■看護師の9割超は女性看護師


2000年に入ってから男性看護師さんが急増しています。それまで看護さんの仕事
は完全に女性中心だったわけですが、状況が少しずつ変わりつつあります。


一方、そうした中で地方の病院では男性看護師の数は、まだまだ少ないようです。


ちなみに、看護師さん全体にしめる男性看護師の割合は8%程度です。


つまり女性看護師が全体の90パーセン以上占めているわけです。


しかし、男性看護師を求める声が医療機関で広がっています。


何と言っても看護師さんの仕事は肉体的に非常にハードですから、どんなに贔屓目に
みても、やはり男性看護師の方が体力面でどうしても女性看護師よりも有利です。


また女性看護師は、結婚や出産をきっかけに職場を離れなければなりません。


しかし男性看護師の場合はそういったことがありませんので、こうした点に関しては
雇用する病院側にとっても非常に大きなメリットになります。


女性看護師は、旦那さんの転勤、子育など「 家庭の事情 」によって退職しなければ
ならないケースが多いですが、男性看護師はそういったことがありません。





■女性看護師の役割について


患者さんに対する看護ケアに関しては、女性看護師さんの方が向いている


女性看護師は、「 看護ケア 」が非常に優れています。


こうした心配りが患者さんに安心感を与え、治療にも良い効果をもたらします。


このため患者さんも女性看護師さんの方が親しみを感じるケースが多いです。


特に女性や子供は、そうした傾向が強いです。


男性看護師さんの場合は、大なり小なり「 威圧感 」を感じてしまうようです。


このため患者さんの悩みを相談される機会は圧倒的に女性看護師の方が多いです。


例えば医師の先生に対しては、社会的地位の高さもあってか、萎縮してしまうようで、
言いたいことが言えずに思い悩んでいる患者さんが少なくありません。


そうした悩みを女性看護師さんに打ち明けることで解消するケースも多く見受けられ
ますので、女性看護師さんの果たす役割は依然として非常に大きいです。





■非常勤看護師が今後さらに増える?


看護師さんの働き方がここまで多様化したのも、女性中心の仕事だからです。


男性看護師が中心だったら、これほどまで非常勤の仕事は増えなかったと思います。


常勤看護師は夜勤と日勤を両方行わなければなりません。


ですので、家庭と仕事を両立させることが非常に困難です。


常勤だけに固執すると「人材不足」がさらに深刻化することになるので、勤務シフト
をより細分化して非常勤看護師に割り当てることで何とか人材を確保しています。


パートやアルバイトで働けるようにすることで、仕事と家庭を無理なく両立出来ます。


しかし、それでも人材不足は解消されていないので、今後はより勤務シフトを細分化
して、家庭を持つ女性看護師さんがより働きやすい環境を整備する必要があります。