■まじめな人ほど苦しんでしまう理由とは?
うつ病をはじめとした精神疾患で通院している人が毎年300万人を超えています。平成8年から平成17年の約10年間で一気に100万人以上増えています。
すでにうつ病は深刻な社会問題に発展してるので、他人事ではありません。
うつ病や摂食障害などの精神疾患に苦しむ看護師さんが増えています。
看護師さんの仕事は日勤に加えて夜勤や準夜勤などの「変則勤務」がありますので、どうしても生活リズムが崩れやすく、肉体的にも精神的にも大変過酷な仕事です。
それゆえに、うつ病などの精神疾患を患いやすいとされています。
うつ病を患いやすい人の特徴として、真面目な性格の人があげられます。
いつも真面目で一生懸命な看護師さんは、何でも物事を重く受け止めてしまいます。真面目で誠実であるがゆえに、職場の従業員や患者さんからも信頼されています。
このため職場の従業員や患者さんから色々と頼まれることになります。
八方美人というわけではないのですが、人から頼まれると断ることができません。
どこの職場にもそうした目にみえない仕事に対する圧力があります。
そして仕事がさらに増えることとなり、自分の時間がどんどん削られてしまいます。無理に無理を重ねてしまうと心に大きな負担をかけてしまうことになります。
これは決して良いことではありません。どんどん心の負担を大きくしてしまいます。
しかも、自己犠牲の精神が強いので、「自分が我慢すればいい」といった思いから、そのまま放置してしまうケースが多く、それゆえに「うつ病」を患いやすいです。
そうならないためにも仕事の取り組み方を真剣に考える必要があります。
■いい意味でのいい加減さが必要!
例えば単純に考えても仕事が増えれば、それに比例して心配事が増えます。
優先順位をつけて手早くこなしているつもりでも、忘れてしまうこともあります。
とくに最近は、どこの病院も業務効率をあげるためにシステム化を進めているので、余計に記憶に残りにくいです。自分でしっかり意識しないと忘れてしまいます。
ですので、余計に色々なことが不安になるわけです。心配事がつき無くなります。
極端なレベルにまで仕事の量が増えてしまうと、出勤して一番最初に何をやったのか忘れてしまうといったことが普通にあります。ここに一つの落とし穴があります。
例えば仕事の間違いを指摘されても、その仕事をやったことさえ忘れてしまいます。見に覚えのないことを注意されたりすると、誰だっていい気分にはなりません。
そうなると猜疑心が芽生えてきます。これがさらにその本人を苦しめます。
不安になれば、さらに余計なことを考えてしまうので、負のスパイラルに陥ります。こうした状況が続けば、うつ病を患いやすくなってしまいます。
いい意味での「いい加減」さが必要です。とくに真面目な看護師さんは、あまりにも深く考えてしまうので、「なるようになる」くらいに考えたほうがいいです。
また、メモやスマホのアプリを利用して重要度に応じて記憶に残してください。
ボイスメモ、写メなどを使えば、瞬時に記憶できます。
これだけで、仕事に対する不安は大幅に軽減されますので、是非試して下さい。
■再就職は焦ってはいけない
うつ病を患い、療養して何とか再就職できるようになっても、焦ってはいけません。前職よりも激務ない職場に再就職してしまうリスクがあるからです。
夜勤や時間外勤務も病み上がりの人には厳しいです。
どうしても病院で働きたいというのであれば、体と心が看護師の仕事になれるまで、バイトや派遣などで非常勤看護師として働くことをオススメします。
また個人が経営するクリニックなら大型病院で働くほど激務ではありません。
クリニックの看護師求人もパート・アルバイトなら沢山あります。
自分で自分にOKが出せるくらい仕事に慣れたら、常勤看護師として働くために本格的に「就職活動」をスタートしても遅すぎることは全くありません。
焦ってしまうと、さらに自分を苦しめてしまうので、のんびり復帰しましょう。
■看護師が働ける職場は病院だけではない
最初から肉体的にも精神的にも過酷ではない仕事に就くのも良いでしょう。
夜勤や時間外勤務が無いデイサービスなどの介護施設で働くのも一つの手です。
すでに看護師さんの働ける職場は医療分野だけではありません。
一般企業、行政機関、レジャー施設には医務室や健康管理質があります。
こうした職場でも看護師さんの仕事はありますので、病院以外の職場も選択肢の一つに加えることによって、より就職しやすい環境が整います。
しっかり休養がとれて、肉体的にも精神的にも負担が小さい職場はあります。
夜勤がないところも沢山ありますので、ご自身の心と体の健康管理が容易になります。
無理をしすぎて「うつ病」が発症してしまったわけですから、病気が再発しては大変なので、普段からできるだけ無理をしないことを心掛けてください。
病院以外にも働ける場があると分かると、より可能性が開けるので、再就職に対して前向きになれます。是非色々と調べてみることをおすすめします!