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しっかりと準備することが何より大切!


看護師さんにかぎらず、転職・就職活動で最も大きな壁となるのが面接です。


滅多に経験することではありませんから、面接当日に緊張するのも無理ありませんが、きちんと自己アピールしなければ、採用されるチャンスを逃してしまいます。


そうならないためにも、面接当日までに「面接対策」をきちんと行う必要があります。


ポイントを抑えた「面接対策」をきちんと行うことで、かなり緊張をおさえられます。また、アピールすべきポイントをしっかりアピールすることができます。


とはいっても面接では、面接官から一方的に質問を受けるケースがほとんです。


しかしどこの病院も人材不足ですので、看護師さんの面接は、一般の会社の面接のように高圧的な態度で質問してくるようなことはありません。この点は恵まれています。


これまでの経歴からどれくらいのことができるのかを調べるために面談形式で色々と質問を受けます。普通に接することができれば、問題なく答えられます。




看護師さん面接で抑えておきたい5つのポイント


(1)看護観について


面接官は看護観から、あなたの仕事に対する姿勢を伺い知ることが出来ます。このため、どこでも看護観を重要視していますので、しっかり答えを準備しましょう。


抑えるべきポイントは、以下の3つです。長くならないように簡単にまとめて下さい。


●看護師を目指した動機

●理想(目標)とする看護師像

●看護師として働くうえで最も大切なこと





(2)看護師としてのこれまでの経験について


病院側は、中途採用=即戦力を求めていますので、これまで看護師として、どのような経験を積んできたのか、しっかり把握するために経験やスキルについて尋ねます。


事前に自分のプロフィールを作成するつもりで、できる看護技術をまとめ、その中から得意分野を上位3つピックアップし、しっかりアピール出来るようにしてください。





(3)志望動機について

志望動機がだめだと、応募書類も面接も駄目になってしまいます。


面接を受ける前に求人先の医療機関についての情報収集を徹底してください。


他の応募者は、ホームページやパンフレットから得られる情報程度で志望動機を考えるので、これを超えればライバルに差をつけることができます。


ですので、ウエブ上にある口コミサイトなどから情報収集を徹底します。その中で自分が興味を引いた部分をピックアップし、以下の3つの問に答えられるようにして下さい。


●求人先のどんなところに感銘を受けたのか?

●求人先のどういった部分が自分に合っているのか?

●自分の持てる力を使って貢献できるのは何か?





(4)なぜ退職したのか?


中途採用の場合は退職理由は必ず尋ねられますが、以下の点は避けなければなりません。


●人間関係の問題「上司と衝突など」


●労働環境の問題「残業が多いなど」


●待遇面の問題「給料が安い」


できるだけ前向きな答えが理想ですが、安易に「キャリアアップのため」と、答えてはいけません。以下のような質問をぶつけられて玉砕することになります。


「なぜ前職ではキャリアアップできないんですか?」


「なぜうちではキャリアアップできると思うのですか?」


今現在ネット上には「面接 志望動機 回答例」と、入力すれば、優れた回答例を網羅したサイトが無数にあります。これを利用しない手はありません。


自分のおかれた状況に相応しい回答をいくつかピックアップし、実際の面接の場で仮に面接官に突っ込まれても良いように、しっかり裏付けを考えて下さい。





(5)入職日について

働きながら転職活動をされている場合、退職届けを出していないケースや退職届は出しても、就業規則のしばりがあるため、すぐに退職出来ない場合があります。


正直にその旨を面接官に伝える必要があります。内定が欲しいばかりに調子の良いことをいってしまうと後になって後悔しますので、誠実な対応が求められます。


すでに退職されている方は、入職希望日を伝えて下さい。





事前に質問を想定して答えを用意する


事前に想定される質問への回答を用意しましょう。


上述したとおり、面接でほぼ間違いなく質問されるのは「 看護観 」についてです。


また「なぜ看護師になったのか?」、看護師となった経緯をまとめておきましょう。


長期のブランクがあっても、新卒以外の看護師さんを雇用するわけですから、できるだけ早い段階で即戦力となりえる看護師さんを雇用したいと考えています。


看護師としてこれまでの経験や身につけたスキルも、答えられるようにして下さい。


そうしないと志望動機もぼやけてしまい、面接官の心をつかむことはできません。


また、なぜこの求人先を選んだのか、しっかり答えられるようにしておいて下さい。


面接対策の本に書かれていることをそのまま述べても駄目です。同じよな本が出回り過ぎているので、答えが他の応募者とかぶってしまうことが少なくありません。


ですので、少しずらして答えましょう。それだけで大きく印象が変わります。





面接で一番やっかいなのは退職理由を答えること?


現役の看護師さんの場合、「退職理由」は必ず聞かれますので、面接官を納得させることができる答えを用意できなければなりません。きちんと戦力をねりましょう。


というのも理由によっては、ストレートに伝えてしまうと問題になるからです。


「出産・育児」「親の介護」「療養」などであれば、そのまま伝えて問題ありません。


しかし、職場での人間関係の問題や前職の職場を「誹謗」するようなことは、絶対に口にしてはなりません。その内容が事実でも良い印象を与えることはありません。


できるだけ前向きな退職理由を用意して下さい。


多くの方がキャリアアップなどを前向きな理由として考えています。


しかし、上述したとおり「なぜ前職ではキャリアアップできないのか?」と、問われることを想定しないで面接に挑むので、大抵しどろもどろになって自爆してしまいます。


これでは意味がありませんよね。その先の答えを用意せずに安易に「前向きな答え」を、そのまま伝えるだけでは、殘念ながら面接官の心をつかむことはできません。


具体的には、これまでの看護師としての経験や身につけたスキルを生かして、求人先の病院であなたが最大限出来ること、またはやってみたいことをしっかり伝えます。


具体的であれば、具体的であるほど面接官に与えるインパクトは大きいです。


また、ここ最近では医療事故が社会問題となるほど大きな問題となっているころから、場合によっては「ヒヤリハット」について尋ねられる場合もあります。


医療の仕事は人の命がかかっているので、許されない失敗があります。


ですので、医療事故防止に対するあなたの考えをしっかりまとめておきましょう。