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今回ご紹介させていただく動画は、
福島中央テレビの番組「福島ドクターズTV」
「健康」を特集しています。


これまで取り上げれきた各病気を検証し、
その結果として、食が占める割合の大きさ
から、食と健康について解説してます。


食の欧米化が進んだことによって、
日本人あまり馴染みがなかった病気まで
引き起こすようになってしまいました。


といっても、日々の食事のなにがいけない
のか、正しく理解している人は少ないです。


今回の動画も15分以上ありますので、
非常に長いですが、お時間のあるときに
ご覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■健康に必要なこととは?


「中川久美さん」

みなさんこんにちは。


「見る、知る、学ぶ」福島ドクターズTV、
ナビゲーターの中川久美です。


さて、福島ドクターズTVは、
2010年10月にスタートしてから、
これまで、乳がんや心筋梗塞脂肪肝、
ドライアイなど51のテーマ
について放送してきました。


取り上げたテーマは
直接命にかかわるものや
放おっておくと、日々の生活に
支障が出るものなど様々でしたが


放送を重ねる中で多くの病気に共通する
いくつかの重要なキーワードが
見えてきました。


一つは以前テーマとして
取り上げた早期発見。


そして、今回注目するのが
食生活の欧米化です。


今回はこれまでの放送を振り返りながら、
食生活の問題から見えてきた健康に関する
ちょっとしたポイントをお伝えします。




■脂肪肝の原因と症状について?


「ナレーション」

成人男性の3人に1人、
女性でも5人に1人が抱えていると
いわれる「脂肪肝」ば肝臓の中に脂肪が
溜まり、放置すると炎症が起きて肝硬変
や肝臓がんに進んでしまうことも
ある怖い病気です。


アルコールが原因というイメージが
ありますが、今吹いているのは食生活
の欧米化によるカロリーオーバーの
食事や運動不足が原因となる脂肪肝です。



「医師」

アルコールの飲みすぎが原因ではない、
脂肪肝から進行する「肝炎」=「NASH」
と言いますけれども、それはこれから
どんどん増えていってですね


21世紀の肝臓病は「C型肝炎」から
生活習慣病の「NASH」に変わっていく
だろうといわれているんです。




■高尿酸血症の原因と症状について?


「ナレーション」

高尿酸血症は、尿酸さんとよばれる老廃物
が身体の中に増えすぎてしまう病気です。


尿酸値が高いだけでは、
症状はなにもありませんが、
放置すると激痛をともなう痛風のほか、
脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる
病気を引き起こすリスクが高まります。



「中川久美さん」

なぜ尿酸が増えてしまうのでしょうか?。



「水野兼志先生」

体質の問題もありますが、
やはり食生活の問題が大きいと思います。


昨今は「1億総グルメ」というふうに
言われて、昔に比べて、動物性の脂肪
摂取量が増えたと...


そういう欧米化した食生活が
さまざまな代謝の異常を引き起こす
わけでありますね。




■大腸がんの原因と症状について


「ナレーション」

大腸がんになる人は急激に増えていて、
日本では毎年10万人以上が新たに
大腸がんになり、4万人を超える
人が亡くなっています。



「中川久美さん」

なぜ大腸がんになる人が
増えているんでしょうか?。



「寺西寧先生」

食生活の欧米化だと思うんですよ、
最近はその高脂肪食、肉類とかですね、


そういうものを食べるようになって、
それが大腸がんの発生につながって
いるんだと思います。


食生活の欧米化というフレーズは
今ご紹介した病気以外にも糖尿病や
乳がん、加齢黄斑変性など数多くの
病気に登場します。


食生活の欧米化とはいったい
どういうことなのでしょうか?。




■食の欧米化が進む問題とは?


「ナレーション」

郡山市の太田西ノ内病院で栄養指導を
している黒澤広子さんに伺いました。



「黒澤広子さん」

戦後の経済成長とともにですね。


日本人の食生活が大きく変わって
しまったんですね。


お肉を中心とした動物性タンパク質とか、
死亡を沢山摂るようになってしまった


それに合わせて砂糖も沢山摂るように
なってきたというふうなことで


これらの栄養素は私たちにとっては
とても大切なもので、食べて悪いという
ことではないんですけども、食べ過ぎ
による過剰摂取が問題になってきている
ということだと思います。


その一方で昔はたくさん食べられていた
植物繊維が今は全然足りていない
ということですね。



「ナレーション」

動物性脂肪は戦後間もない1950年代
には一日に18グラムしか取られて
いませんでしたが。


現在はその三倍以上のおよそ60g。


一方で昔は一日の摂取量が25gを超えて
いた食物繊維は現在14g前後まで減り


一日に必要とされるおよそを20g
に届いていないのです。



「黒澤広子さん」

食物繊維はお通じによいということは、
皆さんよくご存じだと思うんですけれども


便秘の予防や改善をしてくれる
だけじゃなくてですね。


血糖値の上昇を緩やかにしたり、
コレステロールの値を抑えてくれる
というふうな働きがあります。


食物繊維は様々な病気の予防になるという
ふうなことが分かっております。



「ナレーション」

そこで毎日の食事に食物繊維を取り入れる
コツを教えていただきました。


準備するのはシンプルな
野菜サラダと寒天です。



「黒澤広子さん」

多分皆さん、生野菜をこういう
サラダで食べることが大変多いと
思うんですけれども



これだけでは食物繊維は
ちょっと足りてませんので、


海草から作った
寒天などをここに加えると
大変いいんじゃないかなという
ふうに思います。



「ナレーション」

水で戻した寒天をサラダに加えるだけ、
手間がいりません。


ブロッコリーもおすすめです。

茹でなくても水でさっと洗いまるごとを
ビニール袋に入れて電子レンジで
二、三分温めればOKです。


また、大豆などの豆類やキノコ類も
食物繊維が豊富なので水煮の缶詰なども
上手に使いながら毎日の食事にプラス
するようにしましょう。



「中川久美さん」

食事の欧米化は悪いことばかりではあり
ませんし、急に変えられるものでもあり
ませんが、昔ながらの日本食の良さを
加えてバランスの良い食事を
心がけたいですね。


さて、食生活ではもう一つ塩分の取り過ぎ
も大きな問題です。この後塩分の上手な
取り方について考えます。




■塩分の採り方について


「ナレーション」


塩分は人間が生きていく上で
なくてはならない成分です。


体の中ではナトリウムと塩素という
形で別れて存在し、体の水分量を調整する
筋肉の動きをよくする食べ物の消化吸収を
助けるなど、様々な働きをしています。


一方で塩分の過剰な摂取は高血圧や
心臓病、脳卒中を引き起こす原因となり、
日本人は世界的にも食塩の摂取量が
多い国民と言われています。



「黒澤広子さん」

塩分はうまみを引き出す
ような働きがあります。


例えばスイカにお塩をちょっとかけると、
甘いじゃないですか...


そういうふうに塩分には食べ物のおいしさ
を引き出す働きがありますので


ついつい私たちは濃い味付けに
なってしまっているんだと思います。




■塩分を抑える方法について


「ナレーション」

一日に取る食塩の量は健康な人でも、
こちら「7g〜8g未満」がよいとされて
いるんですが日本人は「10g〜11g」
も摂っているんです。


国民食と言われる、ラーメンの塩分は
6gから多いもので10g


カツ丼はおよそ6gで、そこにお味噌汁と
漬物がつくと10g近くになり


わずか一食で一日分の
塩分の量を超えてしまいます。


加工食品は味付けだけでなく、
保存のためにも塩分が使われています。


例えば、カップラーメンには多いもので
5gほどの塩分が含まれているので
食べすぎに注意しましょう。





食品に含まれる塩分量は多くの場合
ナトリウムという形で表示されていますが


ナトリウムの量と食塩の量は
イコールではないため、ナトリウムを
食塩に換算するにはその数字を
2.5倍にする必要があります。


例えば、ナトリウムが1.9gだった場合
食塩の量は2.5倍しておよそを4.8g
となりますので注意が必要です。


塩分を摂り過ぎないようにする
コツを見ていきましょう。


ポン酢などの調味料を組み合わせると
おいしく減塩できます。


レモンなどの柑橘類のほか七味や胡椒など
の香辛料を使うのもポイントです。



「中川久美さん」

随分具だくさんの味噌汁ですね。



「黒澤広子さん」

はい、あのー、野菜をたくさん入れますと、
同じ味付けでもですね、減塩になりますし、


野菜をたっぷりとれるっていうふうな
いい面があるますので


こういうふうに沢山お椀から山盛りになる
くらいたくさん盛り付けていただけたら
なというふうに思います。



「ナレーション」

また、栄養素のカリウムには体の中の余分
な塩分を外に出す作用があるので


カリウムもしっかり摂るようにしましょう。
カリウムはアボカドや納豆、バナナ
などに多く含まれています。



「中川久美さん」

身近にある食品にはどれくらい
塩分が含まれているのか意識する
ところから始めたいですね。


さて、ここまでは食事の内容について
見てきましたが、健康を守るためには
食事をとる時間帯にも気をつける
必要があります。




■食事のとり方の問題について


「ナレーション」

中高年だけでなく、若者の間でも急激に
増えているのが「逆流性食道炎」です。


胃液が食道に逆流するために食道の粘膜が
ただれて胸焼けなどの症状を起こし


ほおっておくと食道が狭くなったり、
食道ガンになったりする恐れもあります。


食生活の欧米化で脂肪の多い食事を多く
取るために、胃酸の分泌が多くなった
ことが原因の一つと考えられていますが


ライフスタイルの変化も大きく
影響しています。



「今村仁治先生」

生活が夜型になってきてるって
いうのもあると思います。


で食べてすぐ寝てしまうということが
逆流を増やしていることはある。




■尿路結石の原因と症状について


「ナレーション」

おしっこの通り道である尿管に結石が
つまり強烈な痛みを伴うのが尿路結石です。


食生活の欧米化やアルコール、
運動不足が主な要因ですが、やはり、
こんな生活習慣も影響していると
考えられています。



「亀岡浩先生」

夜寝てる間というのは尿を濃縮して
量を減らす仕組みを担ってるんですね。


ですからその時に尿に石を作る
成分が多く含まれていると結石が
できやすくなってしまいます。


しかも今は生活が夜型になって
遅い時間に食事をして、すぐに寝て
しまう人も多いですよね。


そうするとさらに石ができやすく
なってしまうんです。




■食事の全てが問題の場合


不規則でバランスの悪い食事から
重大な病気になってしまったという
声も聞かれました。




「糖尿病の患者」

脳梗塞で(病院に)来た
そうしたら脳神経じゃなくて
糖尿科に回されて...


私、営業なんですよね。


だから(身体のことは)おろそかにした



「中川久美さん」

忙しくてできなかったの?



「糖尿病の患者」

車の中で大福とかチョコレートで
食事を済ませていた


それで、合併症が起きたの
今すべて反省している


だから、これからは人生健康でなくては
ダメだなと初めて気がついた



「中川久美さん」

食事の内容、時間帯ともに
私自身も反省するところが多いですね。



「黒澤広子さん」



そういう方が大変多くなって
きていると思うんですけれども、
食事は点ではなく、線なんですね。


1回1回は、忙しくて
「いいかな・・・」ということで
食事をする人がいるが方がいますけども。


そいういう毎日の積み重ねの
延長線上に病気があるんですね。


だから、食事というものを
おざなりにしないで少しでも見なおして
いただけたらなというふうに思います。



「中川久美さん」


今日は食生活の問題から見えてきた
健康に関するちょっとしたポイント
についてお伝えしてきました。


番組では、これからも一つ一つの病気
について深く取材しわかりやすく
お伝えしていきますが


節目節目では多くの病気に
共通するポイントを違った角度から
見つめたいと考えています。


それでは、また来月お目にかかりましょう。



噛み合わせが全身の健康と深くかかわって
いることをご存知でしょうか?。


次回はかみ合わせと健康について考えます。




今回の動画はここまでとなっています。


加工食品は量が少ない割に、塩分などは
高めなので、気をつけなければいけません。


食べる量、しっかり噛んで食べる、
寝る前には何も食べない、といったことを
徹底するだけでも、かなり改善されます。


これをきっかけに、食生活を見なおして
みてはいかがでしょうか。


いつも本当にありがとうございます。

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