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今回ご紹介させていただく動画は、
福島中央テレビの番組「福島ドクターズTV」
「人間ドック」を特集しています。


病気を治療するうえで最も大切なのが、
「早期発見」することです。


早期発見するために「人間ドック」
のような質の高い検査を定期的に
受ける必要があります。


今回の動画では、人間ドックの最新の検査
事情やメリット・デメリットについて
分かりやすく解説しています。


今回の動画も15分以上ありますので、
非常に長いですが、お時間のあるときに
ご覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■人間ドックとは?


「中川久美さん」

みなさんこんにちは。


「見る、知る、学ぶ」福島ドクターズTV、
ナビゲーターの中川久美です。


さて、この番組では病気は、早期発見が
大切といつも伝えしていますが...


そのために必要なのはやはり
検査を受けることです。


そこで今回はこちら
「人間ドック」に注目します。


ドックは船を作ったり、
修理したりする施設のことです。


船が事故に遭わないよう整備・点検を
行うように、人間も健康のために体の隅々
まで検査することが必要との意味を込めて
人間ドックと名付けられたと
言われています。


人間ドックってどんな検査を
するのでしょうか?。


私が体験してきました。




■検査前に節制しても意味が無い?


「看護師さん」

客採血をしますね。



「中川久美さん」

はい。



「ナレーション」

ふだんの健康診断でも行われる血液検査
ですが、人間ドックでは様々な項目を
より詳しく検査します。



「中川久美さん」

よく検査だからっていって、
直前に節制する方もいると
思うんですけど...



「看護師さん」

そうですね。


今は血糖も1ヶ月の平均値が分るように
なっているので、1週間くらい前に
少し節制したからといって


検査の結果がそれで
変わることはないので、はい。



「ナレーション」

にわか健康づくりをしても日頃の生活が
見えてしまうそうですよ。


今回人間ドックを体験するのは
郡山市の寿泉堂クリニックです。




■眼底検査


「看護師さん」

目を大きく開けててください。



「中川久美さん」

ちょっとまぶしくなりますね。



「ナレーション」

こちらは目の血管や網膜を見て緑内障など
の病気がないかを調べる検査、目の病気
に関する検査もいくつか行われます。




■メタボ検査


「看護師さん」

おへその位置で測りますね。
力抜いてて下さい。


108.5センチですね。
標準が85センチになりますので



「患者さん」

15センチオーバーですか?



「ナレーション」

いえいえ、23センチオーバーですよ。


今回は、30代にしてすでに
メタボが心配な近藤ディレクターも
人間ドック初体験です。




■腹部エコー


「看護師さん」

はい、吸って〜。はい、楽にします。



「ナレーション」

こちらは腹部エコー、超音波で肝臓や膵臓
など内臓の状態を調べます。



「看護師さん」

胆のうポリープや腎臓の結石であったり
とか、画像的に何か普通のものと違うもの
がないかを写真で撮っています。




■その他の検査


「ナレーション」

こちらは心臓が収縮するときに発生する
弱い電流の変化をグラフで表し


不整脈や狭心症などの
病気がないかを調べる検査です。


その他胸のレントゲン撮影や肺活量を
調べる検査などが人間ドックの
基本的な検査メニューです。



「中川久美さん」

検査の項目は受ける施設によって多少違う
こともありますが、基本的な内容はほぼ
同じと考えていいようです。


そして基本的な検査項目の中でいくつかの
方法があるのが胃の検査です。


バリウムと胃カメラのどちらかを
選択できるケースが多いのですが、
それぞれどんな特徴がある
のでしょうか?




■胃の検査について


「ナレーション」

炭酸ガスを発生させる発泡剤と
造影剤のバリウムを飲んで行うのが
バリウム検査です。


炭酸ガスで胃を膨らませることで
状態を詳しく観察できるので、苦しくても
ゲップは我慢しなければいけません。


検査は体を回転させたり、
検査台を動かしたりしながら
進められますが


これはバリウムを
胃の表面にまんべんなく
付着させていろいろな角度から
撮影するためです。


バリウムはX線を通さないので
胃や十二指腸は白く写りますが...


がんやポリープ、
潰瘍などの凹凸があると
バリウムがたまって厚く映ったり、
伸びて薄く映し出されたりするのです。


人間ドック科部長國分正恵先生
にお伺いしました。



「國分正恵先生」


バリウムですと、
やはり飲むだけですのでかなり
気軽に受けていただけるということと


胃全体の形を見たり、
バリウムの流れなですとか、
そういう胃の全体の形を把握するのに
適した検査ですね。


もちろん胃がんも分かりますけども、
かなり小さい胃がんや初期の胃がんは
ちっとバリウムでは限界がある


バリウムは、胃の全体像や食べものが
通る様子を見るのに優れた
検査ということです。


では胃カメラはどうでしょうか、
ゼリー以上の薬をのどにためて
麻酔をしたら検査開始です。



「医師の先生」

安全な検査ですから、
怖がらないでくださいね。



「中川久美さん」

はい。



「医師の先生」

口を開けてください。


軽く噛んでください。



「中川久美さん」

受け入れるつもりで、
とのアドバイスを受けて望みましたが、
管が喉を通るときの苦しさから、
どうしても反射が起きてしまいます。



「医師の先生」

ここで一回深呼吸しましょか。


リラックスですね。



「ナレーション」

苦しさに耐えながら
目の前のモニターを見ると、
自分の胃の中が鮮明に映し
出されていました。



「國分正恵先生」

胃カメラというのは、
ご存知のとおり胃の中を
直接のぞきますので、

そういう意味からちょっとデメリット
になってしまうんですけれども



「医師の先生」

異常なかったです。ご苦労さまです。


大変な検査です。良い検査です。


これに懲りずにまた受けてくださいね。



「中川久美さん」

國分先生によりますと、
自覚症状がある人過去に
二度病気を患った人


身内にがん患者がいる人などには
胃カメラの検査を勧めるということですが、


そういうリスクがなければ基本的には
バリウム検査で問題はないということです。


ところで、最近は鼻から入れる胃カメラが
あるのをご存知でしょうか。


このあとオプション検査の情報と
あわせてお伝えします。




■経鼻内視鏡による検査について


「ナレーション」

風邪を引いて診察を
受けているわけではありません。


鼻から胃カメラを入れるために
右と左ではどちらがいりやすい
かを調べているのです。



「天田康先生」

どちらかというと左のほうが、
ええ、左で行きましょうか。



「ナレーション」

尋ねたのは、郡山市の天田内科クリニック


最近は鼻から入れる胃カメラ「経鼻内視鏡」
で検査を行う医療機関が増えています。


まずは鼻の穴の中を広げる
薬をスプレーします。


ゼリー状の麻酔も鼻から、
生まれて初めての体験にドキドキです。



「中川久美さん」

ずいぶん細いんですね。



「天田康先生」

カメラ自体は細いです。


普通の半分くらいです。


だいたい今、大きい病院で
1センチくらいですけど
これは5ミリ一番細いカメラです。


じゃこれから鼻に入れていきます。


痛かったら言ってくださいね。


失礼します。



「ナレーション」

鼻の中に入っていく違和感は
ありますが、痛みはほとんど感じません。



「天田康先生」

どうでしょうか?だいじょうぶですか?



「中川久美さん」

だいじょうぶです。



「天田康先生」

もうこれで入りました。

どうですか?。



「中川久美さん」

少しだけやっぱり苦しさが
ないわけじゃないですけど...



「天田康先生」

圧迫感はですね、喉も鼻も両方あります。


ええ、これだけはちょっと我慢して
いただきたいんですが



「中川久美さん」

でも話しできますね。



「天田康先生」

そうなんです。

これも一つの経鼻内視鏡の特徴です。



「ナレーション」

普通に会話ができる上、口から入れた
時のような「おえっ」という
感じもありません。


口から入れると、
舌の付け根にカメラの管が触れるため、
どうしても反射が起きてしまいますが


鼻から入れると、鼻腔うから、
直接カメラが食道に入るので、
舌の付け根に触れずに検査を進める
ことができるのです。



「天田康先生」

出血もありませんでした。


どうもお疲れ様でした。


はい、ご苦労さまです。



「天田康先生」

ありがとうございました。



「医師の先生」

どうでした?。



「中川久美さん」

楽でした。



「天田康先生」

全然ほとんど反射がなかった
のでよかったです。



「中川久美さん」

はい、びっくりしました。

ありがとうございました。



「天田康先生」

はい、どうもお疲れ様でした。




■経鼻内視鏡のメリット・デメリット


「中川久美さん」

口から入れるカメラと鼻から
入れるカメラっていうのは、
やっぱりそれぞれにメリット・デメリット
みたいなものはあるんですか。



「天田康先生」

経鼻内視鏡は細いので、
それなりに画像・画質がふつうの胃カメラ
と比べると若干、劣るところも
あるかも知れませんが


ただ診断する上でほとんど問題ない
ということで宜しいと思います。



「中川久美さん」

胃カメラの検査は鼻から入れても口から
入れても料金は同じです。


精密検査の場合は口からのカメラの方が
いいということですが


鼻からのカメラもふだんの診断には問題
はないということですから


一つの選択肢に加えてみるのも
いいのではないでしょうか?。


ところで、人間ドックにはある特定の
病気を調べるために別料金で追加する
オプション検査というものがあります。




■大腸の内視鏡検査について


「ナレーション」

こちらはおよそを二リットルの下剤、
これを飲んでお腹をスッキリさせてから
臨むのが大腸の内視鏡検査です。



「医師の先生」

大腸のカメラですけど、
胃カメラよりもちょっと太いんですけども、
構造はほとんど同じです。



「ナレーション」

このカメラをお尻から入れて
大腸にがんやポリープなどが
ないかを直接観察します。



「医師の先生」

痛くないですか。大丈夫ですか。



「近藤ディレクター」

はい。



「ナレーション」

こちらはマンモグラフィ、
乳房専用の「X線検査」です。


乳房を挟んで撮影しますが、
触診ではわからないごくごく
早期の乳がんを見つける
ことができます。


オプション検査はその他にもがんや
生活習慣病に関する様々な検査があります。




■人間ドックを受ける患者の声


「中川久美さん」

どんなことがきっかけで
ドックを受けようと?



「60代男性」

前に小脳梗塞で入院したことがあったので、
それでリハビリを兼ねてやっていくうちに
自分の健康を注意して毎年、精密検査を
受けようということで始まりました。



「50代女性」

一度(人間ドックを)受けてみようかと
前から思っていも中々機会がなく、
勢い良く一歩足を踏み出すことができない
でも一歩と思って受けてみたんですけど、



「中川久美さん」

受けてみていかがでした?



「50代女性」

こんなものだったかな
というのはありました。

もっと難しいものかと
思っていました。




■健診を受けるさいの注意点とは?


「中川久美さん」

検査といいますと、
受けなければと思いつつ、
なかなか二の足を踏んでしまう
ことも多いですよ。




「國分先生」


そうですねー。


はい、やはりあの検査は
しなければ分からないこと
たくさんありますので


まず検査を積極的に受けていただいて、
一番大事なのは受けたのをいいけれども、
そのままあのー、生活も何も変という
のではこれはもったいないので


是非、検査を受けた結果をもとに、
自分で治せる部分ですね


食事とか運動とか、
そういう治せる部分を生活改善の
方にも役立てて頂いて、検査を受ける
ことでより健康な生活にしていただき
たいというのが我々の願いですね、はい。



「中川久美さん」

人間ドックは半日や一日で検査を終える
コースとゆっくり宿泊しながら
行われるコースがあります。


検査の内容や料金は受診する施設によって
かわりますが、目安としては一日ドックで
三万五千円から五万円ほど二日ドックで
五万円から七万円ほどです。


人間ドックは保険がきかないため、
個人の負担が大きくなってしまいますが


多くの健康保険組合や自治体などで
補助金や助成金の制度をとっていますので


みなさんが加入されている
健康保険組合やお住まいの市町村に
問い合わせてみてください。


なお、健康に関する情報は読売新聞の
医療サイト「ヨミドクター」でも
ご覧いただくことができます。


是非ご覧ください。それでは、
また来月お目にかかりましょう。


次回はある日突然あなたを襲うかも
知れない「心筋梗塞」がテーマです。


心筋梗塞とはどんな病気なのでしょうか?。




今回の動画はここまでとなっています。


人間ドックは、検査機器の進化に伴って
過去10年間で飛躍的に向上しています。


ただし、残念なのは依然として保険対象外
となっているため、身銭を切らされます。


しかし、命には変えられませんので、
一度受けられることをおすすめします。


いつも本当にありがとうございます。

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何卒よろしくお願いします。