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今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの番組「おはようドクター」
「強迫性障害」特集の後半です。


強迫性障害の治療法として薬物療法と
認知行動療法二種類があります。


抗うつ剤の副作用の問題がいろいろな
場で取り沙汰されていましたが、
かなり改善されているようです。


今回の動画も7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■強迫性障害の最新の治療法について
 
 
「脇浜紀子さん」

皆さんもこんな経験はありませんか?


カギをちゃんとかけたかな


火をちゃんと消したかな?


不安になって家に戻って
確認をしたという人もいるはずです


しかし、何度も確認しないと気が済まない
それは強迫性障害の可能性があります


今日のドクターは、兵庫医科大学病院
精神科神経科の松永寿人先生、強迫性障害
の治療では我が国における第一人者です


松永先生、まずは強迫性障害という
病気の特徴から教えて下さい。



「松永寿人先生」

はい、強迫性障害では自分ではつまらない
こと、そしてそれが馬鹿ばかしいことだと
いうふうにわかっていても


ある考えが頭から離れない
無意味であると分かっていても
何度も同じ行動を繰り返してしまう


そういったことにより、日常生活に支障
が出てくる病気であります。



「脇浜紀子さん」

主な症状にはどんなものがあるんすか?



「松永寿人先生」

そうですねえ、例えば「不潔」に思って
何度も手を洗ってしまう


それとか、その外出前ですね、泥棒が
入られないように何度も鍵の確認をして
なかなか家から出られなくなってしまう
こういった症状があります。



「脇浜紀子さん」

なるほど、あの強迫性障害なりやすい
性格というものもあるんでしょうか?。



「松永寿人先生」

強迫性障害を発症しやすい人というのは
完璧主義の人、で責任感が強い人


例えば人に迷惑をかけてはいけない
そういったことですね。


で几帳面、そして仕事熱心、例えば仕事
でミスをしたいけない、こういうふうに
自分を追い込んでしまう方、また頑固
な方も非常に多いように思います。



「脇浜紀子さん」

こうしてみますと、真面目な人がなり
やすいのかなとも思いますけれども
強迫性障害の治療について教えて下さい。



「松永寿人先生」

はい、依然はかなり難しい病気という
ふうに考えられてきました


しかし最近では、適切な治療を行えば
回復が期待できるというふうな
状態となっております


強迫性障害の治療には「薬物療法」と
「認知行動療法」があります。


通常はこの二つを組合わせることによって
治療効果がより上がるという
ふうに考えております。



「脇浜紀子さん」

それでは薬物治療か教えてください。



「松永寿人先生」

はい、強迫性障害の原因の一つと考えられ
ておりますセロトニンの異常というものを
調節するそういった抗鬱薬を使用します。


セロトニンは脳の中の神経細胞から出る
物質で、例えば情報をコントロールしたり
精神を安定させたりする働きがあります


まあ強迫性障害の場合、神経細胞から放出
されるセロトニンが減少して感情や考え
行動などのブレーキが効きにくく
なると考えられています。


そのセロトニンを調節すると
症状は軽減いたします。



「脇浜紀子さん」

そのセロトニンの異常を調整する
お薬というのはどういう
お薬なんですか?。



「松永寿人先生」

はい、SSRIと呼ばれます。


これは選択的セロトニン再取り込み阻害薬
という抗うつ薬なんですけども


これによってセロトニンの量を増やして
不安や不快感を和らげることができます


服薬を初めますと、早い人では二週間から
三週間ぐらいで症状の軽減を経験する
などの効果が出てまいります。



「脇浜紀子さん」

セロトニンって
脳の神経伝達物質でしたよね?。



「松永寿人先生」

そうですね。



「脇浜紀子さん」

そうしますと、強迫性障害も脳の病気
とゆうことになるんですよね。



「松永寿人先生」

そうなんです


だからかそ症状が良くなっても
自分の判断で勝手に服薬を中断せずに
ですね、主治医の指示に従って
服用を続けることが大切です。



「脇浜紀子さん」

このお薬は副作用などあるんですか?。



「松永寿人先生」

はい、SSRIは従来使われてきた
抗うつ薬と比較しますと、副作用が
少ないというふうに考えられています。


しかし、中には吐き気、眠気また便秘
そうですね、下痢、こういった
副作用が出る人もいます。


特に服薬をなさって、そういった変化を
お感じになりましたら、主治医の方に
相談して頂くのがいいと思います。



「脇浜紀子さん」

先生、「強迫性障害」の「認知行動療法」
について教えてください。



「松永寿人先生」

はい、精神科医や心理士などが患者の物の
捉え方、すなわち認知やまたは


その行動のパターン、行動を変えることに
よって治療をしていくというもので...
それを働きかけていきます


強迫性障害の治療で主に行われてるものは
「曝露反応妨害法」という方法です。



「脇浜紀子さん」

曝露反応妨害法というのは、ちょっと聞き
慣れない難しい言葉なんですが、具体的
にはどんな治療法ですか?。



「松永寿人先生」

例えば少しでも汚れが手についたらですね
何度も手を洗ってしまう患者さんに


あえて汚いところ、
その人の苦手なところ例えば床とかですね
つり革などに触ってもらいます。


最初の段階では患者さんは強い不安を覚え
ますが、その状態をしばらく続けると
不安は下がってきます


手を洗うなどの強迫行為をしなくても
不安がなくなることを実感できれば
手を洗う必要がないとわかり


次第に強迫行為をしなくなる
方向に向かいます。



「脇浜紀子さん」

少し荒療治的な感じという
ことですかね?。



「松永寿人先生」

そうですね。例えば私の患者さんで
●●怖い方がいらっしゃったんですが
その方がインドへ旅行しまして


帰国すると、すっかり治ったという
方もいらっしゃいます。



「脇浜紀子さん」

えーそうなんですか?。



「松永寿人先生」

旅行中、嫌でもですね、多少汚いトイレ
に挑戦した、そういったことがよかった
んだと思っております。



「脇浜紀子さん」

なるほど。松永先生、強迫性障害という
のは心の病ではなく脳の病気だという
のはちょっとに驚きました。



「松永寿人先生」

しっかり麻薬物情報と認知行動療法を
行えば、まあ、少なくとも半数ぐらいの
方すね、良くなっていくという
ふうに考えております。


強迫性障害かなか思うような症状があり
ましたら、精神科や心療内科をですね、
早めに受診されるのが良いと思います。



「脇浜紀子さん」

適切な治療を行えば回復がちゃんと
期待できるということそうですね。



「松永寿人先生」

そうですね、はい。



「脇浜紀子さん」

はい、ありがとうございました。



「松永寿人先生」

どうもありがとうございます。



「脇浜紀子さん」

強迫性障害にはなりやすい性格がある
という話でしたね、完璧主義、責任感
の強い人、それから几帳面、仕事熱心
頑固というのことなんですが


私わりと当てはまるんですよね


責任感も強いですし、仕事も熱心な方
だと思うんですが、ただですね几帳面
というのはちょっと当てはまらないな
と思って、話を聞いていました


いずれにしろ、先生に話を伺いますと
やはりこう何か気晴らしできる方法を
もっている人というのはかかりにくい
ということなんですよね


ええですので恐怖感とかに強迫観念に
ずっとかられてしまうのをやはりこう
払うには気晴らしの方法をもつという
ことが大切なのかなという
ふうに思いました。


実際先生の患者さんでインド旅行に
行ったら症状が治ってしまったという
方もいたということですので


あのワーク・ライフ・バランス、仕事も
一生懸命やるけれども、やはり何かこう
余暇に趣味を持ったりするということも
「質の高い生活」を送るためには
大切なんだなと思いました。


実際に病気にかかってしまった場合は
以前はかなり難しかったけれども


治療方法がかなり出来ているということ
ですので、強迫性障害なにか自分で
おかしいなと思ったら


やはりお医者様にお話をするというのが
一番いいことだと思います。




今回の動画はここまでです。


薬物療法と認知行動療法によって
半数以上の方が普通に日常生活を送れる
までに症状が改善されるわけですから、
すぐにでも受診したほうがいいですね。


専門医に診てもらえば、これまで抱えて
きた悩みも解消される可能性が高いです。


一番苦しいのは、自分がどれだけ苦しん
でいるのか人に言えないことだと思い
ますので、悩んでいるのであれば、
すぐに受診したほうがいいいです。


いつも本当にありがとうございます。

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何卒よろしくお願いします。