■クリニックで働く看護師の裏事情について!
日本国内には、病院が約8500、クリニックが100000以上あります。
また、入院設備があるクリニックは全体の1割程度なので、まずクリニックの大半は、
夜勤がありませんし、「日祝祭日」は基本的に休診日となっています。
このため長らく専業主婦として家庭を守ってこられた方が働くには最適の職場ではある
のですが、これは決して病棟勤務よりも仕事が楽という意味ではありません。
というのも、クリニックの多くが少数精鋭で業務を回さなければなりません。
このためクリニックでは入職した時点で戦力として働ける看護師さんの求めています。
常勤で働いている看護師さんの数は、せいぜい2〜3人です。
ですので、一般病院のような院内研修で看護師さんを教育する体制が皆無です。
ですので、長期のブランクがある看護師さんは入職してから、ある程度の業務を一人で
回せるようになるまでは苦労しますが、慣れてしまえば問題ありません。
採血や注射など基本技術がしっかりしていれば、ブランクが長くても大丈夫です。
その点は看護師求人サイトを利用して、就職活動を行なうさいに考慮してもらえるよう
にしてもらえば、そうした点を受入れてくれるクリニックを紹介してもらえます。
■看護師の資格を無駄にしないでください!
ご存知かもしれませんが、潜在看護の数はすでに70万人を超えています。毎年2万人
以上の方が潜在看護師となっている状況を考えても、看護師さんの仕事は大変です。
潜在看護師の再就職を支援する活動が年々活発化しているのも当然のことですよね。
行政側も相当危機感を感じているようなので、今後働きやすい職場が増えることを願う
ばかりです。そのためにも、再就職しやすい環境を構築しなければなりません。
看護師資格を持ちながら専業主婦として頑張ってきた方は長期のブランクがあります。
こうした方々が看護師として働くことを検討するのは、お子さんが中学生になる頃です。
大学進学にかかる費用を捻出するために働くことを決意するケースが多いです。
しかし、長期のブランクがあるため、常勤で働くのは不安があります。
仕事で必要となる技術や知識に自信がなかったり、体力的な問題もあります。
5年以上の長期のブランクがある方が、いきなり常勤で働こうとすると、色々と考えて
しまうため、再就職することを途中で諦めてしまうケースが少なくありません。
仕方なく、パートで近所のスーパーでレジ打ち、派遣社員で一般の会社の事務員として
働くケースが多いのですが、これは非常にもったいないです。
看護師資格はゴールドパスポートです。是非看護師の資格を生かして働きましょう。
■自信がない場合は段階を踏んで再就職しましょう!
いきなり再就職する自信がないのであれば、再就職支援セミナーを受けましょう。
セミナーを主催している病院に就職する必要は必ずしもありません。とりあえず受けて
みて、感覚を取り戻しましょう。それから身の振り方を考えても遅くありません。
セミナーを受講しても常勤で働く自信が取り戻せない場合は、パートで自宅周辺にある
クリニックで看護師として働くことを是非検討してみてください。
上述したとおり、これまでの経緯をしっかり説明すれば働き口は沢山あります。
パートなら敷居がさらに低くなるので、ここで自信を取り戻しましょう。
自宅周辺なら近いので、肉体的にも楽ですし、買い物など家事の負担も軽減できます。
クリニックの大半は夜勤がありませんし、残業も病棟勤務ほどはありません。
日曜・祝日も休みなので、仕事で家族との大切な時間を削られることもありませんし、
提供できる医療サービスにも限りがありますので、高度な看護技術も要しません。
しかし、点滴や注射が多いので、もし得意であれば、自信を持って働けます。
ですので、時間があれば自宅周辺にあるクリニックについて調べてみましょう。
■自宅周辺で働くメリット・デメリット!
ブランクはそれほど長くなくても、お子さんがまだ小さいため再就職するかしないかで
迷われている方にも自宅周辺にあるクリニックで働くことをオススメします。
託児所がある病院は増えてはいますが、自宅から遠かったりすれば通勤が困難です。
しかし自宅周辺にあるクリニックなら、自宅から勤務地が近いので保育園の送り迎えも
楽ですし、買い物などの雑務も全て通勤途中に済ませることができます。
家が近ければ昼休みに自宅へ帰ることもできるので何かとメリットが多いです。
専業主婦から看護師として復職するうえでクリニックは働きやすい職場の一つです。
ただし、自宅周辺にあるため、年令や性別に関係なく知り合いが増えます。
こうした点もメリットではありますが、窮屈に感じる人はデメリットとなります。
■キャリアアップしたい人はすぐに再就職しましょう!
子育て中のため看護師の仕事から離れている方が潜在看護師として沢山います。
こうした潜在看護師の中には、子育から離れたら看護師としてキャリアアップしたいと
考えている方も少なくありません。こうした場合は早い段階で復職すべきです。
子育て中でも大学病院のような規模の大きな病院は、託児所が併設されているところが
多いので、キャリアアップするためにスキルを磨きながら働くことができます。
子育て支援をしている職場を再就職先に選んだほうが長く働けます。
ただし、上述したとおり通勤が大変なので、この点は考慮する必要があります。
医療機関以外にも看護師求人は沢山ありますので、条件を明確にしたうえで幅広く求人
を探すことをオススメします。この点がぼやけていると時間ばかりが過ぎていきます。
看護師転職サイトを利用すれば医療機関はもちろんですが、それ以外の求人情報も入手
できますし、希望に合った職場への再就職を実現するためにサポートしてくれます。