■看護師が働ける介護施設の仕事とは?


少子高齢化が進んだ影響から、一般病院でも高齢患者が占める割合が増えています。
こうした影響を受けて看護師さんの仕事も「介護色」が年々強まっています。


そうした中で一般病院に勤務しながら、ケアマネージャーなど介護関連の資格を取得
する方も多く、そのまま介護関連の仕事にキャリアチェンジする方もいます。


介護施設には色々な種類がありまして、特別養護老人ホームだけではありません。


「デイサービス」といって、利用者さんの自宅から施設まで通いながら介護サービス
を受ける「通所サービス」などの施設も最近ではいたるところで見受けられます。


2000年に入ってから現在まで銀行が積極的に融資してきた業界が介護業界である
ため、デイサービスや老人ホームなど介護関連の施設が増えたようです。


しかし、これでも入居希望者に対して受け入れる施設の数が全く足りていません。


要介護認定を受けた高齢者さんのみ受けることができます。


一方、介護施設の代表的な施設といえば「特別養護老人ホーム」です。


特別養護老人ホームは、常時介護が必要な高齢者さんが対象です。


自宅では適切な介護ができない方に対して施設に入居してもらいます。


食事、入浴、排泄などのケア及びサポートを受けることができます。





■介護関連の仕事はなぜ看護師から人気がないのか?


一般病院で働いている看護師さんの中には、病院以外ところで働きたいと考えている
方が非常に多いですが、介護関連の仕事へ転職したいと考えている方は少ないです。


老人ホームやデイサービスなど介護関連の求人は年々人気がなくなっています。


上述したとおり、ケアマネージャーの資格を取得する看護師さんも少なくありません。


しかしケアマネジャーの資格が2000年に誕生した当初よりも、介護の仕事に興味
を示す人が少なくなったように思います。事実平成24年をピークに達しています。


なぜ看護師さんの間で介護関連の仕事が不人気になってしまったのか?


上述した通り、一般病院でも高齢患者さんが急速に増えたため、看護師さんの仕事も
介護色が強まっているわけですが、病院と介護施設では賃金に大きな差があります。


デイサービスやデイケアは日勤だけなので比較的に看護師さんの間でも人気があるの
ですが、特別養護老人ホームは夜勤があり、しかも慢性的な人材不足です。


人手が足りないので介護の仕事も手伝わなければなりません。


余裕が全くない職場の人間関係ほど酷いものはありません。





■介護施設で働く看護師が直面する問題とは?


介護職の方から陰湿ないじめを受けるケースも少なくありません。こうした状況では、
介護職の人達と協力し合いながら働くという意識を持つことは難しいでしょう。


また医師とのやり取りも非常に煩わしさを感じている看護師さんが多いです。


実際に全ての介護関連施設の職場を見たわけではないので、断言はできませんが、
正直介護関連施設の職場における人間関係は、かなり問題があると認識しておます。


特にベテランの介護職員との間に問題が生じるケースが多いようです。


実際に看護師さんの中には陰湿ないじめに会う方も少なくありません。


また介護職の方が利用者さんのケアを行っているときに、怪我など何らかしら問題が
生じれば、自分の仕事をストップして、それをフォローしなければなりません。


しかも介護職として働く人は、年齢層が比較的高いので、指導すると角が立ちます。
このため看護も介護もきちんとこなさねばならなくなり、仕事はかなりキツイです。


一方、デイサービスやデイケアでの看護師さんの仕事は、傍から見ると一見楽に思え
るかもしれませんが、現実にはそんなことはまったくありません。


施設の規模にもよりますが、デイサービスやデイケアでは、配置される看護師が一人
のところも少なくありません。慣れるまでの間は非常に孤独を感じます。


例えば利用者さんが突然怪我や病気を引き起こせば全て一人で対応することになりま
すので、仕事に対する責任の重さは、人によっては病院で働いていたとき以上です。


介護職は向き不向きが極端な仕事の一つといっても過言ではありません。介護職以外
にも看護師さんが働ける職場は沢山あるので、幅広く検討した上で決めるべきです。