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■結婚したら必ず役所に足を運びましょう!


看護師さんの「平均勤続年数」は、約7.4年となっています。看護師として働き始めてから7年から10年ですから、30歳前後に退職されるケースが集中しています。


その要因の一つとして、「結婚」があげられます。看護師の約92%が女性であるため、結婚・出産をきっかけに「退職」されるケースが少なくありません。


看護師さんが働ける職場には女性が多いことから、看護師さんは産後も復職しやすい職業の一つとされています。事実24時間体制の院内託児所を設けている病院も多いです。


しかし、看護師さんの仕事は肉体的にも精神的にもハードなので、仕事と家庭を両立させるのが非常に難しいので、旦那さんと子育について真剣に話し合う必要があります。


そのためにも結婚して新婚生活がスタートしたら、必ず「市役所」に足を運んで下さい。


そして、出産・子育てに関する支援サービスについて説明を受けて下さい。


後になって知らなかったではすまされません。各自治体によって、こうした子育て支援に関するサービスの中身が微妙に異なりますので、直接問い合わせる必要があります。


役所のホームページには詳しく記載されていませんので、意外に知らない人が多いです。


結婚された女性向けに定期的に無料セミナーなどを開催しているケースもあるにはありました、配布される広報誌を毎回くまなく読んでいるような人しか知りえません。


一応、告知はしているのですが、上述した理由の通り広く世間に知れ渡ることはないので、自ら積極的に問い合わせ無い限り、生活するうえで色々損することになります。


出産に関する費用の軽減、子育ての負担の軽減、住居(公団など)などを、しっかり利用すれば、より家庭生活が充実しますので、ご主人とも何度も話し合いましょう。




■産休・育児休暇をとって職場に復帰するケースについて


看護師さんが出産するにあたって、勤務先の病院を退職して出産・育児に備えるケースと産休・育児休暇を取得して同じ病院で働き続けるケースが一般的とされています。


後者の場合は同じ病院で働き続けることができるので、再就職する必要がありません。


その代わり病院の就業規則で決められている産休・育児休暇の範囲内に職場に復帰する必要があり、育児休暇はどこの病院でも大抵1年間は取得することができます。


この程度のブランクであれば仕事に慣れるまでにそれほど時間はかかりません。


しかし、産休・育児休暇をとって、産後3カ月から6ヶ月くらいで職場に復帰した場合、その病院に託児所がなければ、常勤の看護師として働き続けることは難しいです。


また子供が生まれたばかりの状態で夜勤は難しいですよね。


病院側もその点は配慮してくれますが、遠慮して黙っていてはいけません。


別に意地悪しているわけではありませんが、「分かってくれるだろう」という思いからなにも言わずに黙っていると、無理して働かなければならなくなってしまいます。


長期間にわたって同じ職場で働き続けることに意味があるわけです。


無理をして働いて身体を壊してしまっては、何の意味もありません。


しっかりと自分の今置かれている状況を説明して、働ける範囲で働きましょう。





■初産の場合は無理して復職せずに育児に専念しましょう!


しばらく日勤だけで働くとなると、「夜勤手当」が支給されない分、お給料の総支給額は目減りしますが、それでも同じ職場で働けることはメリットが大きいです。


常勤ではなく、非常勤でパートやアルバイトで働いたとしても、時給が2000円前後ありますので、家計をさせるのに十分な金額を稼ぐことが出来ます。


ですので、無理して復帰を早める必要はありません。


とくに初産の方の場合は、初めてのことで何かと不安が多いです。


ご主人だけでなく、双方のご両親とも良く話し合ってくだしあ。


できれば復職を先延ばしすることを許してもらいましょう。


育児は一生にそう何度も行えるものではありませんから、貴重な体験とするためにも、復職をあせらずに、ゆっくり育児に専念されることをオススメします。


一方、二人目、三人目のお子さんを出産される方は、復職を早めてもいいでしょう。


二人目以降の出産は初産のときに感じた苦労の半分もないと感じるかもしれません。


それくらい、初産には力が入りますので無理をしないようにしてください。


そうはいっても、旦那さんのお給料だけで生活するのが苦しいため、どうしても産後、短期間で復職される方もいます。実はそういったケースが最近増えています。


そうした場合はパートなど非常勤で働ける範囲内で働くようにしましょう。





■退職して長期間育児に専念する場合の再就職の問題


一方、長期間にわたって育児に専念したいと考える看護師さんは一旦退職します。


退職してから数年後に子供が幼稚園に通うようになると、手がかからなくなります。


そうなると「再就職」を検討し始めるわけですが、この時点でかなりのブランクが生じてしまいますので、看護師の仕事に復帰することに対して不安が生じます。


これは仕方がないことです。再就職される方は大抵同じように悩みます。


幸いにして看護師さんの求人市場は依然として「超売り手市場」が続いています。


ですので、長期のブランクがあっても再就職すること自体は全く問題ありません。


しかし、どうしても仕事に慣れるまでには相当の時間がかかります。


その間に受けるストレスに耐えられずに退職される方も少なくありません。


ですので、再就職するまえに少しでも最新の看護に関する技術と知識を高めようとする看護師さんが多く、そのために再就職支援を目的とした研修を積極的に受けてます。


これだけでも、入職した後に仕事に慣れるまでのストレスは大幅に軽減されます。


いずれにしても、小さなお子さんがいて女性が外に働きにいくとなると大変です。


周囲の理解とサポートがなければ、つらい状況に身を置くことになります。


そうならないためにも、ご主人とよく話し合ってください。


そのうえで将来的にどうするかしっかり決めて下さい。