■新卒の看護師の離職率が上昇中!


日本看護協会から発表された新卒の看護師さんの離職率(2013年度)は、7.9%で前回
よりも0.4%上昇してまして、病床規模が大きいほど低いことが明らかになりました。


看護学校を卒業して1年以内に退職してしまう方が約10人1いることになります。
大きな夢と希望を抱いて看護師になったわけですから、非常に殘念な結果です。


看護学校を卒業するのもかなり大変ですが、それ以上に実際の現場は大変です。


当然のことながら職場に配属されたばかりの看護師さんは何もできません。


学校で勉強したことを実践できるようになるまでには相当時間がかかります。


まず同じ病気を患っているにもかかわらず、患者さんの症状はそれぞれ異なります。
こちらの質問に対しての答えも異なるので、戸惑ってしまうことが多いです。


それぞれの患者さんにあった看護ケアを行う必要があります。


しかし、それらのことは経験を通じてしか学ぶことはできません。





■先輩によって言うことが違うので常に混乱する


新卒の看護師さんは、とにかく毎日が勉強ですから、ある程度のことができるように
なるまでは、常に先輩に指導してもらいながら働くことになります。


先輩の看護師さんが言ったことと全然違うことをやって怒られることもあります。


先輩や上司によって言うことが違うので、混乱することも多いでしょう。


そのときに「誰々さんはこういいました」とは絶対に言ってはいけません。


火に油を注ぐかのごとく、目の前の先輩看護師を怒らせることになります。


でも仕事の流れを覚えるまでには仕方のないことですよね。


病棟によって仕事のやり方も微妙に異なるので、それに対応できるようになるための
一つの訓練と考えると、人によって言うことが違うことに腹も立たなくなります。


皆さん、おなじような経験をしながら実際の仕事で通用する技術を身につけています。





■人に慣れればそれまでの苦労が全て報われます!


新卒の看護師は仕事に慣れるのも大変ですが、一番大変なのは人に慣れることです。


同じ職場のスタッフは働きながら次第に慣れていきます。


しかし、病院には沢山の人が働いていますので、他の部署の職員に対しては相当時間
がかかります。名前と顔を覚えてもらうためには、それなりの努力が必要です。


職場の職員と良好な関係を築けるようになると次第に患者さんに対して恐怖感が除々
に和らいでいきます。ここまで来るとそれまでの苦労が報われます。


全てのことが初めてなわけですから、混乱しないほうがおかしいくらいです。


それほど責任感の重い仕事に携わっているわけですから、むしろ誇りに思うべきです。


職場の先輩の言葉に怒りを覚えることもあります。指導してもらっている身にあると、
頭では分かっていながらも、心に余裕がないので、怒りを感じてしまいます。


それまで我慢していたものが一気に吹き出してしまい、先輩や上司と衝突します。


そして、勢いあまって退職してしまうケースが少なくありません。





■新卒の看護師がやむえず退職するケースについて


新卒の看護師は、仕事をこなすのが精一杯です。


このため相手の気持ちを考えているゆとりがありません。


毎日叱られているという思いから、どんどん仕事に対する自信がなくなります。


そうなれば仕事に行くことが「憂鬱」になります。


「いやだな」という想いは、いやなことをどんどん引き寄せてしまいます。


そうなると何をやるにも、強い抵抗を感じることになってしまいます。


しかも夜勤などの変則勤務を行なうので、生活も次第に不規則になります。


職場では常にストレスがたまり、睡眠不足などが重なって心と体のバランスを崩し、
重度の「体調不良」になってしまう看護師さんも少なくありません。


こうした場合は、やむえず退職して再就職することになりますが、しっかりと将来的
な目標・目的がなければ、同じ問題を繰り返すことになるので注意が必要です。


まず一人で悩んでも解決しないと知るべきです。誰かに相談して自分の置かれている
現状を理解し、それに対してどういった対応をとるかが重要です。


おすすめは看護師転職サイトを利用して相談にのってもらうことです。


取るべき行動が明確になりますので、相談するだけでも十分価値があります。