■行政機関で働くことを希望する人達が増えている?
警察署の中にある医務室でも看護師さんの仕事はあります。
日本全国には1270もの警察署がありますし、行政機関であるため「民間病院」や
「民間企業」のように倒産するリスクがないので、安心して働くことができます。
日本国内には8000以上の病院と10万軒以上のクリニック(診療所)があります。
しかし、その多くが赤字経営に苦しめられている状況にあります。
大都市圏にある大型病院が破綻する時代ですから、何が起こるか分かりません。
ですので破綻リスクゼロの行政機関で働くことを希望する看護師さんは増えています。
特に地方では「経済格差」が広がる一方なので、地元経済が困窮しているところでは、
誰もが賃金よりも「安定」を望むので、特ににこうした傾向が強いです。
このため「行政機関の求人」は、非常に人気が高いです。しかし、その採用枠の数に
限りがあるため、倍率が非常に高いので、それ相応の覚悟で挑む必要があります。
それなりに求人の数はありますし、「採用条件」に関してもかなりゆるいのですが、
実際に警採用されるのは非常に難しいです。それだけ人気がある証拠ですね。
■警察署での看護師(保健師)の仕事とは?
警察署で働く看護師さんの仕事についてですが、基本的に一般企業の医務室で働いて
いる「産業看護師」の仕事とほぼ同じと思っていただいて差し支えありません。
そして、警察署内に設置されている医務室が職場となります。職員の健康管理、健康
相談、メンタルヘルスケア、急な病気や怪我の応急処置などが主な仕事です。
実際の警察署の中は他の職場にはない緊張感があり、階級制度がしっかり整備され、
官僚的な縦の関係が非常に厳しいので、ストレスに苦しめられている人が多いです。
このため地域によっては看護師よりも保健師を積極的に採用しています。
また気になるお給料についてですが、殘念ながらそれほど高くありません。
とくに「初任給」は病院のそれとは比較にならないほど低めに設定されています。
しかし、「昇給」や「ボーナス」、「退職金」に関する評価基準が勤続年数に応じて
きちんと設定されてるので、できるだけ長い期間働いたほうが有利になっています。
行政のこうした評価基準を問題視する声もありますが、実際に働く側の人達の間では、
それなりに評価されているので、これほどまで人気が高いのでしょうね。
■警察署で働くためには?
最後に警察署で働くための方法についてですが、基本的に警察署で「正職員」として
働く看護師さんは公務員であるため、一般の看護師求人とは応募方法が異なります。
「○○警察署の保健師募集」といった形で募集されることはありません。
正職員として働くことを希望するのであれば、公務員試験と専門試験で、よい成績を
取らなければならないので、試験対策は余裕をもって行なう必要があります。
県の職員は、基本的に地方公務員となりますので、採用試験や募集時期も各県ごとに
異なりますので、事前に各県庁に問い合わせて募集時期を確認してください。
ホームページでも確認することができますが、定期的に「職員採用説明会」が行われ
ますので、必ず出席して理解を深めたうえで、しっかり対策をねりましょう。
5月ごろから採用試験開始のところが比較的多く見受けられます。
一方、非常勤職員の募集は、即戦力が必要とされるため、経験者が優遇されます。
一般病院から転職して警察署勤務を希望するのであれば、上述したとおり「募集時期」
把握し、しっかり情報を精査したうえで転職を決断するようしないと失敗します。
採用基準に関しては、それほど厳しくありませんが、長引く不況から若年層の間でも
安定を希望する方が増えてますので、応募が殺到すれば、分難易度が変化します。