
■夜勤専従看護師の需要が高い理由とは?
夜勤専従看護師は、その名の通り夜勤のみを行う看護師さんのことです。常勤での夜勤
専従の求人は、非常に少なく、求人の大半はパートやアルバイトなどの非常勤です。
一般の病院で働く看護師さんの中には夜勤を苦手としている方が多いので、自ら進んで
夜勤専従で働いている看護師さんがいることを不思議に思われるかもしれません。
しかし非常勤であっても夜勤手当が高めに設定されているので、夜勤専従看護師として
働くメリットは沢山ありますので、ここに来てかなり人気が高まっています。
ご存知のとおり常勤看護師の場合、一ヶ月の勤務シフトにおける夜勤回数に限度があり、
病院側は看護師さん一人につき夜勤を8回以上に設定することができません。
常勤で働く看護師さんが不足している病院では、必然的に夜勤に配置できる看護師さん
が極端に不足することになり、余計一人当りの負担が増えることになります。
そうなれば、退職する看護師さんが増えるだけで、業務効率が悪化します。
しかし、非常勤であれば夜勤に関する制限がありませんので、基本的には何回でも夜勤
勤務が可能となるため、非常勤で働いてくれる看護師さんを幅広く募集をかけます。
■人手不足問題の抜本的な解決策に!
夜勤専従看護師を積極的に採用することによって、病院側は常勤看護師の夜勤の回数を
減らしたり、日勤専門の常勤看護師を積極的に雇用することができます。
夜勤を減らすことで常勤看護師の負担が減りますので、離職率も改善される傾向が強い
ので、夜勤専従看護師の果たす役割は、いうまでもなく非常に大きいです。
これまで家庭の事情などで「夜勤ができない」という理由から、退職せざるえなかった
看護師さんも多く、人手不足と職場環境の問題を悪化させる大きな原因の一つでした。
勤務シフトをより細分化することにより、こうしたニーズに合わせることができます。
夜勤専従の仕事も、そうした人て不足対策の一環です。
また働く側にも色々メリットがあります。週2回程度働くだけで「月収30万円以上」
稼げる仕事は、そう多くありませんので、他の業界の人から驚かれます。
ちなみに夜勤専従の仕事は、1勤務16時間で日給は3万円から4万円が相場です。
看護師の数が極端に少ない地方の大型病院では、4万円以上のところもあります。
■夜勤専従看護師の需要は今後も拡大
こうした問題を抜本的に解決するために夜勤専従看護師を雇用する動きが国内で急速に
広がったのです。そのおかげで日勤専門の常勤看護師さんを増やすことができます。
16時間勤務は確かに大変ですが、夜間に行わなければならない仕事量は限られている
ので、週一回なら、高齢の看護師さんでも十分対応することができます。
幅広く募集をかけ、夜間の職場はできるだけ、夜勤専従看護師さんに働いてもらうよう
にすれば、常勤で働く看護師さんの負担が大幅に軽減されることになります。
これにより看護師さんの離職に歯止めをかけることができると期待されています。
常勤の日勤看護師が増えれば、当然のことながら夜勤の現場が手薄になるわけです。
そうした問題を上述した理由で夜勤専従看護師がカバーしてくれるわけです。
こうした傾向がさらに進むことよって、職場環境が大きく改善されることが期待されて
いるため、夜勤専従看護師の需要は、今後さらに大きくなりそうです。