
(1)
自分の置かれている状況を
客観的に見るのは
しんどい作業ですが、
それを可能にするのが、
人間の知性です。
脳のなかに前頭前皮質の
背外側部というところがあるのですが、
そこがこの役割を担っています。
だいたい25歳で完成すると
言われていますが、
トレーニングしないと育ちません。
若いうちに自分を
客観視することで鍛えないと、
中高年になってからでは
なかなか鍛えられないんです。
でも、いったんできてしまえば、
将来、多くの人に羨ましがられる
才能になると思います
(2)
私が脳科学者という立場から
アドバイスするとしたら、
「今、調子がよさそうな人の
真似をしないこと」です。
真似をするなら
「自分がいいと思った人」
の真似をすることです
(3)
負ける人は、
自分の頭で考えていない
(4)
脳は現実と理想の
区別がつかないので
現実の姿ではなく理想の姿を
イメージすることです
(5)
心の中でラッキーと思うよりも、
実際に「運がいいぞ!」と
口にした方が多くの感覚器官が働き、
記憶が強化されやすくなります。
声に出せば「自分が運がいい」と
脳に定着しやすいのです
− 中野信子 −
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