■老人ホームとは?
介護士施設の仕事というと、まず「老人ホーム」を思い浮かべる人が多いと思います。
老人ホームは色々な種類があり、代表的なのが有料タイプと介護保険施設タイプです。
【有料老人ホーム】
●介護付有料老人ホーム
●住宅型有料老人ホーム
●健康型有料老人ホーム
【 介護保険施設 】
●特別養護老人ホーム
●介護老人保健施設
●介護療養型医療施設
有料老人ホームは有料であるため、介護に関する手厚いサービスを受けられます。また、
応募がそれほど多くないため、ほぼいつでも入居を受け入れる体制が整ってます。
一方、介護保険施設は介護保険の範囲内で利用できることから、有料老人ホームよりも、
料金が非常に安いことから、入居を希望する人たちの応募が殺到しています。
地域によっては申し込みしてから入居できるまで数年待ちの状態です。
今後も高齢化社会が進み、2020年下ら2025年にピークを迎えるとされています。
このため、言葉は悪いですが、老人ホームの需要拡大が当分続きます。
ですので、看護師さんの求人も増え続ける可能性が非常に高いので、転職しやすい環境
にあることは間違いありませんが、老人ホームについて幅広く知る必要があります。
■看護師さんが転職しやすい理由とは?
老人ホームのような介護関連施設の仕事は一般病院の仕事よりも肉体的にも精神的にも
負担が小さいとされていますが、決して仕事が楽という意味ではありません。
老人ホームでの看護師さんの仕事は、他の介護関連施設よりもやることが多いです。
バイタルチェックや薬の管理・配薬、口腔ケア、点滴の準備と注入、また老人ホームは
ほぼ寝たきりの人も多いため、褥創などの皮膚トラブルの処置も重要な仕事です。
そして一般病院のように医師が常駐していないので、利用者さんが突発的なケガや病気
を発症して容態が急変した場合の応急処置や病院への搬送の手配も行います。
日本国内には、介護老人保健施設が3993(平成23年度調べ)、有料老人ホームは、
6754あるのですが、潜在的に600万人以上入居希望者がいるとされています。
受け入れられるのは、50万人程度なので全く施設の数が足りていないのが現状です。
このため、今後も施設は微増ながらも増えていくことが予想されています。
ですので、その分看護師さんの求人も増えることとなり、転職しやすい環境はしばらく
続くことが予想されます。この点に関しては非常に大きなメリットです。
■老人ホームで働く看護師さんのお給料相場について
基本的に有料老人ホームや特別養護老人ホームでの仕事は、施設に入居している高齢の
利用者さんが安全・安心・快適に生活するためのお世話をします。
常勤で働く場合は仕事の内容は病棟勤務の仕事と大きく変わることはありません。
病棟にも沢山高齢患者さんがいますので、対応にそれほど困ることはありません。
といいますのも病棟には高齢の重病患者さんが多く、同時に認知症を患っているケース
も多く、そうした場合は数人で対応しなければなりません。
有料老人ホームや特別養護老人ホームでは、「要介護認定」を受けている高齢者さんが
入居されているわけですが、体は不自由でも重病患者ではないケースが多いです。
夜勤や残業もありますが、肉体的にも精神的にも病棟勤務よりも負担は小さいです。
しかしだからといって楽ではありません。その点をしっかり認識する必要があります。
ちなみに気になる有料老人ホームや特別養護老人ホームのお給料についてですが、夜勤
があるので、一般病院に勤務する看護師さんとそれほど差はありません。
月給で30万円から35万円で、年収で400万円から450万円程度となってます。
求人によっては500万円以上支給してくれるところもあります。
ただし、病棟勤務で最低でも3年以上の経験がなければ採用される可能性は低いです。
また、どこも人手が足りていないので、介護の仕事を手伝うこともよくあります。
有料老人ホームや特別養護老人ホームでの看護師さんの需要は決して低くありません。
求人の中心は常勤ですが、最近ではパートやアルバイト求人も増えています。
パートやアルバイトの場合、日勤のみでもOKなところがあります。数年前よりも働き方
が多様化していますので、希望の条件が以前よりも探しやすい環境にあります。