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■デイケアの主な役割について


デイケアの主な目的は、リハビリテーションによる利用者さんの体の「機能回復」や、
ご家族の介護負担を軽減することで、より介護をしやすい環境を整えることです。


高齢化社会は今後も容赦なく進むわけですから、地域に根ざした介護サービスを提供
するデイケアは社会的意義は非常に高いです。今後さらに重要性が高まります。


一時期増えたのですが、大都市では依然として施設自体が不足している状況です。


デイケアは、介護老人保健施設で行われ、本来の目的はリハビリテーションです。


一方、介護老人福祉施設や在宅サービスセンターで行われるデイサービスは、認知症
専門通所介護のための施設なので、デイケアとは本来の目的が異なります。


デイケアは、老人と精神科の二つに分かれてまして、それぞれ利用者同士が交流する
ことができるようになっているので、各施設にはアットホームな雰囲気があります。


日中に様々なレクリエーションやリハビリを通じて人と接することができます。


このため孤独から解放され、健康に対する意識を高めることができます。


その結果として自宅での介護が容易になるわけですが、実際には難しいです。





■デイケアが利用者に提供するサービスとは?


患者さんも、デイケア施設で他の利用者さんやスタッフとコミュニケーションを取る
ことによって、孤独から開放され、少なからず社会性を維持することができます。


デイケアに通所すると他の利用者とともに運動する機会がもてるので、身体の各機能
の維持や回復することで老化が進むのを飛躍的に抑えることができます。


精神的ににも良い効果をもたらしますので、デイケアは利用する価値が高いです。


利用者さんの中には、デイケアを利用する前の数年間は、ほぼ家族以外の人と接した
ことが無い方もいます。そうした方の場合、自分から心を開こうとしません。


施設でも人の和に入ることも、人と喋ることも拒絶されるケースも少なくありません。


このため施設で働く人達は、忍耐強く利用者さんと接することが求められます。





■デイケアでの看護師の仕事について


デイケアにおける看護師さんの役割についてですが、基本的に利用者さんの健康管理
が中心です。一般病院のような医療的ケアを行う機会はそれほど多くありません。


さらに看護師としての視点から利用者の生活をサポートしていきます


これまで一般病院で看護師として働いていた方がデイケアで働くと戸惑うことが多い
です。病院での仕事とはまた違った細かい雑務が多いので無理もありません。


バイタルチェックが中心となるため、特別な看護技術は必要ありません。


しかし、臨床経験が求められるので、これまでの病棟や外来での経験が役に立ちます。


基本的にデイケアでは夜勤がありませんし、時間外勤務もほとんどありません。


このためお給料は病棟勤務よりも低いですが、その分働きやすい環境にありますので、
仕事と家庭を両立させることができますので、かなり人気が高いです。


日本国内にあるデイケアの施設は、大中小あわせて7000程度です。


また、働きやすいので他の介護施設よりも離職率が低いため、何らかの事情で欠員が
出ない限り求人が出ることはありませんので、求人数もそれほど多くありません。





■最初は戸惑うことも多い?


一般病院でも高齢患者さんが多いので、デイケアに転職しても、問題なく働くことが
できますが、最初は利用者さんと接するにあたって色々と戸惑うことが多いです。


例えば自分から利用者さんと話そうとすると、あれこれ色々なことを考えてしまい、
何も喋れないで終わってしまうことも多く、結果として落ち込みやすくなります。


しかし、利用者さんの話を聞くことに徹すると、徐々に相手も心を開いてくれるので、
自然とコミュニケーションが取りやすくなりますので、あせらないで下さい。


また小さなミスを連発することもあるでしょう。しかし慣れていくしかありません。


頭だけで理解しようとすると、わかったような気になるだけなので、必ずメモを持参
して、メモに書きまくってください。自宅に戻ってからノートにまとめましょう。


そうすることで、より理解が深まりますので、次第にミスが少なくなります。


そして、仕事の効率化を高めるためにスマホが持つ各種機能やアプリを活用すれば、
短期間で驚くべきほど成果を上げることができますので、是非ご活用ください。


また現状ではデイケアのような福祉施設は介護職員が中心の職場なので看護師さんは
少ないです。施設で働く職員全員で一つのチームとして働くことが求められます。