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■看護師の需要が拡大している理由とは?


高齢化社会が確実に進む中で全国的に「介護老人保健施設」が増えています。


介護老人保健施設は、「要介護認定(1〜5)」を受けた利用者さん(65歳以上)が
在宅介護できるまでに回復することを目的に「機能回復訓練」を行なう介護施設です。


また、食事や排泄、入浴などの介助などの介護サービスが提供されます。


介護老人保健施設は、「老健」と略して呼ばれることが多いです。


利用者さんが自宅に戻ることを前提に適切な医療ケアやリハビリを行うことから、
「特別養護老人ホーム」のように長期間に渡って利用することが原則的にできません。


入所期間は3ヶ月となっていまして、3ヶ月ごとに検討会議が行われます。


そこで「入所継続」の是非を問うための判定が行われるのですが、もしここで退所可能
と判断された場合は、速やかに退所しなければなりません。


しかし、利用者さんが自宅に戻られるケースはそれほど多くありません。


団塊世代が引退したことで今後さらに加速し、2020年から2025年の間にピーク
を迎えることとなるわけですが、全国的に全く施設が足りていません。


新聞の折込などの求人メディアでも介護老人保健施設看護師求人・募集が見られるよう
になりましたので、興味を持たれている看護師さんも多いかと思います。


これから何回かに渡り、介護老人保健施設における看護師さんの役割から、求人を効率
よく探す方法など「 求職活動 」のポイントまでを解説させていただきます。






■介護老人保健施設の看護師求人は増えない?


仕事がら「最近お年寄りが増えた...」といった声を耳にすることが少なくありません。


実際に毎朝ウォーキングに励む元気なお年寄りを沢山見かけます。また、街中を歩くと
老人ホームやデイケア、デイサービスなどの介護関連の施設が増えています。


大都市圏に関しては一時期ほどではないにしろ、依然として介護老人保健施設が増えて
いますが、大規模なものではなく、かなり小規模なものが増えてます。


しかも元々は飲食店などが入ってた建物をそのまま上手く活用し、出来るだけコストを
抑えたものが増えていますので、今後さらに介護の世界も多様化しそうです。


需要は確かにありますし、金融機関の多くが介護関連の案件に対しては、積極的に融資
しているにも関わらず、施設そのものの建設自体は、それほど多くありません。


依然として公共事業に関する政府支出を削減する動きが強いため、施設の建設に関しは、
既にピークを迎えています。今後劇的に増える可能性は低いといわざるえません。


施設が増えないわけですから、介護老人保健施設の看護師求人が劇的に増える可能性も
低いことから、もし転職を希望されるのであれば、長期戦を覚悟して下さい。





■臨床経験がある看護師を求めています


介護施設は、人員配置の基準が定められており、看護師の配置人数も規定があります。
ですから介護施設が増えることによって、看護師の需要も拡大します。


事実「介護施設」で働く看護師さんが年々右肩あがりで増えています。


介護施設側は臨床経験がある看護師さんを求めているため、病院で数年間働いたのち、
デイサービスなどの介護施設に転職するケースが圧倒的に多いとされています。


介護老人保健施設では、看護師さん以外にも次の通り専門職の方々が沢山働いてます。


医師、介護福祉士、訪問介護員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、
栄養士、社会福祉士、介護支援専門員、生活相談員、etc。


このため病院で働くのとは違った「コミュニケーション技術」が必要となります。


また入職したら自ら積極的に現場で使う介護用語を覚えていかないと、混乱します。





■介護老人保健施設の離職率が低い理由とは?


病院は、勤務シフトが複雑です。2交代制、3交代制勤務で働かなければならず、生活
リズムを安定させることが非常に難しいため、肉体的にも精神的にも過酷です。


「介護老人保健施設」にも一部夜勤があるところがありますが、大半は日勤のみですし、
残業もほとんどありませんので、働きやすさを実感されている方が多いです。


その証拠に離職率が病院とは比較にならないほど低いです。これは看護師さんに限った
ことではなく、介護士さんなど他の資格をもつ職員にもいえることです。