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■ 看護師さんがケアマネの受験資格を得るには?


一般病院から介護老人保健施設などの「介護施設」に転職された看護師さんの中には、
「ケアマネージャー」の資格を取得される方が少なくありません。


ケアマネージャーの受験資格として、実務経験5年以上と定められています。


介護老人保健施設などの介護施設で実務経験が5年以上なくても、医療機関で5年以上
勤務された看護師さんは、ケアマネージャーの受験資格があります。


介護に関する深い知識を身につけるというだけでも十分価値があります。





■ 看護師がケアマネとして働けるのか?


ケアマネジャーの資格は、医療、介護、福祉に従事する人達が取得できる資格です。


ケアマネージャーとしてキャリアチェンジするにあたり、まず収入面が気になると思い
ますが、これまで病院の正職員として働いていたのであれば、収入面で下がります。


待遇面では、どうしても病院や介護関連施設の「居宅介護支援事業所」が良いです。


また看護師としてのキャリアとケアマネジャーの資格を生かす方法もいくつかあります。


例えば、「グループホーム」の管理者や「介護老人保健施設」で、ケアマネージャーと
看護師の仕事を兼務する形で働いている方も実際にいらっしゃいます。


ケアマネージャーとして働くと、沢山の職種の方々と接すします。また、利用者さんと
そのご家族と深く関わりますので、一段高いコミュニケーション能力が必要となります。


注意点としては、これまでの看護師としてのキャリアを考えた場合、兼務して働くこと
になったとしても、看護師として物足りなさを感じる機会が多くなります。


医療の現場を深く理解しているのは強みではあっても、あまりにも出すぎてしまうと、
周囲の人達から嫌がられますので、仕事上の駆け引きが非常に難しいです。


また、ケアマネの仕事は訪問以外は各種プラン作り、介護報酬の請求などがあります。
パソコンを使用する時間が一気に増えるので、肩こりやドライアイには要注意です。


ちなみに訪問は暑さ寒さや雨降りに関係なく行わなければならないので結構大変です。


訪問から帰ってきてから、自分が抱えている事務関連の仕事をこなしていくことになる
ので、残業は当たり前のようにあるので、大変ですが、その分やり甲斐があります。





■ 看護師がケアマネとして働くさいの注意点とは?


これまで看護師として働いた経験はケアマネの仕事でも必ず生かすことができます。


何と言っても、例えば介護一筋のケアマネージャの場合は利用者さんが患っている疾患
の経過が予測することができませんが、看護師さんなら、ごく普通にできます。


例えば、疾患が重度化していくのか、入退院を繰り返すケースなどを目の当たりに体験
しているので、疾患に関しての予測を立てられるのは強みになります。


患者さんを看護する場合、必ず終わりがありますよね。


しかし、介護の仕事は利用者さんが亡くなるまで続きます。病院で長く働いていると、
患者さんを自宅に戻したり、転院させたりする大変さというのは理解できませんよね。


患者さんとご家族の側に立つケアマネは、こうした問題の板挟みにあります。


言葉は悪いですが、入院期間をすぎれば患者さんは病院から追い出されてしまいます。


医師はじめ医療や介護にかかわる人達との情報交換は何より大事です。


そうすることにより、連携を測ることが出来るので、周囲の人を生かしながら働けます。
まさにケアマネージャーは、介護のプロデュサー的役割をになってます。





■ 本当にケアマネの資格が必要なのか?


介護施設で働きながら、試験を受けることができます。


しかし、看護師さんがケアマネの資格を取得し、ケアマネとして働かせてもらえる施設
に転職しようと思っても、「経験者優遇」としているところが多いので難しいです。


ですので、看護師さんとして介護施設で働きながらケアマネの試験を受け、合格したら
そのままケアマネとして働かせてもらうほうが「転職活動」の手間が省けます。


そして、ある程度ケアマネージャーとしての経験を積んでから、自分の理想とする所へ
転職されたほうが「 転職活動 」もスムーズに行うことができます。


ケアマネは沢山の人達と接することになりますので、非常にストレスフルです。


介護が必要な人のために動くので、ときには介護を受ける人とその家族の間に入って、
見たくない場面に遭遇することも少なくありませんので、その覚悟が必要です。





■ ケアマネの資格取得は難しい?


基本的にケアマネージャーの仕事は、まず利用者さんのご家族から「 介護 」に関する
相談を受け、どのような「介護サービス」を希望しているのか、ヒアリングします。


適切な介護サービスを受けられるように手配し、個別に支援計画を作成します。


手配した介護サービスが本当に利用者さんに必要であるか否かを評価し、利用者さんと
介護する側の状況に合わせて再びアセスメントし、プランニングを行います。


残念ながら受験者は増えているものの、合格率は右肩下がりで減少しています。


一方で病院で働いているときにケアマネの資格を習得される方も少なくありません。


介護関連の施設へ転職するうえで有利に働きますが、前述した通り、ケアマネとして
働かせてもらえることはありません。その施設で経験を積むことを求められます。