■施設内での看護師さんの役割


介護老人保険施設での看護師さんの主な仕事についてですが、基本的には利用者さんの
バイタルチェックや生活サポートとしてトイレ、食事、入浴などの介助を行います。


また、利用者さんの容態が急変した場合は、医師の指示に従って応急処置を行ったり、
緊急搬送するための手配などを行いますので、看護師さんの役割は非常に重要です。


デイケアなど他の介護サービスを提供している施設よりも、医療行為を行なう可能性が
高い職場であるため、最低でも3年以上の「臨床経験」が求められます。





■バイタルチェックは何より大切な仕事


言うまでもなく日々行われるバイタルチェックはやはり重要な仕事です。患者さん一人
一人のバイタル・サインは年齢や性別、測定する時間などによって微妙に異なります。


患者さんの中には、ただ思いつくままに体調不良を訴える方もいますので、それをその
まま受け入れてしまうと誤った対応をしてしまうことになりかねません。


ですので、肉体が示す数値で客観的に判断しなければなりません。



「成人のバイタル・サインの正常値」


(1)体温 36.5〜37.2度

(2)脈拍 1分間に60〜80回

(3)血圧 110〜130/60〜90

(4)呼吸数 1分間16〜20回





■普段から利用者さんとの会話を心がける


当然のことながら患者さんの容態に何らかしらの変化があれば、「バイタル・サイン」
の数値が変わりますので、その数値から適切な判断を下すことが出来ます。


たとえ利用者さんの様子が何も普段と変わらなくても、バイタル・サインが示す各数値
に大きな変化が見られるようでしたら、それに合わせて適切な対応が取れます。


もちろん医師に報告してから、適切な指示を仰がなければなりませんが、経験を積むと
普段の何気ない会話から異変を比較的容易に察知できるようになります。


会話で大切なのは、いかに自分の思いを伝えるかではなく、いかに利用者さんに喋って
もらい、言葉の中から利用者さんの思いを理解するかですので、聞く力が大切です。