■デイサービス看護師の時給相場
デイサービスでは、介護士さんや看護師さんなど専門職の方々が沢山働いています。
常勤(正職員)だけなく、パートやアルバイトで働いている看護師さんが沢山います。
デイサービスは、看護師さんが働く職場の中でも働きやすい職場とされています。
最近デイサービスでも宿泊施設があるところが増えていますが、大半の施設は宿泊施設
がありませんので、原則的に夜勤がありませんし、残業も少ないのが特徴です。
女性看護師の場合は結婚・出産をきっかけに一度は看護師の仕事を辞め、家計を助ける
ために病院以外の職場で働くことを選択する人達が増えています。
しかし、デイサービスやデイケアは、施設の数が少ないので求人そのものが多くありま
せんので、パートやアルバイトであっても、求人の競争率が非常に高いです。
デイサービスの時給についてですが、時給は条件によって異なります。
例えば、東京と地方では200円〜300円差があります。
フルタイムで働く場合は、時給1,500円から2,000円、日給で10,000円
から15,000円が相場とされており、病院よりも若干低目に設定されています。
パートやアルバイトの場合、単発や週2〜3回でも働けます。
求人によっては、1,500円を割り込むこともあるかもしれません。
しかし、金額以上に働きやすさを求めている方には、非常に魅力的な職場であるため、
デイサービスは、離職率が他の介護関連施設の中でも低いのが特徴です。
また正看護師と准看護師の「時給の差」についてですが、仕事の内容がほぼ同じである
ため、病院のように明確な差はありませんが、施設によっては若干差があるようです。
経験や能力だけでなくケアマネージャーなど介護関連の資格を有している方は交渉次第
で求人票に記載されている金額よりも高めに時給を設定してくれます。
一般病院で働くよりも低目に設定されていますが、デイサービスで働く介護士さんたち
の時給が900円から1,200円程度であることを考えるとかなり高いです。
■デイサービス看護師の仕事内容
デイサービスでの看護師さんの主な仕事は次のとおりです。
(1)利用者さんの健康状態を、問診・視診で確認しながら記録する
(2)特定利用者には、さらに血圧測定や検温などを行って健康状態を確認
(3)レクリエーション中にも、利用者の行動面から健康状態を入念に確認
(4)施設によっては入浴介助・食事介助などを行う介護職員の補助を行う
(5)その他、特に必要ある利用者(場合によっては家族と一緒には、
個別カウンセリングを行い、健康状態急変の事態に備えてしっかり準備!
バイタルサインのチェックを行うことにより、利用者さんの「健康管理」を行なうわけ
ですが、デイサービスの利用者のほぼ全員が要介護認定を受けた高齢者です。
このため数分前まで元気だったのが、容態が急変することも少なくありません。
食事やレクの最中に発作が起こり、そのまま病院に救急搬送されるケースもあります。
そうした場合に冷静に医師と連携を図りながら対応しなければなりません。
このため、看護師として臨床経験ゼロでは採用される可能性は限りなく低いです。
■デイサービスでの人員基準
デイサービスを利用する利用者に対して従業員の数を最低限配置しなければならない数
というのが、各地方自治体の「 通所事業所指定基準 」によって定められています。
利用者数が10名以上の場合は以下のとおりとなります。
(1)管理者 1名(常勤)
(2)生活相談員 1名以上
(3)看護職員 1名以上
(4)介護職員 1名以上
(5)機能訓練指導員 1名以上
利用者数が10名以下の場合は以下のとおりとなります。
(1)管理者 1名(常勤)
(2)生活相談員 1名以上
(3)看護職員もしくは
介護職員 1名以上
(5)機能訓練指導員 1名以上
ある程度規模が大きい施設でも、常勤として働く正職員の看護師さんは、最低1名以上
いれば施設運営は認められるので、多くても2〜3人程度しか配置されません。
正職員だけでは足りない分をパートやアルバイトで働く看護師さんがサポートするわけ
ですが、施設側から週2〜5日で何曜日といった形で依頼されます。
常勤の看護師求人は競争率が高いため、一つの求人に応募が殺到します。
通勤エリアを広げないとデイサービスやデイケアで正職員として働くのは難しいですが、
パートやアルバイト、派遣であれば働けるチャンスはより高いです。
上述したとおりデイサービスは施設の規模によって、業務内容が微妙に異なります。
例えば利用者へ宿泊サービスを提供してる所では、夜勤もあります。こうした点も考慮
しなければなりません。どういった働き方をするか、明確にする必要があります。