
■長期のブランクによる不安から自信を失う
長期間にわたるブランクが生じてしまう理由は色々あると思いますが、看護師として
確かな技術と経験があったとしても、ブランクを埋めるのは簡単ではありません。
毎年3万人超の看護師さんが新たに誕生するも、その内の1割り程度(8%)の人達
が一年以内に退職し、病院以外の職場を求めて再就職のための活動を行います。
潜在看護師の数が増え続け、ついに60万人を突破しました。
それだけ病院で働くのが大変だということなんです。しかも、医療が進化すればする
ほど業務は複雑になり、覚えなければならない事が増えるので、働きにくくなります。
病院側は積極的にブランクのある看護師さんを雇用しようとする姿勢をみせてはいま
すが、実際にブランクの長い看護師さんが復職するのは容易ではありません。
すでに長期のブランクがある看護師さんならお分かりだと思います。
看護師として復職することについて考えれば考えるほど不安になり、何もしないで、
再就職することを思いとどまってしまいます。これは非常にもったいないです。
まず看護師さんの仕事は、配置される職場や配属される診療科によって異なります。
ですので、復職する前にしっかり準備しなければなりません。
そうしないと復職して新しい職場で思うように働くことができません。
しかし、自分でできることは限られていますので、「この歳で病院で働くのは大変」、
といった具合に時間が経過すればするほど、復職を自らあきらめようとします。
■他にもある自信を喪失する理由について
病院に再就職して新しい職場で働くうえで問題となるのが、やはり人間関係です。
確かなキャリアがある看護師さんでも長期のブランクが生じれば自信をを失います。
とくに新しい職場で自分よりも一回り以上も若い看護師さんがバリバリ働いている姿
をみると、すごい劣等感を感じるようです。年下でも職場では先輩になります。
どんなに頑張っても、長期のブランクから明けたばかりではテキパキ動けません。
また、年下の先輩看護師から仕事のやり方を注意されると屈辱感を感じますよね。
ですので、まず仕事に慣れるだけでも本当に大変です。せっかく内定をもらって働き
はじめても、自分の不甲斐なさから、挫折してしまい、復職を自ら諦めるのです。
■自信を取り戻すまでに一苦労
せっかく大変な思いをして覚えた基本的な看護技術や疾患・薬剤などの知識を忘れて
しまうと、きちんと一から勉強し直す必要があります。そうしなと後々大変です。
これが非常に大きなストレスになります。
あまりにも範囲が広すぎてどこから手をつけて良いのか分からなくなるからです。
ですので、こうした状況にありながら、自力での転職活動は挫折しやすいです。
かなり、失敗する可能性が高いです。
そうした中で状況が色々変化しています。
先に述べたとおり医療機関の人材不足を補うために復職支援のための研修・セミナー
を行っている病院が増えています。こちらを利用すれば全ての準備が整います。
これらを利用できれば、ある程度不安もこれで解消されます。
こうした復職支援セミナーは、講義だけのものから、講義と実習や実技などを数日間
かけて行うものまで色々あり、個人の状態に合わせて選ぶことができます。
■研修で似たような状況にある仲間ができる!
講義は基本的な疾患・薬剤・看護・看護記録など、実習は基本的な看護技術から医療
機器の取り扱いなどを行いますので、徐々に勘を取り戻すことができます。
ですので復職する前に必ず研修やセミナーを受けた方が良いです。
研修やセミナーの利点は、色々ありますが、やはり仲間ができるのが一番です。
もしかすると講習やセミナーを受講された中から同僚になる方がいるかもしれません。
そうすればお互いに悩みを相談し合えます。長く働き続けるためにも非常に重要です。
こうした状況にあれば多少時間がかかっても、無理なく復帰することができますよね。
こういった復職支援セミナーなどに関する情報も、 看護師転職サイトを利用されると、
簡単に入手することが出来ます。復職に関する確かなアドバイスも非常に有効です。