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今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの人気番組「おはようドクター」
で胃がんについて特集が組まれたさいに
放送されたものです。


男女合わせて、ガンの中で最も多いのが、
胃がんでして、早期発見であれば、9割超
命は助かるとされています。


今回は、上部消化管外科の笹子三津留先生
が非常に分かりやすく解説してます。


今回の動画は7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■胃がんの都市伝説の真実とは?
 
 
「脇浜紀子さん」

今日のドクターは
兵庫医科大学病院のスーパードクター
上部消化管外科の笹子三津留先生


胃がんの手術数三千例以上という
胃がんの手術で世界的に
トップレベルの外科医です


今日のおはようドクターは
どこまで知っていますか?
胃がんの最新情報です。


胃がんの患者数は
肺がんより少ない、
○か×か?


ピロリ菌を除菌すれば
胃がんにならない
○か×か?


先生、胃がんの患者数は
肺がんより少ない?○か×か?



「笹子医師」

はい、これはバツです


日本中でガンという病気になられる方で
一番多いがんが胃がんなんです。



「脇浜紀子さん」

日本人に一番多いのは胃がん?
そうなんですか。


では、更に詳しくお願いします。



「笹子医師」

表のようにですね、患者数と死亡数
の順位が変わっています


女性の場合はおんなじなんですけども
これはどういうことかというと


かかる患者さんの割りに亡くなる方が
少ないのが胃がんで...


かかる患者さんのうち、亡くなる方の
率が高いのが肺がんということで


胃がんは、比較的なっても治りやすい
がんに考えていいと思います



「脇浜紀子さん」

少し年齢別でちょっと見て
みようかと思うんですが...



「笹子医師」

患者さんの男女比の差が出てますけども
五十歳と七十歳をご覧いただくと
五〜六倍違いますよねすね


それだけ年齢が進めば進むほど
胃がんになる患者さんっていうのは
急激に増えるということになります



「脇浜紀子さん」

先生、胃がんはどのくらいの
確率で治るんでしょうか?



「笹子医師」

病気の進行度によって変わります


早期発見で、いわゆる早期がんと
呼ばれる状態で見つかった方々は


「95%」ぐらいは治ると
お考えいただいていいと思います


一方、やはり手遅れに近い状態で
見つかった方々は治る率が
やはり低くなりますね



「脇浜紀子さん」

では胃がんの原因についての問です


ピロリ菌を除菌すれば胃がん
にならない、○か×か?



「笹子医師」

はい、これは×ですね


はい、胃がんの原因でピロリ菌という
のが「重要」であるということは
明らかに証明されています


ただ、ピロリ菌を何十年も胃の中に
住ませていた胃袋をすでにがんの芽が
どこかで起こっている


そうするとその時点で
「ピロリ菌」を除去しても
どこかの時点で出てくるということは
やはりい考えなきゃいけないです


除菌をしてしまうと
もうならないと思って検診を受けるのを
止められちゃう方が何か最近出てきたんで
とっても危険だと思います。



「脇浜紀子さん」

胃がんの発生する「原因」というのは
他にどんなものがあるんですか?



「笹子医師」

はい、今のところまず間違いないと
いわれているのが喫煙、たばこですね


それと高塩食、つまり塩分の多く
含まれたお食事です。



「脇浜紀子さん」

先生、胃がんは症状から
その進行度合いというのは
分かるんでしょうか?



「笹子医師」

正確に言うと難しいです


ただ症状が出るのは早期がんの半分ぐらい
の患者さんと、進行がんのごく一部の
患者さんで症状がない方のほうが
まぁ多いかも知れません


すごく大きながんになっても
全く症状が出ないことがあるので


症状に頼って病気を考えるっていのは
少し危険で、やはりある年齢以上なれば
検診を受けるのが大切だと思います。



「脇浜紀子さん」

定期的に検診は
受けていかないといけないと
はい、では胃がんの治療方法
について教えてください。



「笹子医師」

胃がんの治療というのは
基本的には病巣を完全に取り除く
ということが治療の原則です


ごく初期のものは胃カメラ
内視鏡によって切除する
ことができます


それ以上進んでいる方は
基本的には「手術」で取り除く
胃を切るってことですね



「脇浜紀子さん」

どんな患者さんだったら、
この内視鏡で手術ができるんですか?。



「笹子医師」

はい、それはですね大きさが2cm以下
粘膜の中、一番表面ってことですね


それから潰瘍がなくて
がんの組織が分化型っていうのは
周囲の組織とあんまり構造が
かけ離れてないようなタイプ
を言うんですけど


この4つの条件を目指すとは
絶対的な適応というふうに言われてます。



「脇浜紀子さん」

内視鏡でがんのところだけを
取るという方法を具体的に
教えて頂けますか?



「笹子医師」

はい、ここのガンが赤いとこだとしますと
まわりに電気メスのようなもので焦げ目で
一応印をつけるんですね


で、「ここを取らなければダメですよ」
っていう印をつけて...


そこの病巣の下にですね
ここの表面が粘膜です。


粘膜のとこにある
ガンを対象にしてますので
その下に生理的食塩水などまあ
いろんな工夫をしてる先生もありますが


ここにお水を入れて膨らませる
すると盛り上がりますので
盛り上がった状態だと


こういう電気メスというのは
安全に使えますので、
周りをこう切っていくわけですね。



「笹子医師」

で、周りを切っても
この縁取りが切れるだけで
ここの周囲とは離れますけど


今度底の方と
離さなきゃいけないので
そのあと、この底の方との間
を切っていくと...


そうするとここがポコと外れると
こういうことですね


これをホントに胃カメラを
見てるだけでやりますので
お腹も切らないし、胃も切らないと
そういうことになります


がんの進み具合によって
治療法は様々ですが、現在、胃がんで
命を落とされる方というのは
かなり少なくなってきています


おおよそ七割ぐらいの方は
胃がんになっても治りますので
検診を受けるなり、人間ドックに
行くなりして早く発見していただく
ということが大切になると思います。



「脇浜紀子さん」

はい、毎年検査を受けます。


笹子三津留先生にお話伺いましたけれども
あのー、とても素敵な先生でしたね


あのー、世界トップレベルの医師
ということなんですけども


そんなにあのー、偉そうなとか気取った
ところが全くなく、非常に気さくに
お話していただきました


それにしても胃がんて症状がない場合が
あるというのが、ちょっと怖いなと
やっぱり思いましたね


私は毎年人間ドックが受けて胃カメラ
飲んでますけれども、萎縮性胃炎がある
といわれているので十分注意しなきゃ
いけないなというふうに思いました


皆さんもね、検査を
しっかり毎年受けましょう。




動画の内容はここまでです。


胃がん手術数3000以上というのは、
本当に驚異的なことなんですが、
非常に紳士な方ですよね。


これまでまことしやかに囁かれていた
胃がんに関する情報も嘘であることが
笹子医師によって具体的に解説され、
いかに情報が大切か思い知らされました。


この素晴しい番組をリアルタイムで見る
ことができる関西の方が羨ましいです。


いつも本当にありがとうございます。
ぜひブックマークしていただきたく、
何卒よろしくお願いします。