■自分にあった職場を探す前に何が嫌いかを明確にする?


再就職するさいには、ブランクの長さにもよりますが、やはり自分にあった職場を選ぶ
べきです。しかし、自分で自分自身を客観的に見ることが出来ません。


ですので、「自分にあった職場って何なの?」と思われますよね。自分にあった職場を
探そうと思っても中々上手くいかないのは、こうした理由からです。


ですので、まず最初にやるべきことは、徹底的に嫌なこと嫌いなことを明確にすること
です。そうすると焦点が絞られるので、自分にあった仕事や職場が見えてきます。


例えば夜勤が嫌いなら夜勤がない職場を選べばいいわけですが、何が「嫌い」かを明確
にしないと、夜勤はやらなければならないものであると思い込んでしまいます。


看護師さんの仕事は色々あるにも関わらず、結果として夜勤がある職場を選んでしまい
ますので、そうならないためにも嫌いなことをしっかり明確にしましょう!





■再就職を難しくしているのはコミュニケーションに対する抵抗?


看護師さんの仕事は、患者さんをはじめ沢山の人と接しなければなりません。


このためサービス業としての側面が年々強くなっていますよね。またコンプライアンス
の厳格化が進められたことで、コミュニケーション能力の必要性が高まっています。


しかし、多くの方がコミュニケーション能力=話す力と誤解しています。


実はコミュニケーション能力=聞く力なんです。


話す力を高めようとすると、あまりにも範囲が広すぎて大変です。


しかし「聞く力」=「話を聞く」は、ひたすら相手の立場になって話を聞くだけなので、
それほど難しくありません。メモを取りながら話を聞くと相手から信頼されます。


「自分の話をここまで真剣に聞いてくれるのか」と思ってくれるからです。


これを理解していただけるとコミュニケーションを取ることに抵抗がなくなります。


実は自分に自信がない最大の問題点は、コミュニケーションに対する誤解からです。





■こうすれば再就職のハードルが下がります!


私も話すことの重要性ばかりに着目していた時代は、スピーチ力を高める自己啓発関連
のセミナーなどを受講し、必死になって色々と勉強してまいりました。


しかし残念ながらどれも上手くいきませんでした。


一方的に話そうとすると会話は成立しないから当然ですよね。


相手の話を優先的に聞こうとすると会話が上手くいくことを知りました。


患者さんだけでなく、職場の人間と良好な関係を築くためにコミュニケーション能力は
大切なのはいうまでもありませんが、この点を無視すると人間関係が苦しくなります。


この点を理解していただけると、コミュニケーションを取ることに対する抵抗が次第に
なくなりますので、ブランクが長くても再就職のハードルが一気に下がります。


というのも不安が次第に低下するので、徐々に自信を取り戻せるからです。


また、家庭の都合もあって、常勤での病棟勤務が厳しいのであれば、デイサービスなど
の介護施設でもいいですし、一般企業で産業看護師として働くこともできます。


ブランクはそれほど長くなくても、小さなお子さんがいらっしゃる場合は、子育がある
ので、保育園の送り迎えが出来る地元周辺のクリニックや介護施設がいいですね。


また常勤で働けるのであれば、託児所がある病院でもいいでしょう。