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今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの番組「おはようドクター」
「慢性腎臓病」特集の後半です。


腎臓は体内にある老廃物を濾過して
尿をつくる臓器です。


腎臓の機能が著しく悪化してしまうと、
老廃物がきちんと濾過されないため、
体内に残ってしまいます。


それにより、不整脈などによって
目眩や胸苦しさに襲われます。


今回は慢性腎臓病の具体的な治療法
について分かりやすく解説しています。



今回の動画も7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■慢性腎臓病の最新の治療法について
 
 
「植村なおみさん」

成人のおよそ8人に1人はいると考えられる
慢性腎臓病、放置しておくと命の危険も、


こんな症状は思い当たりませんか?。

●夜間に何度もトイレにいく

●足がむくみ皮膚を押すとしばらく戻らない

●立ちくらみや貧血が度々起こる
 疲れやすく息切れがする
 

これらの症状が自覚されるときは、
すでに慢性腎臓病が進行している
可能性があります。


今日のおはようドクターは、
慢性腎臓病の最新治療をお送りします。


今回は、大阪大学医学部附属病院腎臓内科
診療科長の猪阪善隆先生。


慢性腎臓病治療のエキスパートです。


先生、まずは腎臓の働きから教えてください。



「猪阪善隆先生」


腎臓は、背中側の腰の上あたりに
左右一個ずつある握りこぶし一個分
ほどの大きさの臓器です。


腎臓の働きですが、主に尿を作る
という働きがあります。



「植村なおみさん」

その腎臓が病気になる慢性腎臓病なんですが
患者数はどれぐらいいるんですか?



「猪阪善隆先生」

慢性腎臓病は、「CKD」ともいい、
患者数は1330万人くらいいると
言われています。


20歳以上の成人の中で8人に1くらいは
慢性腎臓病と言われています。


透析患者さんも国内で31万人くらい
いると言われておりまして、
毎年1万人ずつ増えています。


まさしく新たな国民病と捉えられています。



「植村なおみさん」

慢性腎臓病になりやすい人っていうのは、
どういった方なんでしょうか?



「猪阪善隆先生」

慢性腎臓病は、誰でもなる
可能性がある病気です。


特に糖尿病、高血圧、
メタボリックシンドロームの
人は注意が必要です。



「植村なおみさん」

慢性腎臓病の治療法には
どういったものがあるんですか?



「猪阪善隆先生」

大きくは薬物療法と食事療法があります。

それでは植村さんに質問です。


「植村なおみさん」

はい。



「猪阪善隆先生」

慢性腎臓病が進行した方にとって、
摂り過ぎが危険なのは、魚、肉、果物
どれでしょうか?。



「植村なおみさん」

魚、果物は身体に良さそうなんで、
お肉ですかね?。



「猪阪善隆先生」

実は、答えは3番果物なんです。



「植村なおみさん」

果物なんですか?



「猪阪善隆先生」

はい、果物には、実はカリウムが
沢山含まれています。


カリウムは、身体にとって
非常に大切なものなんですけれども、
腎臓の機能が低下しているとカリウム
が身体から排泄されずに身体の中に
溜まっていきます。


そうすると不整脈になって、
死に至ることもあるんですよ。



「植村なおみさん」

うわーそうですか、
きちんと病気の勉強をしてから
食事を取らないと駄目ってことですね。



「猪阪善隆先生」


そうですね、慢性腎臓病では、
食事が非常に大切になってまいります。


特に塩分が大切です。


塩分を摂り過ぎると、血圧が上昇して、
さらに慢性腎臓病が悪くなってしまい
ますので、1日6グラム未満に
することが大切です。


それ以外にはタンパク質の摂り過ぎも
腎臓にとって障害になる可能性が
あるので、注意が必要です。



「植村なおみさん」

他に食事で気をつけること
とかってありますか?



「猪阪善隆先生」

よく外でお弁当を買うとリン酸化合物の
表示があるかと思います。


リン酸も摂り過ぎてしまうと、
腎臓の機能が低下していく
ことがあります。


機能が低下すると、リンを体内から排出
できなくなって、骨がもろくなったり、
心臓や血管に悪影響を及ぼします。



「植村なおみさん」

先生、腎臓の機能が低下すると、
どういったことが起こるんですか?。



「猪阪善隆先生」

腎臓には、毛細血管で出来ている糸球体
と呼ばれている組織があります。


ここで血液を濾過して尿を作っているん
ですが、糸球体は一旦潰れてしまうと
元に戻ることはできません。


そうすると元気な糸球体が働いて機能を
保とうとするんですが、その糸球体に
負担がかかることによって、より障害が
進行していくことになってしまいます。



「植村なおみさん」

腎臓の機能が低下してしまった場合、
どんな治療があるんですか?。



「猪阪善隆先生」

薬物療法が中心になっていきます。


高血圧や糖尿病がある場合には、
まずその治療法を行います。


特に高血圧に対する治療が重要に
なってまいります。


糸球体は、篩のようなものなんです
けれども、高血圧があると篩の目が
大きくなっていって、蛋白尿が漏れ
だすようになります。


そうすると次第に篩の目が詰まって
しまって、ゴミがでなくなってしまい、
腎臓の機能が低下していきます。


ですから、この高血圧をきちっと治療
することが大事になってまいります。


慢性腎臓病が進行すると、
貧血になったり、尿毒素が溜まったり、
カリウム、カルシウム、リンなどの
電解質が異常をきたしたりします。


また骨がもろくなることもあります。



「植村なおみさん」

慢性腎臓病がもっと進行すると、
どういった状態になるんですか?。



「猪阪善隆先生」

老廃物が尿中の出せなくなる末期腎不全
になり、透析療法や腎臓移植が
必要になります。



「植村なおみさん」

透析療法というのはよく聞くんですが、
具体的にどういったことをするんですか?



「猪阪善隆先生」

透析療法には、透析の機器を使う
血液透析と透析液を腹腔にいれる
腹膜透析があります。


透析患者さんの9割異常の方は、
血液透析を受けています。


こちらは代表的な血液透析です。


血液を危機に通して、
余分な老廃物や水分を除去した後に
また血液中に戻します。



「植村なおみさん」

血液を入れ替えるという
感じなんですね。



「猪阪善隆先生」

そうですね。



「植村なおみさん」

どれくらい時間がかかるんですか?



「猪阪善隆先生」

1回あたり4時間くらいかかります
これを週に3回するんですよ。



「植村なおみさん」

血液透析を受けることになったら、
随分生活の自由が制限される
ことになるんですね。



「猪阪善隆先生」

そうですね。


そうならないことが重要ですね。



「植村なおみさん」

はい、それでは最後に慢性腎臓病に
関してアドバイスをお願いします。



「猪阪善隆先生」

はい。


はい、年に1回は定期的に検査を
受けることが大切です。


特に生活習慣病があるような方や
これまでに「他の腎臓病」が
見つかったような人


家族に腎臓病を指摘されたことが
あるような方っていうのは、
積極的に病院で検査を受けて下さい。



「植村なおみさん」

まずは検査ですね。



「猪阪善隆先生」

そうですね。


早期発見が大事ですね。



「植村なおみさん」

ありがとうございました。


たった今、収録が終わりました。


猪阪善隆先生、すごくあのマイルドな
語り口で優しい先生でした。


ありがとうございました。


それにしても慢性腎臓病怖いですよね。


夜中によくトイレに行くっていっても、
具体的に何回なのかちょっと
気になりますよね。


あの〜収録の合間合間に先生に聞いた
ところ、私実際夜中に3〜4回行く
ことがあるんですけど、


先生に「3〜4回って多くないですよね?」
って聞いたら、「あっ結構多いです」
って言われちゃいました。


ちょっとドキドキします。


足も浮腫みますし、今年の人間ドック、
きっちり検査をしてきたいと思います。



今回の動画はここまでとなっています。


お酒を飲んでいないにもかかわらず、
夜中にトイレに何度も起きてしまう場合、
かなり腎臓の機能が弱ってます。


早い段階で治療すれば問題ありません。
多少症状が進行していても大丈夫です。


透析治療を受けるまでに症状を悪化
させないためにも早期発見が大切ですね。


いつも本当にありがとうございます。

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