■企業看護師の年間休日数は本当に多いのか?
我々労働者にとってプライベートを充実させることが毎日働く上で非常に重要です。
また良い仕事をするためにも、休日を充実させる必要があります。
一生懸命働くのは素晴しいことですが、毎日働き詰めでは体を壊してしまいます。
「休みの日はひたすら寝溜めする」では、心と体の健康が維持できません。
休日は心と体をリフレッシュさせるものとして絶対に必要です。できるだけ長く一つ
の職場で働き続けるためにも、オンとオフのバランスを取ることが何より重要です。
今回は病棟勤務の看護師さんと企業看護師の休日を比較してみたいと思います。
まず企業看護師の年間休日は120日以上とする場合がほとんどで、年間休日とは、
月に休める日(土日・祝日など)に夏期休暇や冬期休暇などをプラスしたものです。
例えば土日・祝日を全て休んだ場合、年間にして115日〜117日くらいです。
一般の会社に勤務している方からすれば、ごくごく普通です。
しかし、病棟勤務の看護師さんの場合、表向きのシフト上では、これくらい休めても
実際の拘束時間を考えるとこの数字を下回るケースが少なくありません。
■企業看護師と病棟勤務の看護師の休日を比較
企業看護師は、その名の通り企業で働く看護師さんのことです。
あくまでも企業の一社員なので、勤務する企業の規則が全て適応されます。
このため年間休日に関しても一般の会社員の方とほとんどかわりません。ですので、
土日・祝日に夏季休暇や冬季休暇、有給をプラスすれば130日は軽く超えます。
病棟勤務の場合は4週8休、もしくは月8休ペースで休日が設定されているところが
多いわけですが、病床がある病院が土日・祝日を休むわけにはいきません。
病棟勤務の看護師と企業看護師と比較した場合、年間休日数に大きな差はありません。
一般の病院では年間休日数が120日を超えると休みが多いとされています。
企業看護師の方が若干多く休みを取れる程度の差しかありませんが、病院によっては、
年間の土日祝日数(115〜117日)を下回る所も少なくありません。
■働きやすさでは企業看護師が断然有利!
多くの病院で人材不足が深刻な状態にあるため、必然的に従業員一人あたりの負担を
大きくして対処する恰好となっており、自分の都合に合わせて休むことが困難です。
しかし、それ以上に問題となるのは、休みの質です。
夜勤や準夜勤をこなさなければならない常勤の看護師さんは、拘束時間が非常に長い
ので、シフトの上では休みでも、かなりの時間を病院で過ごすことになります。
それに対して一般の企業は土日祝祭日はしっかり休むことが出来ます。
それにプラスして一部の業種を除いて夜勤はありませんし、残業も少ないです。
このため企業看護師の方がプライベートと仕事の両方を充実させることができます。
こうした理由から病棟勤務で長いキャリアを築きあげた看護師さんの転職先としても
企業看護師は非常に人気が高く、貴重な人材が企業の方へ流れることになりそうです。