■デイケアの求人が少ない理由とは?
デイケア看護師のお給料は、一般病院に勤務する看護師さんと比較すると「 夜勤 」
や「 残業 」が無い分どうしても低いですが、それ以上に魅力が沢山あります。
事実、デイケアは他の介護施設や社会福祉施設よりも働きやすい職場とされています。
施設内で働く職員の大半は介護士の資格を持つ介護士さんですが、職員の離職率が非常
に低いことから、退職者が出ない限り、職員の募集をかけることはありません。
デイケアの施設は全国に7000程度しかないので、どうしても求人は少ないですし、
施設内で働く看護師さんの数は、多くても3人程度なので、余計に求人が少ないです。
このため仮に看護師求人が出ても応募が殺到し、すぐに決まってしまいます。
そして、デイケアは夜勤がないうえに残業もほとんどありません。
病院で働く看護師さんのお給料が高いとされているのは、「夜勤」や「時間外手当」が
占める割合が大きいからで、基本給だけで見れば、それほど高いわけではありません。
しかし、デイケアで働く看護師さんは、仮に地方でも「月収20万円」以上稼ぐことが
出来るので、こうした点に魅力を感じる看護師さんが少なくありません。
デイケアで働く看護師さんは、看護の仕事だけでなく、介護の仕事も行いますので、
やることはかなり多いですが、やりがいのある大変素晴しい仕事です。
■一般病院からの転職する看護師も多い
病棟での仕事は、夜勤が最低月3〜4回こなさなければなりません。
常勤で看護師として働くと夜勤と日勤の両方をこなすために、昼と夜が何度も逆転する
こととなり、仕事自体が精神的にも肉体的にも非常に過酷です。
このため、慢性的な体調不良に苦しめられてる看護師さんが少なくありません。
昼と夜が逆転するので、どうしても睡眠と食事の質を維持するのが難しく、健康管理が
大変ですよね。ベテランの看護師さんでも、突如体調不良に襲われたりします。
また病院内は病原菌がうようよしていますから、感染症対策をしっかり行っているとは
いっても、病気の巣窟ですから、病気になるリスクは他の仕事よりも高いです。
人材不足でありながら、病院側は業務効率を高めることを強く求めているので、結果
として誰かが犠牲にならざるえないような状況を自ら作っています。
こうした状況が続けば、退職せざるえない状態まで追い込まれてしまいます。
このため、一般病病院からデイケアに転職する看護師さんも少なくありません。
事実デイケアで働くようになってから、夜勤や準夜勤などの変則勤務が一切なくなった
ことにより、体調が良くなった人も多いので、この点だけとっても、魅力があります。
また、介護の仕事のやり甲斐を見つけた看護師さんも沢山いらっしゃいます。
■キャリアアップを目指す方には物足りない?
デイケアで働く看護師さんのメインの仕事はバイタルチェックです。また配薬・服薬、
健康管理、入浴や食事の介助などもデイケアで働く看護師さんの仕事です。
利用者の大半が要介護認定を受けた高齢者さんですが、病院の患者さんとは異なり、
入院が必要なレベルにはないため、医療行為がほとんど行われることがありません。
このため、看護師として、スキルアップを目指している方には向いていません。
というよりも、デイケアでの仕事に物足りなさを感じてしまうことでしょう。
特に介護の仕事を介護士さんと一緒に行なうことに対して抵抗を感じるようです。
また、デイケアで働いていながら、いずれ「 病院勤務へ復帰 」することを考えている
方をたまに見かけますが、これは施設内で働く人達に非常に失礼な話ですよね。
腰掛け程度で考えているのであれば、他のスタッフに迷惑になります。
デイケアで看護師としての経験があれば、特別養護老人ホームなどデイケア以外の介護
施設に転職するさいは、比較的スムーズに転職することが出来ます。
どうぞデイケアを通して介護の仕事に誇りを持ってください。