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今回ご紹介させていただく動画は、
福島中央テレビの番組「福島ドクターズTV」
「前立腺がん」を特集したものです。


前立腺がんについて基本的な症状や原因
について分かりやすく解説しています。


実際に手術を受た方々のインタビューも収め
られているので、非常にためになります。


やはり50歳を過ぎたら検診を受けられた方
がいいようで、今回は実際にPSA検査を受けて、
早期発見できた患者さんのお話もあります。


治療そのものに対する恐怖感は、今回の動画
をご覧頂ければ解消出来ると思います。


今回の動画は15分以上ありますので、
非常に長いですが、お時間のあるときにでも
ご覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■前立腺がんとは?


「中川久美さん」

みなさんこんにちは。


「見る、知る、学ぶ」福島ドクターズTV、
ナビゲーターの中川久美です。


自分のことはもちろんですが、
家族や周りの大切な人の健康って
とっても気になりますよね。


この番組では、身近な病気について
専門のドクターにお話を伺いながら
健康に役立つさまざまな情報を
お届けしてまいります。



さて、最近も有名なプロゴルファーが
この病気で亡くなったという
ニュースがありました。


今回のテーマはこちら「前立腺がん」です。


前立腺がんは患者が年々急激に増えていて、
ここ十年で二倍近くになっています。


また、亡くなる人の数も
肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、
すい臓がんに続き、第六位です。


一方で前立腺がんはとても治りやすい
がんとも言われています。


ポイントはどんな病気にも共通すること
ですが、「早期発見」です。


まずは「前立腺がん」とは
どんな病気なのかを見ていきましょう。




■前立腺がんが急激に増えている理由


「ナレーション」

前立腺は男性だけが持っている染色器官の
一つで、膀胱のすぐ下にあり、尿の通り道
である尿道を取り囲んでいます。


くるみくらいの大きさで
精液の一部を作っています。


がんが前立腺の中にとどまっている時に
見つけることができれば、ほぼ治りますが、
そこから外に出て、体のあちこちに転移する
ようになると治療が難しくなってしまいます。


前立腺がんは50代から
急激に増える傾向にあります。


郡山市の太田西ノ内病院 泌尿器科部長
村上房夫医師にお話を伺いました。



「中川久美さん」

なぜ五十代から前立腺ガンになる人が
多くなるんでしょうか?。



「村上房夫医師」

男性ホルモンが関係してるんじゃないかと
言われてるんです。で、五十代くらいから
ホルモンバランスが変わってくるので、
それが関係してるんじゃないかと思います。


で、年齢が高くなるにつれて、
この病気になる人増えていますね。



「中川久美さん」

今、急激に前立腺がんになる人が増えて
いますけど、これはなぜですか?。



「村上房夫医師」

これはもう食生活の欧米化にあると思うん
です。で、少し前まではね、前立腺がんに
なる人は日本人では少なかったんですけど


油っぽい食事を摂るようになってきてから
増えてきたと思うんです。


で、日本に住む日本人とハワイに住む
日系人を比べますと、ハワイに住む日系人
の方が前線がんになる人が多い
というデータもあります。




■前立腺がんと遺伝は関係ある?


「ナレーション」


アメリカでは現在、前立腺がんが男性の
かかるがんの第一位となっていますが、


日本も8年後の2020年には肺がんに
次いで第二位になると予想されています。



「中川久美さん」

身内の方に、前立腺がんの方って
いらっしゃったりするんですか?。


「村上房夫医師」

えーとね、実はあのー、
それから振り返ってみると、
私の父が前立腺がんやってるんですよね。


でもをもうちょっと歳とってからなんで、
私はそこまで考えてなかったんで、


あの正直言うとそういう意味では
びっくりしましたね。



「中川久美さん」

身内の方に前立腺がんっていう方は
いらっしゃったりしたんですか?。


「患者さんA」

なかったですね。ですから何が原因で
そうなったのか分からないんですけどね。



「患者さんB」

身内はいないですね。


がん系列であるんですけど、両親ともがん
なんですけども、前立腺っていうのは
私がはじめてですね。



「ナレーション」

家族など「血縁関係」のある人に
前立腺がんの人がいると体質的にかかり
やすいという傾向はありますが、


「遺伝的」な要素だけでなく、
誰もが成り得る危険性を持つ病気なのです。




■前立腺がんを早期発見するには?


「中川久美さん」

前立腺がんは五十歳を過ぎた男性なら
誰もが気をつけなければならない身近な病気
であることがお分かり頂けたと思います。


ではどうすれば「前立腺がん」を
早く見つけることができるのでしょうか?。



「ナレーション」

前立腺がんは主に尿道から離れた場所に
できるため、早期の場合、自覚症状は
ほとんどありません。


がんが進行して尿道や膀胱を圧迫するよう
になると尿が出にくくなったり、痛みを
伴ったりするようになります。


さらに...



「村上房夫医師」

「腰が痛い」とか、「背中が痛い」って
いう患者さんは、最初整骨院とか整形外科
のほうに行きますね。


それでまあ、色々検査をしてみると、
実は前立腺がんが進行するにつれて
腰椎とかなんかに移転する場合があるんで、
それによる痛みが起こることはあります。


その場合、泌尿器科に送られてくる
ケースが非常に多いです。


それで調べてみると、中には前立腺がんの
患者さんがいると、で、腰椎転移があると、
そういう患者さんも非常に多いです。




■PSA血液検査の凄さについて!


「ナレーション」

前立腺がんは骨に転移しやすいという性質
があり、腰の痛みなどで整形外科に行って
見つかることも多いのです。


また、他の臓器のがんに比べて
進行のスピードが遅いのが特徴といわれ、


症状が出たときにはがんが進行してしまって
いるケースが多いので、症状が出る前に
見つけることが大切です。


前立腺がんを見つけるには以前は肛門から
指を入れて直腸の壁越しに前立腺の大きさや
形などを確認する直腸診と呼ばれる方法
しかありませんでした。


しかし触診ではがんがある程度大きくなって
からでないと見つけることはできません。


そこで今注目されているのが
「PSA」と呼ばれる血液検査です。


PSAとは前立腺だけで作られるたんぱく質の
こと、健康なときでも作られていますが、
がんになるとその量が格段に増えます。


血液中のPSAの値を調べることでがんの疑い
があるかどうかを知ることができるのです。


値が高ければ必ずがんというわけではあり
ませんが、血液を調べるだけで症状がない
早期の段階でも、がんを見つける
ことができるのです。




■PSAを受けた患者さんの効果とは?


「患者さんA」

会社でやってるあの年一回の定期検診、
成人病検査でそれでたまたまPSAというのが、
その時やってみてはなんて言われてですね、
それれで分かったんです。



「中川久美さん」


あっそうですか、
じゃぁそれまで全くなにもなくて?。



「患者さんA」

ないですね。全然分かんなくて、
前立腺なんていうこと自体もあまり
関心なかったっていいますか...



「患者さんB」

自分がなると思ってませんでしたから、
血液をただとるだけですから。


はい、それで全部わかるわけですからねえ、
是非調べられるといいと思いますね。



「ナレーション」

前立腺がんは早く見つけることができれば、
9割は治ると言われる病気です。



「中川久美さん」

この後は前立腺がんの
治療についてお伝えします。




■前立腺がんの最新の治療法について


「ナレーション」

前立腺がんの治療は手術とホルモン療法、
そして放射線治療が基本です。


これらをどういう順序でどう組み合わせるか
はそれぞれの症状によって変わります。


一般的な手術では前立腺とその周辺を取り
除く全摘手術が行われます。


最も広く行われているのは、おへその下を
十五センチほど切りひらく方法ですが、


最近は患者の体の負担を考えて、五センチ
ほど切りひらいたところに内視鏡を入れて
摘出する小切開手術も増えてきています。


また、前立腺癌の進行は緩やかなため、
お年寄りに見つかった場合には積極的にせず
経過を観察する待機療法と呼ばれる方法
を選択することもあります。



「中川久美さん」

がんと言われてしまうと、
どうしても不安で押しつぶされそうに
なってしまうと思うんですが?。



「村上房夫医師」

前立腺がんはゆっくり進行するがんで、
がんだからといって、すぐに命を落とす
わけではないと思うんです。


で、色々な治療法がありますし、また手術
とか放射線照射、あとはホルモン療法、
それが非常によく効く場合もあります。


だからあきらめないで、
病気と向かってほしいと思います。




■前立腺がん治療は怖くない?


「患者さんA」

放射線の治療っていうのが、
こんなに簡単に出来るものなのかなと、


最初は私もね素人でほとんど分かんなかった
んですけども、ほとんど痛みも何もなくて、
治療をしていただきましたんで...。



「中川久美さん」

今本当にお元気ですもんね。



「患者さんA」

最近ね、みなさんから顔色が少し良くなった
んじゃないですかって言われてますんで、


なんとなくこう...自分の身体に
自信がついきたっていうかね。



「中川久美さん」

前立腺がんは、発見が早ければ早いほど
治療の選択の幅が広がりますし、
治る確率も高くなります。


ですから、
50歳を過ぎたら必ず検査を
受けて下さいね。


PSAの検査や前立腺がんに
関する診察は泌尿器科で
受けることができます。


またPSAの検査は人間ドックや皆さんが
お住まいの市町村でも行っているところが
ありますので問い合わせてみてください。


なお、前立腺がんに関する情報は読売新聞
の医療サイト「ヨミドクター」でも
ご覧いただくことができます。


是非ご覧になってください。




■「医話Q題」正しいうがいのあれこれ


「中川久美さん」

きっと風邪やインフルエンザが
流行っていますが、みなさんは
しっかり予防していますか?。


基本になるのは何と言っても
「手洗い」そして「うがい」です。


今日は改めて正しい「うがいの仕方」
を見ていきましょう。



「ナレーション」

うがいをするとき最初から上を向いて
ガラガラと始める人がいますが、
これは正しくありません。


いきなり上を向いてしまうと口の中の細菌や
ウイルスがのどに運ばれてしまうからです。


うがいは口とのどをわけ、うがいする順番
を守ることがとても大切です。


まずはクチュクチュと口の中だけを
しっかりすすいで吐き出します。


口の中にある雑菌やウイルス、
食べかすなどを洗い流しましょう。


口の中がキレイになったら
「のど」のうがいを始めます。


上を向いて口を開けながら喉の奥まで
水が届くようにガラガラと音を立てて
十五秒間うがいします。


しっかり洗い流すには思った以上に時間を
かける必要があるようです。


口に含む水を新しく変えながら喉のうがい
を二、三回繰り返しましょう。


うがい薬を使うことも多いと思いますが、
その時に気をつけたいポイントがあります。


郡山市のアイランド薬局の脇屋明彦さん
に教えていただきました。




■うがい薬の正しい使用法とは?


「脇屋明彦さん」

一般的なうがい薬ですけれども、
よくあの濃くすれば効くんじゃないかと
思われがちなんですけれども、


やはりこれも使うには一定の濃度調整という
ものが必要になってきますので、


大体2〜4mlぐらい、
こちらにメモリが書いてありますので、
メモリで測っていただきまして、


それをコップ3分の1ぐらい、
60mlぐらいに薄めてお使いいただくと、


やたら濃くしてしまいますと甲状腺などへ
の影響も考えられますので、ここはきちんと
した薄めかたでお使いいただきたい
なというふうに思います。



「中川久美さん」

喉が少し痛い時などは効果を高めたくて、
ついついうがい薬を濃くして
しまいがちですが...


ヨード液のうがい薬などは体に影響を及ぼす
こともありますので、きちんと使う量を
守ることが大切です。


うがい薬を使ってうがいをする場合も、
まずは口をすすぐことから始めます。


喉のうがいもしっかりと
15秒ずつ二回行いましょう。


皆さんは正しくできていましたか?。


そしてもう一つ正しいうがいの為に
とても大切なのは、うがいをする前に
しっかり手を洗うことです。


手についた雑菌がうがいをするための水や
うがい薬に混じってしまったら、うがいの
効果が半減してしまいます。


まず手を洗ってからうがいをする、
この順番も忘れないでくださいね。


それでは、また来月お目にかかりましょう。



新聞の字がぼやけて見えにくい、
そんな症状はありませんか?。


年をとるとなぜ老眼になるのでしょう?。


そもそも目って、
どんな仕組みで見えているの?。


次回のテーマは「目の不思議」をお送りします。




今回の動画はここまでとなっています。


添加物が多く含まれている加工食品を食べる
量が世界的に増えていて、これにより
世界中で肥満が蔓延しています。


と同時にがんのような死の危険性のある病気
を発症しやすくなってしまいますので、
食生活を見直すことも大切ですね。



いつも本当にありがとうございます。

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