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■介護施設の看護師求人は今後も増え続ける!


急速に高齢化社会が広がる中で介護施設を利用される高齢者が依然として増え続けて
います。しかし、介護施設の数が全国的に不足しているのが現状です。


介護難民が50万人に達しようという勢いで増えています。


しかし、この数字はあくまでも厚労省から発表されている数字です。


要介護認定されている高齢者の方々がすでに600万人に達している状況です。


ですので、実際はもっとひどい状況にあることが容易に想像できます。


今後さらに介護施設を増加させなければりません。


そうなれば当然それ相当の人材が必要となります。


ですので、各介護施設の人材不足を深刻化させないためにも、介護士さんだけでなく、
看護師さんの需要は、今後も右肩上がりで高まる可能性が高いとされています。





■介護業界の裏事情とは?


介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)のような介護施設は、医療機関
以上にサービス業としての側面が強いので、この点はしっかり認識する必要があります。


特に民間が運営する有料(高額)の老人ホームなどは、よりそういった傾向が強いです。
また大手企業はコンプライアンスも厳格であるため、細かい決まり事が沢山あります。


民間病院とは比較にならないほど、コストにシビアですから、業務の効率化を徹底します。
このため実際に職場に配置される従業員にも、各自業務の効率化を求めます。


ですので、看護師だから看護の仕事だけやっていればいいというわけにはいきません。


入浴、排泄、食事などの生活介助もやらなければなりません。


介護報酬が2014年に削減されたので、どの施設もコスト意識がより高まっています。


この点は、しっかり意識して働く必要があります。そうしないと入職後に苦労します。


といいますのも、「臨床経験」が5年以上ある看護師さんが介護施設に転職される場合、
大抵自分の都合よく施設内の仕事を中心に色々と解釈してしまいがちだからです。


例えばバイタルサインのチェックなど利用者さんの健康管理の仕事だけやっていればいい
と勝手に思いこんでいたりします。しかし、これでは雇用されても長くは続きません。


このような意識で転職すれば必ず職場の人たちと衝突することになるからです。


施設の一員として施設の全ての業務に携わるくらいの意識が必要です。


そうしないと、どの施設でも働きにくい職場と感じることでしょう。


そうならないためにも自ら積極的にレクレーションなどに参加しなければなりません。


手の空いているときには、施設内を見まわって、自分で自分の仕事を探すくらいの積極性
がないと周囲の人達から認められることはありません。またすぐ転職することになります。


つまり自分の専門領域だけの仕事をすればいいという環境にはないんです。


むしろ専門領域内の仕事だけをやりたいのであれば、医療機関で働くべきです。


基本的に施設側が求めている看護師さんは、専門領域の知識や技術を生かしながら積極的
に他の職員たちと一緒に介護だけでなく、レクや機能訓練などを行ってくれる人です。


もし本気で介護施設で働く意思があるならば、この点をアピールするとよいでしょう。


また、転職するにあたって、大きな壁となるのが「お給料」です。


どうしても病院よりも低くお給料が設定されています。


利用者さんの多くが病院よりも医療依存度が低いので、この点は仕方ありません。


しかし、こういった問題が原因となって老人保健施設やディサービス、ディケアなどでは
看護師さんを確保できていません。医療機関以上に人材不足が深刻です。


上述したとおり介護報酬が2014年に下げられてしまったので、今後さらに窮地におい
こまれる施設が増えることが予想されていますので、この点もしっかり考慮してください。


また、介護施設で働くのであれば、最低でも高齢者と接することが好きなことが条件です。
高齢者と接することが嫌いな人が介護施設で働くことになれば、必ず問題がおきます。


ですので、転職に失敗しないためにも必ず施設を訪問して見学しましょう。





■医療行為を行う機会は少ない!


看護師さんの場合は介護福祉士の資格を取得しなくても介護の仕事ができます。


看護師として働くのであれば、特別な資格は必要ありません。


介護施設というと、「 老人ホーム 」のような施設をイメージされる方が多いです。


基本的に老人ホームのような「介護施設」における看護師さんの仕事は、利用者さん
の健康管理が中心となります。勿論医療行為を行う機会はゼロではありません。


デイケアやデイサービスよりも、医療行為を行なう機会は多いです。


しかし、一般病院に勤務する看護師さんほど機会は多くありませんが、利用者さんが
病気や怪我をした場合は、当然適切な処置を行わなければなりません。





■介護士さんとの連携も大切!


看護師さんが介護老人保健施設をはじめとした介護施設で働くにあたって必要となる
比較についてですが、基本的に認定看護師の資格があれば働くことはできます。


しかし、どうしても「臨床経験」が必要です。新卒以外で看護師としての経験がない
看護師さんがいきなり介護施設に常勤で勤務するのは難しいです。


看護師として介護施設で働く場合、専門看護師のような専門的資格は必要ありません。


その代わり介護士さんが行うような「介護の仕事」も行わなければなりません。


人手不足が深刻なので、食事や入浴補助なども行なうことになります。


施設の中には沢山の従業員がいますが、一番多いのは介護士さんです。常に連携して
一日の業務を行わなければならないので、コミュニケーションが何より大切です。