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■デイケア看護師の平均的な給与水準とは?


デイケアは、介護関連施設の中でも働きやすいとされています。また待遇面も比較的
良いので、求職者の間で非常に人気が高いことから、求人はそれほど多くありません。


一方、デイケアで働く看護師さんの給料についてですが、決して低くはありません。
デイケアの施設で働く介護士さんよりも、かなり高めに設定されています。


しかし、デイケアは一般病院とは異なり、夜勤がありませんし、残業も少ないので、
病棟勤務の看護師さんのお給料と比較すると、どうしても下がってしまいます。


都心にあるデイケアよりも地方の方が給与面では圧倒的低いとされています。


例えば基本給が20万円程度に設定されていますので、デイケアで働く看護師さんの
年収は300万円前後です。もしかしたら少ないと感じているかもしれません。


しかし、これでもデイケアで働く介護職員のお給料と比較するとかなり高いです。


それくらい介護業界は医療よりも苦しい状況にあることを知る必要があります。


2015年度から「介護報酬」が引き下げられてしまったので、職員一人当りの負担
が今後さらに増えることが予想されますので、楽観しすぎるのは危険です。


とはいっても、デイケアの利用者さんは依然として沢山いますし、希望者が多すぎて
施設が足りない状況にあるくらい、需要は非常に大きいです。


また、自治体の支援もありますので、事業そのものが破綻することはありません。
一般の会社のように突然リストラされたり、会社が倒産することはほぼありません。






■デイケア一般病院よりも働きやすい?


デイケアは基本的に夜勤がありませんので、夜勤を苦手とする看護師さんからすれば、
非常に魅力的に感じることでしょう。実際に働きやすい環境にあります。


ですので以前一般病院に勤務していた看護師さんの中には体調を崩してしまったこと
を理由に一度は退職し、その後デイケアに転職するケースも少なくありません。


世間では看護師さんは高収入とされていますが、夜勤手当と残業手当が占める割合が
非常に大きいだけで、仕事に応じた給料を得ているとは到底言えませんよね。


何といっても「 2交代制 」、「 3交代制 」による過酷な変速勤務をこなさなけれ
ばなりません。その分「夜勤手当」など各種手当が高めに設定されているわけです。


一般病院の労働環境が劇的に改善される可能性は非常に低いです。


医療の世界は日進月歩で進化していて、しかも進歩すれば医療機器などのも進化する
ので、進歩すればするほど従業員のやることが増えるので、とにかく大変です。


たった数年で大きく変化するので、現役で働いている看護師さんですら、ついていく
のは容易ではありません。多忙の合間をぬって、勉強会や研修に参加します。


こういった状況ですから、5年以上のブランクがある看護師さんが「復職」する場合
は、知識や技術を取り戻すことより、新しいことを覚えるのに、まず苦戦します。


デイケアは、要介護認定を受けている高齢者さんの高齢化による老化を抑えるため、
衰えている機能を回復させるためにリハビリやレクレーションを行なう施設です。


このため、医療行為は行いませので、こうした点に関しては、かなり楽です。


40代に入ると体力・気力の衰えや、腰痛など病棟勤務特有の慢性的な「職業病」を
苦に常勤で病棟勤務を続けることに不安を感じる看護師さんが多いです。


こうした理由からデイケアを転職先候補とする看護師さんも少なくありません。





■一般病院から転職するケースが多い


デイケアで働けば、収入はどうしても病院勤務時代よりも下がりますが、夜勤がない
ので、肉体的にも精神的にも負担が小さいので、この点が最大の魅力です。


また、日常業務も固定化されているので、突発的な問題が起こらない限りは、時間外
勤務もほとんどありませんので、時間を有効に使うことが出来ます。


このため仕事と家庭を両立させることが十分可能です。


一般病院と比較してもデイケアの労働条件は決して悪くありません。


ただし、キャリアアップを目指している看護師さんには、デイケアは不向きです。


病棟や急性期外来で経験を積んだあとにデイケアで働くママさん看護師も多いです。


デイケアで働きながら、仕事と家庭を両立させ、ある程度子供が大きくなってから、
病院に再就職するケースも少なからずありますので、目的に応じて選べます。


ただし、腰掛け程度の意識で働けるような仕事ではありません。


目的意識をしっかり持たなければ、介護士さんをはじめ他の職員さんから、そうした
思いを見透かされますので、真剣に介護の仕事に取り組む必要があります。


もはや看護師さんが働けるのは、医療機関だけではありません。


介護を含め色々な分野で需要が年々拡大しています。


デイケアをはじめ、デイサービス、有料老人ホーム、特養老人ホームどの介護施設の
求人もありますし、また治験企業や産業看護師としても需要があります。