■利用者と良好な関係を築く難しさについて


デイサービスの看護師さんは、メインの仕事である利用者の健康管理をより確かなもの
にするためにも、普段から積極的にコミュニケーションを取ることが求められます。


利用者は高齢者ですから、中には内にこもってしまい、喋りかけても口を固く閉ざして
しまったままの方もいますし、反対に相談を装って喋りかけてくるお喋りな方もいます。


一般病院にいるときよりも、コミュニケーションを取る機会と時間はあります。しかし、
慣れないと、どのように対応していいか分からず戸惑ってしまうことも多いです。





■コミュニケーションは慣れるまでの辛抱!


最初はこちらから喋りかけても警戒されるばかりで、ぎこちない状態が続くと思います。
ですので、最初はできるだけ利用者の話を聞くことに集中してください。


また他の職員さんがどのように利用者さんに接しているか観察しながら、徐々に自分でも
試しみてましょう。そして、簡単な質問パターンをいくつか用意します。


それに従って利用者さんに語りかけてみて下さい。「この人は私の話を聞いてくれる」と
わかれば、次第に向こうから喋りかけてくれます。そうなればしめたものです。





■利用者からの相談について


仕事に慣れてくると利用者さんとそのご家族から色々な相談を受けるようになります。


相談の中身についてですが、例えば以下のようなことです。


(1)「体の痛みの訴え」

(2)「怪我や病気の処置」

(3)「薬がきかない」

(4)「施設内の人間関係」

(5)「家族との関係」


コミュニケーション能力というと「喋る能力」と思われがちですが、「聞く力」を養う
ことが何より大切です。利用者さんも話を聞いてくれることを望んでいます。





■看護師に求められるその他のこと


デイサービスに限らず、介護関連の施設の多くが慢性的な人手不足に悩まされています
ので、「入浴介助」や「送迎」なども行わなければならないケースがあります。


そういった状況でも嫌な顔をせずに明るく対応できる人が求められます。


また、利用者の方だけでなく、他の従業員とも誠実に接することを心がけて下さい。
利用者さんからは、優しくて親切な看護師さんが強く求められています。


デイサービスは身障者や認知症の方もいらっしゃいます。


特別視しないで普通に対応することが求められます。