■クリニックと病院の違いについて
看護師の資格を活かして働ける場所は病院以外にも沢山あります。そうした中で最近
転職を検討している看護師さんの間で注目を集めているのが、美容系の職場です。
今回は美容皮膚科クリニックについて解説させていだきます。
まず、クリニックと病院の違いについてよく質問を受けるのですが、あなたは違いを
ご存知ですか?、医療法によってクリニックと病院の違いを定義されています。
クリニックは、医師が、医業を行う場所で、患者を入院させるための施設を有しない、
もしくは19人以下の患者を入院できる設備があるものをいいます。
一方、病院は医師が、医業を行う場所で、20人以上の患者が入院できる設備がある
ものをいい、これらを具体的に分けるために病院、クリニックと呼んでいます。
■皮膚科と美容皮膚科の違いについて
最近の傾向としては、クリニックでも新しい診療科が続々と誕生しています。
ですので美容皮膚科といっても、一般の人の間では内容を理解していない場合が多く、
「美容皮膚科」と「皮膚科」を同じものと考えているケースが多いです。
しかし、実際には美容皮膚科と皮膚科は似て非なるものです。
まず皮膚科に関しては、ある程度規模の大きな病院であれば診療科目に入ってますが、
美容皮膚科が入っている病院は、殘念ながら現状ではほとんどありません。
一般的な皮膚科と美容皮膚科の違いについてですが、皮膚科は湿疹やアトピーなどの
皮膚病や、魚の目、イボ、ニキビ、水虫などの皮膚の疾患に関する治療を行います。
一方、美容皮膚科ではシミ・ソバカス、ほうれい線、ほくろ、おでき、しわの治療、
ボトックス注射やヒアルロン酸注射、レーザー脱毛などの治療を行います。
病院の皮膚科であれば、治療費の大半は健康保険が適用されます。
美容皮膚科が行っている治療の大半は健康保険が適用されません。
こうした点も皮膚科と美容皮膚科の大きな違いになります。
■美容皮膚科で働く難しさについて
そして、「美容外科」と「美容皮膚科」の違いについてですが、基本的に美容外科は
整形手術ができるのに対して、美容皮膚科では整形手術が一切できません。
上述した通り、美容皮膚科で行っている治療の大半が保険適用外であるため、多くの
美容皮膚科クリニックでは患者さんを確保するため、営業努力を怠れば破綻します。
このため看護師としてどれだけ能力が高くても、接客・営業が出来なければ長く働く
ことができません。実際にノルマが設定されているところも少なくありません。
ノルマをクリアできれば、その分の「報酬」は得られるので、一般病院にはない魅力
がありますが、営業が苦手であれば、ノルマがない職場を選びましょう。
最後に転職についてですが、どうしても皮膚科で働いた経験のある人は優遇されます。
基本的に病院勤務とは異なり、夜勤がないので働きやすさの面では、肉体的に負担は
小さいですが、サービス業として面がより強いので、決して楽ではありません。