■再就職で小論文は避けて通れない
ブランクのある看護師さんが再就職する場合、仕事に対する「不安」と「自信の無さ」がどうしても大きな壁となりますので、復職支援セミナーを必ず受講しましょう。
再就職セミナーを受講すると、同じような立場にある看護師さんと一緒に学びます。
「これならなんとかなりそうだな」と、自信を取り戻したところで、本格的に就職活動を行なうわけですが、どこの病院でも大抵「採用試験」を行います。
採用試験といっても、一般企業の入社試験のようなものではなく、小論文が中心です。この小論文を書くことを極端に苦手とする看護師さんが少なくありません。
しかし、頭で一時的に記憶したことをさらに理解を深めるうえで「書く」ことは、非常に大切なんです。人生を飛躍させるためにも、書くことを習慣化しましょう。
勿論小論文の試験がないケースも少なくありませんが、しかし、就職を希望する求人先が「小論文」を実施しているのであれば殘念ながら受けなければなりません。
ですが、長期のブランクが生じてしまった看護師さんの場合、長いことレポートや論文など書いたことがないわけですから、戸惑ってしまうのも無理ありません。
ですので試験本番に異常に緊張しすぎてしまい、ペンが進まなくなってしまいます。そうならないためにも、小論文について基本的なことをおさえておく必要があります。
■小論文の基本について
「小論文と作文の違いとは?」
ところで小論文と作文と何がどう違うのか、分かりますでしょうか?。
作文よりも論文の方が難しい感じがしますよね。ちなみに作文は自分が体験したことに対する自分の感情や心境を表現、または事実やそれに対する感想を伝えます。
一方、論文はテーマが与えられ、それに対して論理的に自分の考えを文章にまとめます。
「小論文の評価ポイントとは?」
与えられたテーマに対して自分の意見と考えが簡潔にまとめます。
基本的に病院の採用試験で与えられるテーマは、あなたの看護の仕事に対する考え方を知るためのものなので、あまりにも論理的すぎるのは、自分の考えが伝わりません。
具体例などを効果的に取入れて、分かりやすく書いたほうが採用担当者に伝わります。また、仕事上での「伝達能力」をしっかりアピールすることができます。
勿論文字は綺麗に書いた方が好印象を与えますし、「誤字脱字」はもってのほかです。あなたの仕事に対する取り組み方が無意識のうちに出てしまうので十分注意しましょう。
「小論文での原稿用紙の使い方」
書き出し、段落の頭、改行した場合は、1マスあて下さい。また、カギカッコをつけて書き出す場合も、マス目は1マス必ずあけて2マス目から書くようにします。
次に文字数についてですが、句読点や記号は1字とします。また、アルファベットは、大文字の場合1マスに1字、小文字の場合は1マスに2字とします。
また小論文を作成するさいの文字数についてですが、原稿用紙1000字と指定されたのであれば、最低でも900文字以上は書くようにしてください。
■効果的な小論文対策とは?
小論文の作成に自信がないのであれば、自信取り戻すために本を読みましょう。
できれば小論文対策が本を読む習慣にするためのきっかけになればいいですね。
個人的にオススメさていただいているのが以下の本です。
「看護師に役立つレポート・論文の書き方」
http://amzn.to/1ILU5lb
著者:高谷 修
出版:金芳堂
「看護・医療技術学校受験 パワーアップ面接&論作文対策」
http://amzn.to/1HuxwjY
著者:医療技術学校受験研究会
出版:実務教育出版
この二冊の本をしっかり読んで、試験の前に一夜漬け程度でもいいので、論文対策を行っておけば、きちんと対応できるので、試験当日も緊張しなくてすみます。
もしご自宅の近くにある図書館で借りられるのであれば、是非お読み下さい。
入職した後の看護研究などのレポート作成にも役立ちますので、もしもこれらの本を借りて読んで役に立つと思ったら、是非購入し、手元に置いておきましょう。
■小論文は自分を最大限アピールする最高の場!
「看護師求人」の数がこれほどまでに多く、完全な売り手市場にあっても、良い求人ほど競争率も高いので、就職するためにはより良い準備が必要になります。
なぜなら緊張しすぎてしまったら余計心を落ち着かせることが難しいからです。
リラックスして自分の力を十分発揮できるようにするためにも準備がかかせません。
小論文の題材として多いのが、看護に関する自身の考えや看護師になったきっかけで、先に紹介させて頂いた本を参考にしながら、自分なりの看護観をまとめましょう。
小論文によって、その人がどれくらい深く理解しているか分かります。
その結果として人間性などが分かるので、看護師としての適正が問われます。
病院側からすれば大切な人材確保のための貴重な情報収集源になります。