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■病児保育施設とは?


日本では病院以外でも医療サービスを提供してくれる色々なタイプの施設があります。
そうした中で今回は、「病児保育施設」について解説させていただきます。


病児保育施設は、重度な病気やケガを患ったため、保育園・幼稚園や学校に通うことが
できないお子さんを預かる施設です。ここでも勿論看護師さんの仕事があります。


病児保育施設は、上述したとおり特別な事情があるお子さんしか預かることができない
ので、当然のことながら病院のようにいきなり訪れて預ってもらうことはできません。


事前登録が必要なケースが多く、1回あたり3000円前後で預かってくれます。


しかも、保育士さんや看護師さんが、お子さんたちが病気やケガから回復するように、
しっかりケアしてくれますので、安心して可愛い我が子を預けることができます。


病気やケガをした子供を専門的に預かっているため、看護師が沢山働いています。


しかし、病児保育施設は、一般的な保育園や幼稚園とは比較にならないほど施設の数が
少ないので、どうしても「看護師求人」の数が少なくないのが現状のようです。





■病児保育施設の役割について


小さな子供たちの間でも突発的な原因不明の病気を患うケースも増えてます。


そもそも、なぜこのような施設が必要なのかといえば、子供を保育園や幼稚園に通わせ
たくても、保育園・幼稚園側から子供を預かることを拒否されてしまったからです。


保育園や幼稚園側も保育のプロですから、本当だったらそうしたことはしたくないはず
なんです。しかし、他の園児の親御さんからのクレームを非常に恐れています。


悲しいことに病気やケガを患っている子供が自分の子供と同じクラスにいるのが嫌だと
思う人が少なく無いのが現状で、きれいごとではやっていけない事情が色々あります。


モンスターペイシェントだけでなく、モンスターペアレントが増殖している現代では、
こうした態度を取られてしまうのも、殘念ながら無理ないのかもしれません。


このため、病児保育施設の充実を求める声が拡大しています。


しかし、殘念ながら「少子高齢化」が進む我が国では、こうした動きに呼応する姿が、
正直行政側からはみうけられませんし、民間でも動きが非常に鈍いです。


確かに大きなビジネスチャンスがないので、無理ありません。


しかし、病児保育施設数は少なくても非常に重要な施設として、病気のお子さんを持つ
親御さんからは非常に厚い信頼を得ており、頼れる存在であることは間違いないです。





■病児保育施設での看護師さんの仕事について


病児保育施設における看護師さんの仕事についてですが、保育園や幼稚園で働いている
看護師さんの仕事にプラスして、色々な雑務があるため、楽な仕事ではありません。


突然容態が変化するケースもあるので、万が一のことが起こったら迅速に対応しなけれ
ばなりませんし、そうならないように常に子供たちを見守っていなければなりません。


こうした点に関しては、一般の保育園や幼稚園で働いている看護師さんよりも、看護師
としての確かな経験とスキルが必要ですし、色々と配慮できなければ難しいです。


例えば病児保育施設では感染症を患っている子供を預かることも少なくありません。


自分自身は勿論のことですが、施設内で働く職員や預かっているお子さんに感染させて
しまうと大問題となってしまうので、感染対策について高度な知識が必要です。


また施設によって、預かることができるお子さんの年齢が異なります。多くの施設では
1歳から小学校1〜2年生くらいまでを対象にしているところが多いです。


このため保育園と学童の機能をあわせもつ施設も少なくありません。


先に述べたとおり、病児保育施設で働いている看護師さんは、看護師として確かな経験
とスキルが求められるので、一見すると大変そうに思えるかもしれません。


しかし一般の保育園や幼稚園よりも多くの看護師さんが働いていますので、保育士さん
の中で浮くことはありませんし、肩身の狭い思いをすることもありません。


看護師さん同士で助け合いながら働ける点は大きなメリットとなっています。