスの質を平均化することで患者さんの不満を大幅に抑えることができます。


勿論クリニカルパスは、決して万能というわけではありません。


改善しなければならない点を多く含んでいます。例えば患者さんの多くが長期間入院する
療養型の医療機関では、クリニカルパスは期待される効果を発揮しにくいです。


それよりも、「外科病棟」のように出来るだけ早い段階で手術や治療をして退院していく
方が向いています。しかも無駄な検査などを大幅に減らすことができます。


こうしたメリット・デメリットが色々ありますが、もし復職して看護師として働くなら、
クリニカルパスが導入されている医療機関を選ぶことを強くオススメします。

老健看護師として介護老人保健施設で働く魅力とは?医療機関にはない施設で働くメリット・デメリットとは?

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■介護老人保健施設の主な目的


介護老人保健施設は利用者さんの「 在宅復帰 」を主な目的としております。そのために
リハビリを中心に介護を行っているわけですが、施設内では当然医療行為を行います。


この点がデイサービスなど、他の介護施設と異なる点です。


このため老健看護師として働くには、病棟勤務の経験がどうしても求められます。


基本的に介護老人保健施設では日勤が中心となります。また医師が常駐しているところも
多いので、老健看護師さんは医師の先生との連携することが非常に大切です。


介護施設の代表である「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」は、日勤・夜勤の両方
がありますが、施設によっては日勤のみのところも少なくありません。


介護老人保健施設も日勤・夜勤もあり、介護施設と病院の中間といったところです。





■介護老人保健施設での働き方について


介護老人保健施設は、医師が常駐しているところが多いです。


このため24時間体制で看護サービスを提供していることから「夜勤」があるわけですが、
他の介護関連施設よりも配置されている看護師さんの数が多いのが特徴です。


このため他の介護施設よりも看護師求人の数が多いとされています。


リハビリを主な目的としていることから「理学療法士」や「作業療法士」が常駐している
ケースも少なくありません。このため施設内は必然的にスタッフの数が多くなります。


ですので、老健看護師さんは利用者さんが健やかに安心して過ごしていただくためにも、
「 介護スタッフ 」の方々としっかり連携を取ることも非常に重要です。





■老健看護師のやりがいとは?


介護老人保健施設で働く看護師さんの「やりがい」についてですが、やはり利用者さんが
施設内で一生懸命リハビリを続け、家族が待つ自宅へ帰ることが出来た時だそうです。


残念ながら利用者さんのご家族の中には、自宅復帰に消極的な場合が少なくありません。
また思ったように利用者さんのリハビリが進まないケースも多々あります。


そうした厳しい状況にありながら、利用者さんが自宅復帰が出来るまでに機能が回復し、
ご自宅に戻られる方を見送るときは、やはりこみあげてくるものがあります。


こういったことを他のスタッフと共有できる喜びという点も大きな魅力となります。





■介護士と看護師の仕事の分業化が後退する?


法改正によって2012年4月より、介護士さんも一部医療行為が解禁になりましたが、
介護施設はどこも人材不足のため、法改正以前から一部の医療行為を行っていました。


これまで暗黙の了解とされていたことが、法によって明文化されました。


ちなみに現在介護士さんが行える医療行為は以下の二つです。


(1)たんの吸引(咽頭内は原則禁止)

(2)経管栄養(胃瘻・腸瘻・経鼻経管栄養からの注入)


登録研修機関で研修を受けて、認定証を交付された介護士のみ上述した医療行為を行える
のですが、これに以下の条件がプラスされますので、かなり窮屈な印象を受けます。


●「医師・看護職員と介護職員等との連携体制が確保されている場合に限り」

●「本人(ご家族)の同意が必要」

●「医療者による監督の下」


しかし残念ながら介護士さんの中で受講される方は期待していたほど多くないようです。


法改正前も浣腸や摘便まで介護士さんが行っているケースが少なからずありましたので、
研修を受けることで、自分の役割が増えることを警戒しているのかもしれません。


これまで医療行為を行えるのが医師や看護師だけというのは、介護関連施設の度を超えた
「人手不足」な状態をみれば、どう考えても無理がありすぎました。





■介護関連施設へ安易に転職すると後悔する?


本来であれば看護師さんと介護士さんの仕事は明確に分業されるべきなのですが、ご存知
のとおり多くの施設が人材不足に陥っているため、あれもこれもごっちゃになっています。


しかも2014年の介護報酬改定にともない、今後さらに人材確保が難しくなるとされて
いるだけに、介護老人保健施設などで看護師として働く場合は注意が必要です。


本来であれば介護関連施設における看護師さんの仕事は利用者さんの健康管理です。


バイタルサインのチェックをはじめ服薬管理、点滴、浣腸、摘便などの医療行為や突発的
な怪我や急変した場合の対応などを行うだけでも仕事量としてはかなりの量です。


しかし、きちんと分業されていない施設では、これらに加えて介護の仕事を手伝わされる
ケースが少なくありません。その結果として余計に看護師さんの負担が大きくなります。


しかも、利用者さんだけでなく、従業員(パートなどを含む)の健康管理まで行わなけれ
ばならない施設もあり、こうなると、とても看護師さんだけでは対応出来ません。


もし転職を考えているのであれば、求人先の労働条件をしっかり把握して下さい。


介護の仕事をするために介護関連施設に転職するのであれば問題はありません。


しかし、大抵の方はそうではありません。病院で長らく働いていた看護師さんが介護関連
施設へ転職しても、上述した理由から仕事があまりにも過酷なため辞めてしまいます。


また、お給料もどうしても、医療機関で働くよりも低くなってしまうので、施設であれば
どこでもいいと安易に転職してしまうと後悔することになるので要注意です。


純粋に看護の仕事のみ行いたいというのであれば、やはり医療機関で働くのがベストです。


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