■40代でブランクがあっても再就職は可能
看護師さんの仕事は専門性が高く、何より経験が問われますし、依然深刻な人材不足
にあるため、40代の看護師さんが転職するのは、それほど難しくありません。
即戦力をどこの職場も喉から手が出るほど欲している状態にありますので、これまで
のキャリアが評価されれば、希望の職場に転職することが十分可能です。
しかし、ブランクがある40代の看護師さんの場合はどうでしょうか?
例えば晩婚化が進んだため30代で結婚されるケースが日本全国で増えています。
初産の平均年齢も30歳を超えており、社会全体が大きく変貌しようとしています。
看護師さんも例外ではありません。30代で結婚された場合、それなりに蓄えもある
ことから、「出産・子育」に時間をかけられる余裕があるケースが多いです。
子供が大きくなり、家計を助けるために看護師として復職される方は大勢いますが、
そうすると軽く5年以上のブランクが生じるので、この時点で40代に入ってます。
40代に達していると他の業界では正社員として働くのは中々難しいですよね。
しかし、看護師さんの場合は、本人のやる気次第で十分常勤看護師として働けますが、
現役の看護師として働いていた当時と医療を取り巻く環境が大きく変わっています。
看護技術や知識もかなり忘れていることでしょうから、それなりの覚悟が必要です。
ただし、家庭を最優先に考えるなら、常勤にこだわらない方が良いでしょう。
■医療機関以外にも沢山働ける場があります!
再就職するにあたって医療機関にこだわる必要はありません。
看護師さんが活躍出来る場は年々増えています。臨床経験が色々な場で生きるんです。
今では公共の場には医務室や健康管理室が当たり前のように完備されています。
大型スーパー、百貨店、レジャー施設などは大都市だけでなく、地方にも多いです。
また検診車で一般の会社を訪問して従業員を検診する仕事もありますし、一般企業の
医務室で従業員の健康を管理する産業看護師として働くこともできます。
一般企業は病院とは異なり、「完全週休二日制」ですし、残業も少なく、夜勤もあり
ませんので、働きやすさで言えば病院よりも働きやすい環境が整っています。
パートであっても、時給も1500円以上が相場となっていますので、女性が働ける
仕事の中でも賃金そのものがかなり高めに設定されています。
また、看護師専門の派遣に会社に登録して、産業看護師としての経験を積みながら、
必要な資格を取得して、正社員として就職するのも一つの手です。
■40歳を過ぎて再就職できるのか?
そして、デイサービスなどの介護施設などでも看護師さんの仕事があります。
医療行為はほとんど行われません。利用者のバイタル測定が主な仕事となります。
また病棟勤務のように「夜勤」や「時間外勤務」もありませんので、正社員であって
も家庭と仕事を両立させることは、病棟勤務ほど難しくありません。
病棟勤務とは勝手が異なるので、最初は戸惑うかもしれませんが、すぐ慣れます。
もし、病院勤務にこだわるのであれば、長期のブランクがある看護師さんを教育する
システムがきちんと整備されている病院を選ぶ必要がどうしてもあります。
そうした病院で一から出直すくらいの気持ちでないと働き続けるのは難しいです。
日進月歩で医療は進化していますので、看護技術や医療機器の取り扱いなどで戸惑う
ことも多いでしょうから、看護師さんを育てる環境がないと厳しいです。
また、数年以上にわたるブランクが生じると看護師として「再就職」すること自体、
不安を感じてしまいます。そして考えれば考えるほど不安になります。
その結果として看護師として復職することを先延ばししてしまいます。
これは非常に勿体無いことです。なぜならあなたの力を必要とする場所が他にも沢山
あるからです。これまでの看護師としての経験を生かさない手はありません。